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【キャリコン】心理社会的発達理論理論

この記事について

少しずつ、キャリコン取得に向けて勉強を進めています。

その過程で、心理学者などの理論が数多く出てくるので、備忘記録として記事にしていこうと思います。

心理学的側面が多く、自分の興味のある分野なので非常に興味深く勉強できます。

今回は、エリクソンについて書こうと思います。

エリクソンについて

エリク・ホーンブルガー・エリクソン(Erik Homburger Erikson)

20世紀を代表する発達心理学者の一人です。

彼の理論は人間の生涯にわたる心理社会的発達に焦点を当てており、現代の心理学や教育に大きな影響を与えています。

エリクソンは1902年にドイツで生まれ、1933年にナチス政権を逃れてアメリカに移住しました。1939年にアメリカ国籍を取得し、問題行動を起こす青年たちの心理療法に従事しながら、発達心理学の分野で注目を集めるようになりました。

エリクソンの最も有名な業績は、「心理社会的発達理論」または「漸成的発達理論」と呼ばれる理論です。

この理論は人間の生涯を8つの発達段階に分け、各段階で直面する心理社会的危機と、その克服によって得られる力を示しています。

心理社会的発達理論 8つの発達段階

1. 乳児期(0-1歳) 基本的信頼 vs 不信

周囲の大人から愛情と世話を受けることで、基本的信頼感を形成します。
適切なケアを受けられないと、不信感が生じる可能性があります。
獲得される力: 希望

2. 幼児前期(1-3歳) 自律性 vs 恥

疑惑自分で食事や衣服の着脱ができるようになり、自律性が芽生えます。
過度の制限や失敗への否定的反応は、恥や疑惑につながります。
獲得される力: 意志

3. 幼児後期(3-6歳)積極性 vs 罪悪感

様々なことに興味を持ち、「なぜ」という疑問を持つようになります。
自発的な行動が否定されると、罪悪感を覚える可能性があります。
獲得される力: 目的

4. 学童期(6-12歳) 勤勉性 vs 劣等感

集団生活の中で、自分の能力を他者と比較し始めます。
努力して成功体験を積むことで有能感を得られます。
獲得される力: 有能感

5. 青年期(12-20歳) アイデンティティ vs 役割の混乱

自己の確立を目指し、「自分とは何か」を探求します。
アイデンティティの確立に失敗すると、役割の混乱が生じます。
獲得される力: 忠誠心

6. 成人初期(20-40歳) 親密性 vs 孤立

他者との深い関係性を築き、愛や幸福を獲得します。
親密な関係を築けないと、孤独感を抱く可能性があります。
獲得される力: 愛

7. 成人中期(40-65歳) 生殖性 vs 停滞

次世代の育成や社会貢献に関心を持ちます。
自己中心的な生活に留まると、停滞感を感じる可能性があります。
獲得される力: 世話

8. 成人後期(65歳以上) 統合 vs 絶望

人生を振り返り、自己の存在価値を見出します。
人生に意味を見出せないと、絶望感を抱く可能性があります。
獲得される力: 知恵

理論の特徴と影響

エリクソンの理論の特徴は以下の点にあります。

  1. 人間の発達を生涯にわたる連続的なプロセスとして捉える。
  2. 個人の心理的発達と社会的環境との相互作用を重視している。
  3. 特に青年期におけるアイデンティティの形成を重要視している。
  4. 各段階での危機の克服が次の段階への準備となり、個人の成長を促進する。

まとめ

理論的には、自分の今までの成長過程を思い起こすと、なんとなく当てはまっている感じで馴染みやすい理論かと思いました。

今は、40代なので、この理論では成人中期にあたります。

欲求としては、次世代育成や社会貢献となっていて、今まさに、この資格を取ろうとしている自分を表しているなと感じます。

そして、このような将来の目標、自己以外に向いた目標を持っていなかったときは、確かに停滞感を感じていたと思います。

これは、ミッドライフクライシスと関係する部分かなと感じました。

非常に興味深いです。