ロープレ練習記録|聴けた思いを、次の一歩につなげる(2026年10月19日〜25日)
今週は4日間で5回のロープレ
今週は、10月20日に2回、23日・24日・25日に各1回、合計5回のロープレを行いました。
前の記事では、相談者の不安や悩みの部分に「留まる」ことを意識していると書きました。何に、どのような思いで困っているのかを、自分の中で具体的にイメージできるように聴くことを大切にしています。
今回は、文字起こしをもとに作成したAIのフィードバック記録を手掛かりに、今週の面談を振り返ります。声や表情を含めた評価ではありませんが、やり取りから、聴けたことと残った課題を整理できます。
今週の課題として見えてきたのは、聴けた思いを、相談者と何を一緒に整理するかにつなげることでした。
困りごとの背景まで聴けた場面もあった
記録を振り返ると、相談者が困っている状況だけでなく、その背景にある思いまで聴けた場面がありました。
20日のある練習では、仕事を続けたい理由について、初めて任された新人育成を頑張りたいという希望が語られました。私が役割上の義務として受け取ったところを、本人が補足してくれたことで、仕事への意欲として捉え直しています。
同日の別の練習では、自由に暮らしたいという希望を、時間の使い方を中心に捉えていました。しかし、話を聴く中で、自分で稼いだお金で暮らす実感も大切なのだと理解を修正できました。
自分の最初の受け取り方だけでは、その人の思いを十分に捉えられていないことがあります。本人が補ってくれた言葉を受け取り、理解を更新する関わりは、これからも大切にしたいです。
どれも大切なことに、順位を求めてしまった
一方で、聴けた思いをまとめて返す前に、選択を求めてしまった場面もありました。
20日の仕事と家族についての練習では、どちらも大切で選べないという思いが出ていました。それぞれを大切にしたい理由を聴けていたのに、終盤には、仕事と家族のどちらから整理するかを尋ねています。
私が整理の順番を尋ねたつもりでも、両方を大切にするために考えるという目的が共有できていなければ、相談者には答えにくい問いになります。終了後にも、どちらかを決められず困っているので、最後の問いは難しかったという感想がありました。
23日の練習でも、収入、家族への負担、自分の健康のどれにも心配があると聴いていながら、収入が一番なのかと尋ねていました。
ここでは、何が一番大切かを決める前に、本人が大切にしている複数のことを、そのまま受け止めて返す必要がありました。そのうえで、それらを踏まえて選択肢を考えるために、何を確かめたいかを共有したいです。
大切なことに順位を付けることと、一緒に整理する順番を決めることは違う。 今週の記録で、特に振り返っておきたい点です。
聴いた内容を、最後の要約と提案に残す
もう一つの課題は、途中で分かったことを、終盤のまとめにも反映することです。
24日の練習では、相談者はすでに求人を見ていて、通勤や勤務時間などの条件が気になり、応募の判断に迷っていました。まだ調べていない人として提案するのではなく、すでに見た情報と、そこで困っていることを使って整理する必要があります。
25日の練習では、自分の力で生活したいという希望を受け止め、そのために不安を整理する方向を提案できました。相談者からも、まず仕事について考えたいという希望が出ています。目的を共有したうえで取り組む順番を選ぶ流れは、できた点として残したいです。
ただ、この回でも、最後の要約では能力への不安が中心となり、途中で聴いた勤務時間や交通手段の制約が抜けていました。気持ちと現実の条件の両方を残すことで、本人の困り方に合った提案に近づけたいと思います。
終盤には、職場で誰に問い合わせればよいか分からないという話を受け、確認先を一緒に考えるところまで進みました。ただし、具体的な確認先が決まったわけではありません。誰に、何を、どう確かめるかを一緒に考えることが、次に残った課題です。
次週は、何を一緒に整理するかを共有する
次週は、聴けた内容をもとに、相談者と取り組むことを共有する練習をしたいです。
- 本人が大切にしている思いと、具体的な困りごとを短く返す。
- 本人の返答を聴き、理解が合っているかを確かめる。
- その理解に沿って、何を一緒に整理するかを一つ提案する。
これは自分の練習上の目安です。決まった言い方を当てはめるのではなく、本人が補足してくれたことや、今考えたいことに合わせて変えていきたいです。
振り返るときには、提案できたかだけでなく、何のために取り組むのかが伝わり、本人の希望や疑問が返ってきたかも確認します。
相談者の不安や悩みに留まって聴いたことを、その後の面談でも大切に扱う。今週聴けたことを土台にしながら、次は「何を一緒に考えるか」を共有するところにつなげていきたいと思います。
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