「プロセス・コンサルテーション」 純粋な問いかけ
この記事について
エドガー・H・シャイン著「プロセス・コンサルテーション」の中で、キャリアコンサルタントとして重要だと思う部分をまとめました。
以前に読んだ「人を助けるとはどういうことか」でも出てくるプロセス・コンサルテーションについて詳細に書かれているものです。
キャリア・コンサルタントととしての心構えを考える上で非常に参考になります。

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読んでいて気になった文章について、自分なりに噛み砕いて理解しやすいようにしています。
今回は、純粋な問いかけ についてです。
純粋な問いかけ
純粋な問いかけは沈黙からはじまる。
援助者は動作と視線を合わせることで傾聴する体制ができていることを伝えるけれども、何もいう必要はない。
重要な点は、問題を前提にした質問で促さないということ・・・・
最初は、何が起きているかにだけ焦点を当てるべきである。
プロセス・コンサルテーション(P61)
この言葉は、カウンセリングの最初の「純粋な傾聴」の姿勢を表しています。
支援(援助者)が言葉を発さず、ただ相手の「今」に寄り添う重要性を強調したものです。
純粋な問いかけの始まり
「純粋な問いかけは沈黙からはじまる」とは、真の質問や対話は言葉ではなく沈黙から生まれるということ。
沈黙は相手に「思うままに話してよい」空間を与え、無理に誘導しない自然な流れを作ります。
急いで質問すると、相手の心が閉ざされるのを防ぎます。
援助者の非言語的姿勢
「援助者は動作と視線を合わせることで傾聴する体制ができていることを伝えるけれども、何もいう必要はない」とは、言葉よりボディランゲージが大事。
うなずき、視線を合わせ、体を相手に向けるだけで「聞いています」というメッセージを伝え、沈黙を快適に保ちます。
無駄に言葉を出さないのがポイントです。
問題を前提にしない理由
「重要な点は、問題を前提にした質問で促さないということ」とは、「何が悩み?」「どうしてそうなった?」のような問題中心の質問を避けること。
最初から「問題がある前提」で聞くと、相手を枠にはめ、自由な語りを阻害します。
ゲシュタルト療法や来談者中心療法で重視される「非指向性」の核心です。
焦点の置き方
「最初は、何が起きているかにだけ焦点を当てるべきである」とは、「今、この瞬間に何が起こっているか」だけに集中。
過去の原因や未来の解決ではなく、相手の現在の感情・感覚・状況をそのまま受け止める。
これが信頼関係の基盤となり、自然に深い話が出てきます。
まとめ
この文章を読んで、2級試験の結果を振り返ってみると、全くできていないことに気付かされました。
2級のケースは事前にケース概要が知らされているので、事前に質問を用意することができます。
もうこの段階で、問題を前提として質問が作成されていたのだと気付かされました。
面談の初期から、順番に質問する項目が概ね用意されていて、練習の通りに進むように質問を選んでいたように思います。
きっとクライエントは自由に話ができなかったのだと思います。
もっと、クライエントに自由に語ってもらい、しっかりと情報を集めなければいけなかったと反省しています。
前向きに考えると、それに気づくことができ、それを踏まえて再挑戦できるということは有意義なことだと思いました。



