この記事について

東畑開人さん著の「カウンセリング」とは何かを読んでの備忘記録です。

この本を読んで自分なりに解釈をした内容をまとめています。

これから、キャリアカウンセラーとして活動をしていこうと思っている人はとても参考になることが多いのでおすすめの一冊です。

カウンセリングの対象となるの3領域

カウンセリングをする対象として、3つの対象がある。

  1. クライエント自身の身体
  2. クライエントを取り巻く環境
  3. クライエントの心

クライエントはどの領域について支援を求めているのかを初期の段階で見極めなければいけない。

優先順位としては、身体、環境、心の順番

①クライエント自身の身体

で、クライエントの体に実際に起きている異変があるのであれば、まず、その解消に向けた支援が必要。

例えば、眠れない、食欲がない、ひどい倦怠感など、体に何か症状が出ていないかを確認し、もし、そのような症状を訴えるのであれば、国家キャリアコンサルタントとしては、医療の専門家のリファーを考える必要がある。

身体への影響は命への危機と直結するので、まず、その部分の安定を図るのが重要。

②クライエントを取り巻く環境

次に、優先して支援をしなければいけないのは環境の問題。

今現在、どのような環境であって、それがどのような影響を与えているのかを確認する。

環境がストレス源となり、身体に影響を与えているようであれば、まず、そのストレス源から距離をとる支援をしなければ、たとえ、心の領域に問題があったとしても、しっかりと自分の心と向け合うことができない。

③クライエントの心

身体的、環境的にも緊急事態ではなく、ある程度、自分自身と向き合える状態を確認したら、ゆっくり時間をかけてクライエントの心の問題に対する支援を開始する。

キャリアコンサルティング技能士試験での応用

第35回の試験の渡辺さんのケースであれば、まず、今現在、体に不調がないかを確認する。

このケースでは物価の上昇で不安を抱えていたので、もしかしたら満足にご飯を食べられおらず、体調に問題が出ている可能性もある。

また、不安から、不眠などの症状が出ている可能性も考えられる。

コンサルタントとして、この部分を確認するべきだっただろう。

その次に、今現在、切羽詰まった環境があるかどうか?の確認をするべきであった。

今回の場合、いつまでに安定した環境に就く必要があったのか?今現在、どれだけの蓄えがあり、今の収入状況でどの程度維持できそうか?など、環境面を把握する必要があった。

また、現在の職場でのストレスについて、クライエント自身にどのような影響を与えているのかなど聞く必要もあっただろう。

渡辺さんのケースでは、仕事が重労働であり辛いと言っていたので、その部分を把握し、その仕事が与える今現在の影響を確認する。

上記の身体面と環境面を確認した後に、心の問題に関わる流れが良かったかもしれない。

口頭試問

これらを確認することによって、キャリアコンサルタントとして出来たことにおいて、クライエントの身体面と環境面について、喫緊で解決しなければいけない問題はなかったことを確認できたということを言うことができる。

まとめ

最近、カウンセリングについての本を何冊か買い、これからのカウンセリングの参考にしようと読み進めています。

ある程度読むと、養成講座で言われていたことが、なぜ重要なのかが少しずつ理解できるようになりました。

この「カウンセリングとは何か」意外にもシャイン博士が書いた「人を助けるとはどういうことか」などもとても参考になります。

養成講習をでて、国キャリの資格を得ただけでは、カウンセラー(コンサルタント)として独り立ちし、クライエントの支援をするには圧倒的に知識が足らないと思い知らされます。

そういう意味で、2級技能士の資格があれほどの難関になっているのだろうと思いました。

資格を取ったら終わりではなく、むしろ、資格取得からキャリコンとしての勉強の始まりなのだと感じました。