基本的態度について
この記事について
キャリアコンサルティング2級技能士の実技試験の評価項目である基本的態度について、第35回試験を受けた振り返りを兼ねて、どのようにすべきだったかを考察します。
基本的態度
キャリアコンサルティング協会の試験実施概要には以下のように書かられています。
基本的態度
キャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容し、言語・非言語で表現し、多くの場合、一致していること。
また、必要に応じて相談者の個別問題に応じた支援(助言・情報提供等)を適切に行うことができること。
具体的には、敬意をもって相談者の主体性を尊重し、自然体で感情や思考と言動に食い違いがなく、受容的、共感的、支援的態度(助言・情報提供を行う姿勢を含む)を持っているかどうか。
さらには演技的、技巧的でないこと、不自然なやり取り、相談者を無視するような独善的な提案や攻撃的、批判的な対応でないこと。
振り返り
具体的には、敬意をもって相談者の主体性を尊重し、自然体で感情や思考と言動に食い違いがなく、
35回のケースにおいて、敬意を持って、主体性を尊重しながら面談ができたと思っておりますし、この部分については、振り返っても考えても特段、何か引っ掛かるようなことはなかったと思います。
もしかしたら、主体性の尊重の部分で、「クライエントがどうしたいか?」をしっかりと時間を掛けて聞けていなかったのかもしれません。
受容的、共感的、支援的態度
受容的、共感的、支援的態度(助言・情報提供を行う姿勢を含む)を持っているかどうか。
この部分において、思い当たる節があります。
このケースでは、安定した仕事に就きたい理由が、物価の高騰による生活の不安ということでした。
私は、その話を聞いただけで、理解した気になり、話を進めてしまいました。
「最近、なんでも値上がりしてますもんね。」という具合で同感した程度でした。
ですが、ここは、このクライエントがその物価上昇に対して、どのような不安を抱えているのかをしっかりと聞く必要があったと感じます。
例えば、
「物価上昇が続いている現状で、どんな不安を感じていますか?」
とか、
「この先、どうなってしまうと考えていますか?」
アルバイトという経済的に不安定な職についている中、このような状況で何を考えているのかを共感する必要があったと思います。
それが、部屋で一人でいる時なのか、スーパーで値段を見た時なのか、どんな時にその不安が襲ってくるのかなどリアルに聞き出し、クライエントの感じた状況を共感的に理解するべきだったと感じます。
そうすることで、初めて、そのクライエントが今回、キャリコンに相談しようという気になったトリガーを知ることができるのだと思います。
逆に言えば、そのトリガーがなければ、今の相談に来なかったかもしれないということです。
それだけ、クライエントにはその事実はインパクトのあったものだと考え、そこをしっかりと理解するべきでした。
演技的、技巧的でないこと
そして、その不安を理解したのなら、その不安を抱えながら、今後の生活は大丈夫かどうかを確認する必要があったと思います。
もし、今現在、喫緊にお金がない状況であるのならば、まずは、その状況について考える必要があるからです。
今、どのくらい蓄えがあり、どの程度生活ができそうかと言う時間的な猶予を確認するのはコンサルタントとして必須の情報だと思いますが、それに触れもせず、自分の聞きたい内容のみを聞いていた状態です。
この状態が、きっと
「演技的、技巧的でないこと、不自然なやり取り、相談者を無視するような独善的な提案や攻撃的、批判的な対応でないこと。」
に当てはまったのではないかと感じます。
私は、2級実技試験に挑むために、ロープレ練習を数多くこなしました。
それはそれで、得るものも多く、無駄ではなかったのですが、今振り返ってみると、なんとなく、各ケースに対して確認すべき事項のような型を作っていたような気がします。
恐らく、その型のようなものは、試験管にはそのまま伝わってしまったのではないかとおもます。
自分がオブザーバーで面談を見ている時に型に当てはめている人の面談を聞くとよくわかるので、見通されていたと思います。
各ケース分析は重要ですが、「しっかり分析した後、面談時にはそれを一旦忘れる」と言うのをアドバイスで聞いたのを思い出しましたが、その意味がようやく理解できたような気がします。



