過去問関係

第28回 国家資格キャリアコンルタント試験 学科試験 解答解説(問6〜10)

この記事について

令和6年3月実施

第28回 国家資格キャリアコンサルタント試験 解説を作成しました。

過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしていこうと思います。

問 6 

正解は1

選択肢1:適切

選択肢2:不適切

プロティアン・キャリアは、移り変わる環境に対して、自己志向的に変化していくキャリアを指します

選択肢3:不適切

キャリアの主体は個人であり、組織ではありません。

選択肢4:不適切

プロティアン・キャリアを形成していくにあたって必要なメタ・コンピテンシーは、以下の2つです。

アイデンティティ
アイデンティティとは、自分の価値観、興味、能力への自己理解や自己同一性を指します。これは「自分が何者であるか」「ビジネスパーソンとしての自分らしさとは何か」を理解することを意味します

アダプタビリティ
アダプタビリティとは、変化への適応スキルと適応に対するモチベーションを指します。これは変化の激しい現代社会全体への適応能力を意味します。

問7

正解は2

選択肢1:不適切

個人のパーソナリティと職業環境を6つの類型に分類します
現実的(Realistic)、研究的(Investigative)、芸術的(Artistic)、社会的(Social)、企業的(Enterprising)、慣習的(Conventional)

選択肢2:適切

現実的職業領域(Realistic)は、機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域を指します。

  • 社会的職業領域は「ヒト」
  • 研究的、芸術的職業領域は「アイデア」
  • 企業的、慣習的職業領域は「データ」

選択肢3:不適切

企業的、慣習的職業領域は「データ」

選択肢4:不適切

六角形モデルにおいて、隣り合うタイプは心理的類似性が高くなります。
対角線上にある領域(最も距離が遠いタイプ)は類似性が最も低くなります。

問8

正解は2

選択肢1:不適切

ミニサイクルとマキシサイクルが逆になっている。
人生全体の発達段階は、マキシサイクルミニサイクル(成長、探求、確立、 維持、解放(衰退、下降))、各ライフステージ内で発生する小規模な循環プロセスがミニサイクル。

選択肢2:適切

これらの役割は、人生の異なる時期や場面で果たされるものであり、同時に複数の役割を担うこともあります。

選択肢3:不適切

「現実的な自己概念を持つこと」は、成長段階の課題です。
この段階は出生から14歳頃までを対象としており、自己概念や態度、ニーズ、そして仕事の世界に対する一般的な理解を発達させる時期とされています。

選択肢4:不適切

「他者との関わり方を学ぶこと」は、発達心理学やキャリア発達理論において、主に成長段階や学童期(6~12歳)に該当する課題と考えられます

問9

正解は3

選択肢1:不適切

マズローの欲求を5段階に分類しています。
「生理的欲求」、「安全の欲求」、「所属と愛 情の欲求」、「自尊と承認の欲求」「自己実現の欲求」

選択肢2:不適切

達成動機(欲求)が強すぎる場合、失敗を恐れてリスクを避けたり、過度に自己制御的になったりすることで、創造性や柔軟性が制限される可能性があります。

選択肢3:適切

アルダファは、マズローの欲求階層説を基に、存在欲求(Existence)、関係欲求(Relatedness)、成長欲求(Growth)という3つのカテゴリーに人間の欲求を再分類しました。=ERGモデル

選択肢4:不適切

ハーズバーグの「動機付け・衛生理論(二要因理論)」によれば、給与や作業条件などの「衛生要因」は、職務不満を解消するための要因であり、それ自体が従業員のモチベーションや仕事への積極性を高めることには直接的につながらないとされています。

従業員のモチベーションや積極性を向上させるには、「動機付け要因」が重要です。これには、達成感、承認、仕事そのものの内容、責任感、昇進などが含まれます。

問10

正解は4

選択肢1:不適切

この状況は、マーシャのアイデンティティ・ステイタスにおける「アイデンティティ達成」に該当します。

危機の経験: 幼児期からのあり方について確信がなくなり、いくつかの可能性を本気で考えたことは「危機」を示しています。
傾倒の存在: 自分自身の解決に達し、それに基づいて行動していることは、自分の価値観や目標に対する傾倒を示しています。

このように、危機を乗り越えて自分の信念や目標を確立し、それに基づいて行動する状態が「アイデンティティ達成」の特徴です。

選択肢2:不適切
この状況は、マーシャのアイデンティティ・ステイタスにおける「早期完了」に該当します。

危機の欠如
幼児期以来の信念が補強されるだけであり、異なる選択肢や可能性を探求する「危機」を経験していません。

傾倒の存在
自分の目標と親の目標の間に不協和がなく、既存の信念や価値観に基づいて行動しています。

早期完了は周囲(特に親や社会)の価値観をそのまま受け入れ、自分で深く探求することなくアイデンティティを確立している状態を指します。

選択肢3:不適切

この状況は、マーシャのアイデンティティ・ステイタスにおける「モラトリアム」に該当します。

危機の経験中
いくつかの選択肢について迷っていることは、自分の可能性を模索し、進むべき方向性を決定するために苦悩している「危機」の最中であることを示しています。

傾倒の未確定
不確かさを克服しようと努力しているものの、まだ最終的な決断には至っていない状態であるため、傾倒は曖昧な段階にあります。

「モラトリアム」は、危機を現在経験しており、積極的に探求しながらもまだ明確な結論や行動には至っていない状態を指します。このステータスは、アイデンティティ形成の過程において重要な猶予期間とされています。

選択肢4:適切

この状況は、マーシャのアイデンティティ・ステイタスにおける「アイデンティティ拡散」に該当します。

危機の欠如または未解決
危機前では、自分が何者であるかを考えた経験がなく、自己のアイデンティティを探求する意識や行動が見られません。

傾倒の欠如
危機後でも、何者かである自分を確立せず、すべての可能性を開いたままにしておく状態であり、具体的な目標や価値観に傾倒していないことが明らかです。

「アイデンティティ拡散」は、自分自身の方向性や目標について明確な意識を持たず、探求も傾倒もしない停滞した状態を表します。このステータスでは、自己形成が進まず、不安定さや曖昧さが特徴となります。

国家試験 第28回 問1〜50解説リンク集

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