この記事について
「第34回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験」(令和7年6月実施)の解答解説を作成しました。
過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。
解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。
1記事5問ずつアップしています。
問:11
正解:2
選択肢1:不適切
「マナビDX」は経済産業省・IPAが運営するデジタルスキル学習プラットフォームですが、マナビDXの学習履歴は「マイジョブ・カード」に自動的に反映する仕組みはありません。
厚生労働省の「マイジョブ・カード」と連携できるのは「マナパス」であり、マナビDXとは異なります。
選択肢2:適切
経済産業省は、日本の競争力強化や産業構造転換のために、IT・デジタル分野の人材育成やリスキリング、IT利活用の拡充支援を積極的に推進しています。
リカレント教育やリスキリング支援事業でもIT分野の強化を明確に打ち出しています。
選択肢3:不適切
「生産性向上人材育成支援センター」は、主に中小企業の人材育成を支援するためのものであり、雇用保険に加入できない短時間労働者等を対象とした制度ではありません。
選択肢4:不適切
「人材開発支援助成金」は、企業(事業主)が雇用する従業員の職業訓練等に対して支給される助成金であり、主に雇用保険に加入できないハローワークの求職者を対象としたものではありません。
問:12
正解:3
選択肢1:不適切
OJT(On the Job Training)は、実務を通じて指導を受けながら仕事を学ぶ手法ですが、OJTの中にメンター制度を組み込むことも一般的です。
メンターは業務の悩み相談やメンタルサポートなど、多面的な支援を行います
選択肢2:不適切
VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代には、従来の年功序列や一律管理ではなく、多様性や柔軟性を重視し、個々の能力や適性に応じた人材マネジメントが求められています。
選択肢3:適切
企業が従業員の自己啓発を支援する方法には、金銭的援助(受講料補助など)、教育訓練機会の情報提供、就業時間の配慮、自己啓発休暇の付与などが含まれ、これらの措置が求められています。
選択肢4:不適切
エンプロイアビリティ(雇用される力)は、従業員のキャリアアップや転職にも役立ちますが、企業も従業員の成長や能力向上を支援することで、組織全体の競争力向上につながります。従業員のキャリア支援は企業にとっても重要です。
問:13
正解:1
選択肢1:不適切
トモニンは「仕事と介護の両立支援」に取り組む企業が活用できるシンボルマークであり、高年齢者雇用安定法や高齢者のキャリア形成とは関係ありません
選択肢2:適切
えるぼし認定は、女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に関する取組が優良な企業を厚生労働大臣が認定する制度です。
選択肢3:適切
くるみん認定は、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証です。次世代育成支援対策推進法に基づき、行動計画の目標を達成し、一定の基準を満たした企業が認定されます。
選択肢4:適切
もにす認定は、障害者雇用の促進や雇用の安定に関する取組が優良な中小事業主を厚生労働大臣が認定する制度です。
認定制度により、障害者雇用の取組に対するインセンティブを付与することに加え、既に認定を受けた事業主の取組状況を、地域における障害者雇用のロールモデルとして公表し、他社においても参考とできるようにすることなどを通じ、中小事業主全体で障害者雇用の取組が進展することが期待されます。
問:14
正解:3
選択肢1:不適切
2024年4月の最高裁判決では、職種限定合意がある場合、本人の同意なく他職務への異動命令は無効とされました。つまり、「異動させることができない」とする裁判例は存在します。
選択肢2:不適切
ジョブ型雇用では「職務記述書(ジョブディスクリプション)」に記載された範囲の職務を担当し、その職務に応じた賃金が支払われます。たとえ能力が上級職務に対応できる水準であっても、実際に上級職務を担当しない限り、上級の賃金は支給されません
選択肢3:適切
ジョブ型雇用では、募集時に職務内容を明示し、採用後も職務・勤務地の変更は原則として本人の同意や希望が前提となります。
選択肢4:不適切
ジョブ型雇用では、特定の職務が消滅した場合、その職務に従事していた従業員の雇用も終了(解雇)となる場合があります。即解雇が「一切ない」というのは誤りです。
問:15
正解:4
選択肢1:適切
ダイバーシティの効果を最大化するには、インクルージョン(包括性)を推進し、個人が受け入れられ、能力を発揮できる環境づくりが重要です。
選択肢2:適切
多様性の進展により、管理職には新しいリーダーシップやダイバーシティ・マネジメントが求められるようになっています。
選択肢3:適切
エクイティ(公平性)は、個々人の事情に合わせて機会や資源を提供し、公平な環境を作ることが重視されます。
選択肢4:不適切
DE&Iで重視されるのは「エクイティ(公平性)」であり、「イコーリティ(平等)」ではありません。
全員に同じ処遇や条件を与えるだけでは、多様性から生じる障壁を解消できません。個々の状況に応じて適切な支援や機会を提供することが求められます。
ブラウン、ハケットがこれをキャリア領域に拡張し、認知プロセスを追加しました。
2級技能士 第34回 問1〜50解説リンク集
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