この記事について

「第36回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験」(令和8年6月実施)の解答解説を作成しました。

過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしています。

問1

正解:4

「高齢社会対策大綱」(内閣府、2024年)

選択肢1:不適切

約 20 年間で、平均寿命は男女共に約3歳延伸している。また、医学的にも、様々な科学的根拠を基に高齢者の体力的な若返りが指摘されて久しい。 65歳以上の就業者数は 20年連続で前年を上回って過去最高となり、就業意欲の高まりもみられている。(P3)

選択肢2:不適切

年齢によって分け隔てられることなく、若年世代から高齢世代までの全ての人が、それぞれの状況に応じて、「支える側」にも「支えられる側」にもなれる社会を目指していくことが必要である。(P1)

としており、大学等の高等教育機関においては、若年層だけでなく、社会人の学び直し(リカレント教育)を含めた幅広い層へのプログラム提供が推進されています。

選択肢3:不適切

高齢期においても希望に応じて経験や知見を活かして活躍できるよう雇用の質を高め、各世代がやりがいを持って働くことのできる環境を整備するため、高齢の労働者を含め、スキルアップやリ・スキリングの機会の提供、年齢ではなく経験やスキルに基づく労働者の配置とともに、仕事内容や働きぶりに合わせた賃金体系等のアウトプットに基づく評価や処遇の仕組みの整備が必要である。(P8)

大綱では、職務や成果に応じた評価・処遇の仕組みへの移行が求められており、「年齢に基づく賃金体系を維持できるよう」という記述は方向性と逆になります。

選択肢4:適切

ハローワークにおける生涯現役支援窓口において、高年齢求職者が幅広く社会に貢献できるよう、これまでの就労経験や高齢期における多様なニーズを踏まえた職業生活の再設計に係る支援を行うほか、高年齢求職者の希望する職種と求人のニーズも踏まえながら、求人開拓や雇用情報提供、マッチングの強化等、総合的な就労支援を実施する。(P10)

ハローワークの生涯現役支援窓口等において、高年齢求職者の多様なニーズに応じた再設計支援を行うことが明記されています。

問2

正解:4

「キャリアコンサルティングの有用度及びニーズに関する調査」(独立行政法人労働政策研究・研修機構、2025年)

選択肢1:不適切

2023 年調査及び 2016 年調査ともに、キャリアコンサルティング経験が「ある」者の方が「ない」者に比べて、「かなり満足している」「やや満足している」と回答した割合が大きいことが示される。概して、キャリアコンサルティング経験のある者は、自らの職業やキャリアに満足感を感じているが、その傾向は、調査年によって変わらない傾向であることを指摘できる。(P31)

キャリアコンサルティング経験が「ある」者の方が、自己の職業やキャリアに対する満足感が有意に高い結果が出ています。

選択肢2:不適切

キャリアコンサルティング経験が「ある」者の方が「ない」者に比べて、明らかに、学び・学び直し(リスキリング、リカレント学習)を行ったことが示される。(P42)

相談経験が「ある」者の方が、学び・学び直しを行う傾向が強く現れています。

選択肢3:不適切

「キャリアに関する相談の専門家」では「将来のことがはっきりした」(50.0%)の値が大きかった。(P99)

相談後の変化としては、「将来のことがはっきりした」の割合の方が、「職業能力がアップした」よりも高くなっています。

選択肢4:適切

「相談したことによって、あなたのキャリアや職業生活は変化しましたか」という質問に対して、「変化した」「変化しなかった」の2択で回答を求めた結果である。図及び表のうち統計的に有意な結果に着目すると、「変化した」という回答は「民間の人材サービス機関」(67.8%)で多く、「公的機関」(51.0%)及び「NPO 法人等」(33.3%)で少なかった。(P67)

キャリアコンサルティングを受けた場所による比較において、「民間の人材サービス機関」で受けた人の方が「変化した」と回答する割合が多い傾向にあります。

問3

正解:3

選択肢1:不適切

性格特性と職業の最適化を重視するのは、特性因子論(ホランドなど)のアプローチです。

選択肢2:不適切

ブルースティンは、キャリア選択の自由が制限されている人々や、従来のキャリア理論で網羅されにくかった層(非特権層など)の労働も含めた「生きるための働くこと」を重視しています。

選択肢3:適切

ブルースティンのワーキング心理学では、社会的正義の観点から、すべての人が尊厳を持って働く権利や機会(Decent Work)を重視しています。

選択肢4:不適切

競争力や成果主義の推進ではなく、社会的つながりや個人の尊厳、幸福を基盤とした働くことの意義を提唱しています。

https://shasha-blog.com/2026-7-9

問4

正解:3

選択肢1:不適切

ホランドはパーソナリティだけでなく、個人を取り巻く「職業環境」のタイプも同様に分類しており、環境要因を非常に重視しています。

選択肢2:不適切

パーソナリティと環境のマッチングを通じて、個人の職業選択やキャリア発達を支援することを主な目的としています。

選択肢3:適切

個人のパーソナリティ・タイプと、従事する職業環境のタイプが一致(一致性)しているほど、職業満足度や安定性、業績が高まるとされています。

選択肢4:不適切

6角形モデル(RIASEC)では、隣り合うタイプ同士は親和性(類似性)が高く、対角線上にあるタイプ同士は親和性が低いとされており、すべてのタイプが等しく同じ親和性を持つわけではありません。

問5

正解:2

選択肢1:不適切

キャリア・アンカーは、個人の能力、欲求、価値観が統合された「生涯にわたる自己概念」であり、個別の仕事へのモチベーションよりも広義で中心的なものです。

選択肢2:適切

キャリア・アンカーは、個人がキャリア上の選択を迫られたときに、どうしても放棄したくない内面的な拠り所であり、選択を方向付ける推進力や抑制力として働きます。

選択肢3:不適切

キャリア・アンカーは、実際の仕事経験(就業経験)におけるフィードバックを通じて形成・認識されるものであるため、仕事経験のない子どもが認識することは困難です。

選択肢4:不適切

キャリア・アンカーは、キャリアの軸(錨)を明確にすることで、変化の激しい環境の中でも自分を見失わずに成長を続けるための指針となるものです。

リンク集

https://shasha-blog.com/2-36-6-10

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