この記事について
「告白」のテーマであった「罪と罰」に関連し、ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでみたいと思うようになったので、現在、オーディブルで聞いています。
第6編の8までで、40時間以上の超長編なのですが、現在、20時間くらい聴いてます。
ちなみに、「罪と罰」を読み始めたきっかけは、湊かなえさんの「告白」を読んだ影響です。
「罪と罰」を20時間聴いてみた感想
最初は、本当に登場人物のくどい長話が続くわ、登場人物一人につき、あだ名のような名前が沢山あるし、しかも、名前も長く覚えにくく、全くと言っていいほど内容が頭に入ってきませんでした。
ですが、暫く聴いているうちに、ナレーターの話し方の微妙な変化により、誰が誰だかなんとなくわかるようになってきました。
ナレーターの声づかい、さすがプロだと思いました。
また、長ったらしい登場人物の語りも、不思議と慣れてしまい、これもしっかりと聞けるようになってきました。
独特の言い回しも、気にならなくなり、集中して今は聞けています。
主人公の友人のラズーミヒンがいい奴すぎる
主人公は、事件を起こし、一時、気狂いになってしまうのですが、この友人のラズーミヒンが本当に、何から何まで世話を焼いてくれるのです。
ボロボロの服しかなかったラスコーリニコフの服を頼まれてもないの買ってきたり、借金問題を解決してきたりと、手厚くフォローします。
お節介なところが多々あるのですが、側から見てば、すごいいい奴なんです。
ですが、ラスコーリニコフは、「もう、俺に構うな!」とラズーミヒンを罵倒し、突き放します。
それは、もう、自分がその言葉を聞いたら、ラスコーリニコフを殴って、その場を立ち去るようなことを言うのですが、ラズーミヒンはそれでも、ラスコーリニコフを気にかけます。
彼をそのようにさせる魅力が、ラスコーリニコフにはあるんだなと思いました。
住宅事情がわからない
話の中で、当時の住宅事情が出てくるのですが、日本と違いすぎて、想像がつきません。
ネットで調べてみても、出てこないし、一体どうなっているのか、知りたくてたまりません。
調べた限り、大きなお屋敷などの1室に間借りのように住むのが一般的のようで、今でいうアパートのような感覚なのかなと思います。
そのため、家には必ず、女中と庭番がいます。
なぜ、貧乏人なのに、女中が身の回りの世話をしてくれるんだろうと不思議に思っていましたが、屋敷で雇っている人たちだと思います。
どこの家にも必ず、庭番が出てきますので、なんで、アパートに庭番がいるんだ?と当初、屋敷ではなく、ただのアパートだと思っていたので不思議に思いました。
ただ、女中と庭番の事は理解できたのですが、部屋の構造がよくわからない。
階段が出てきたりしていたり、同じ屋敷に住む人が顔を出すというような描写があるのですが、どのような状況なのかが、全くイメージできませんでした。
まとめ
前回、「罪と罰」の記事を書いたときは、これは恐らく、全部は読めそうも無いなと思うくらい集中できない作品でしたが、今は、とても興味深く聞けています。
これから、ラスコーリニコフが「罪と罰」に向き合うのかと思います。
現段階では、ラスコーリニコフ自体が病気で、気狂いになっていたので、罪を認識するという具合ではなかったのですが、今、やっと正気に戻ったので、これらの展開が楽しみです。