この記事について
2024年12月30日となりました。
今年読んだ本の一覧を整理しながら、当時を振り返ろうと思います。
下半期の7月から9月を振り返ります。
7月
- 私とは何か 「個人」から「分人」へ
平野啓一郎 (著)
図書館 - AIが答えを出せない 問いの設定力
鳥潟幸志(著)
紙の本で購入 - コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト 知らないと一生後悔する99のスキルと5の挑戦
高松 智史(著)
図書館 - 「ゆる副業」のはじめかた アフィリエイトブログ スキマ時間で自分の「好き」をお金に変える!
ヒトデ(著)
図書館 - あっという間に人は死ぬから 「時間を食べつくすモンスター」の正体と倒し方
佐藤 舞(著)
紙の本で購入
7月読書の感想
紙の本で5冊も読んでいました。
ビジネス書は行間が広いので読みやすく数時間で読めてしまいます。
「私とは何か」
著者の平野さんが提唱する「文人主義」について書かれている作品です。文人主義は、平野さんの作品を読むためには押さえておきたい思想なので、平野さんの作品を読む前に一読すると良いと思います。
「問いの設定力」
これかの時代において、「問いの設定力」が重要なスキルになるということが書かれています。今までの「正解を発見」する力が通用しなくなってきた現代において、非常に重要な視点です。
「コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト」
新採用職員が先輩から教わるようなことが沢山ある書かれています。しかも、大企業で出世するには必要な知識なんだろうな。という内容がてんこ盛りでした。コンサル以外でも参考になることが沢山あると思います。
「ゆる副業」
半年以上前に予約した本が、このタイミングで来て、とりあえず読んだという感じ。ヒトデさんのYouTubeは見ていたいので、その内容が詳細に書かれている本でした。
「あっという間に人は死ぬから」
YouTubeのサトマイさんが出した本です。内容は、人生観について。内容は、「限りある時間の使い方」と似たような内容です。引用が多く、この本のオリジナリティが少し薄いかなと感じました。
8月
- 科学的根拠に基づく最高の勉強法
安川 康介 (著)
図書館 - 習慣の力
チャールズ・デュヒッグ (著)
図書館 - 聖なるズー
濱野ちひろ (著)
図書館 - 時間は存在しない
カルロ・ロヴェッリ(著)
図書館 - 大人のための国語ゼミ
野矢 茂樹 (著)
図書館 - 私は『わたし』を諦めないことにした
中山ゆう子 (著)
ブックカフェ
8月読書の感想
2024年最高の1ヶ月6冊でした。
こんなに読めるもんなんだなと、自分でも関心しています。
「最強の勉強法」
効率的な勉強法で、一番頭に覚える勉強法は問題を解くということに驚きました。ノートにまとめることは、テキストのアンダーラインなどは、勉強効果が薄いと知って絶望しました。
「習慣の力」
どうやって人は行動を習慣化するのかが詳しく書かれています。習慣にはトリガーがあって、そのトリガーとセットで習慣化したいことを3週間続けると習慣になるようです。
「聖なるズー」
動物を愛する人たちの話です。愛と言っても一般的な愛ではなく、人間でいる異性のように動物を愛する人にフォーカスを当てています。最初は、このテーマについてどうかとお思いましたが、読んでみると、その人たちの苦悩が伝わってきます。少し前に読んだ「正欲」と路線は同じかもしれません。
「時間は存在しない」
一言で言うと難しい。自分の頭では理解が及びません。物理学の話が出てくるので、全てを理解することは難しいですが、大枠程度は理解できました。時間に対しする、科学者の見方を知れたように思います。時間は、物体の変化という部分が印象的で、だから、普遍的なものではなく、相対的なものとして捉えられることに新しい気づきを得ました。
「大人のための国語ゼミ」
論理的に日本語を使うためにルール的なこと、問題を時ながら教えてもらえる本でした。大事な部分と、不要な部分を見つけ、文章を要約するコツなどが書いてありました。読んだ割には、要約がうまくいかないくので、もう一度読まなければいけないかな。
「私は『わたし』を諦めないことにした」
ブックカフェで斜め読みした本。なぜ、これを選んだのかは覚えていません。「あっという間に人は死ぬから」と同じ路線の本で、思い通りの人生を歩むための本でした。この辺りの本は、大抵、同じようなことが書かれているので目新しい情報はなかったです。
9月
- 夏物語
川上 未映子 (著)
紙の本を購入 - 2050年の世界 見えない未来の考え方
ヘイミシュ・マクレイ(著)
図書館 - ❌方法序説(読破失敗)
デカルト
紙の本を購入 - ❌省察(読破失敗)
デカルト
図書館 - 🔺一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書
ネオ高等遊民(著)
紙の本を購入 - ❌人間・この劇的なるもの
福田 恆存(著)
紙の本を購入 - Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章
ルトガー・ブレグマン (著)
図書館 - Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章
ルトガー・ブレグマン (著)
図書館 - 水中の哲学者たち
永井玲衣 (著)
紙の本で購入 - NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か
海老坂 武(著)
紙の本で購入
9月読書の感想
9月も6冊読破していました。そして、脱落した本が3冊と、今も読み途中の本が1冊。
バツ印のついている本は、読みきれなかった本です。哲学書の原書に手を出し始めた時期が9月でした。
やはり、最初から原書は難しい。最初に選んだものがデカルトだったのが失敗だったのかも知れません。これに反省して、解説書や入門書を読むことにしたのが、9月でした。
「夏物語」
生まれてきたことを後悔している人と、伴侶は必要としない子供だけが欲しいと思う人との間の物語です。川上さんの作品は、「黄色い家」に続き2作目ですが、小説の中の人たちのリアルな生活や心情の描写に引き込まれ、一気に読んでしまいました。
「2050年の世界」
株式投資の役に立つかも知れない思って、ファクト収集のために読みました。2050年の世界の動向が書かれています。インドや中国の状況やヨーロッパの状況など、細かく予測されていてとても参考になりました。
「希望の歴史」
もともとは、「ルシファーエフェクト」を読もうとして、その口コミを見たら、「ルシファーエフェクト」を読むくらいなら、「希望の歴史」を読むべきと書かれていたので、その影響で読みました。人類を性善説の立場でポジティブに捉え、性悪説と捉えている実験などを否定するという流れで話が進みます。少し、力技な部分や、論理的に怪しい部分もありますが、人間のポジティブな面を見るには良い本だと思います。
「水中の哲学者たち」
哲学対話というものをこの本で知りました。まだ、参加をしたことはないのですが、参加してみたいなと思いました。哲学を難しい話なしに、噛み砕いて噛み砕いて、液体になるまで柔らかくしてくれている本です。印象的なのは、「わからないねぇ。困ったねぇ。」って考えるのが哲学だと感じたこと。不思議だな。と思うことを考えること。そんなのでいいんだと思えたのが、この本でした。不思議に対する絶対的な肯定をもらえた気がします。
「サルトル 実存主義とは何か」
「水中の哲学者たち」に出てきた哲学者がサルトルで、気になって一番優しそうな本を選んだ結果、これになりました。とても読みやすく、サルトルの思想や、サルトル自身のことがよくわかりました。この辺りから、哲学者の思想にとても興味を持つようになりました。
まとめ
下半期は、意外と覚えていることが多く、本の感想がそれなりのボリュームになってしまい、二回分の記事に分けることにしました。
下半期から、だいぶ本を読む量が増えたなと思います。
また、哲学書に手を出したことによって、挫折も味わいました。難しすぎる本への挑戦は、登山と似ているかも知れません。
毎月、このように読んだ本をまとめるのも面白いなと思いました。
来年からやってみようかな。