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金持ち父さん貧乏父さんⅡ【自分のビジネスを持つ】

この記事について

ローバート・キヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで感じたことを全3回で記事にしていきます。
今回は第2回目、「金持ち父さん貧乏父さん」のレビューの続きで、第三の教えの「自分のビジネスを持つ」について考えていこうと思います。

この記事を読み終わる頃には、自分でビジネスを起こしてみよう。と考えたり、仕事をすること自体をモチベーションにすることが出来るようになるヒントが得られるかも知れません。

本のレビュー

この本から得られるもの

  • お金持ちの思考
  • お金持ちの行動
  • お金持ちの税金の考え方

とにかく、お金持ちの思考や行動がわかります。

普通に生活しているだけでは、その考え方に触れることは難しいと思いますので、是非この本を読んでその思考に触れお金持ちへの一歩を踏み出してください。

著者のプロフィール

ロバート・キヨサキ

起業家・投資家・教育者

「金持ち父さん」シリーズの著者
今回紹介する「金持ち父さん貧乏父さん」意外にも数多くのお金にまつわる書籍を執筆してる。

世界中の多くの人々のお金に対する考え方に疑問を投げかけ、その考え方を変えた。ロバートの考え方は社会通念と対立することも多いが、率直な、時として不遜で勇気ある発言をするとの定評がある。彼はまた、ファイナンシャル教育の大切さを情熱を持って語る提唱者として広く知られている。

金持ち父さん貧乏父さん より

「自分のビジネスを持つ」を読んでの考察

自分のビジネス

労働力は多くの人の最大の資産となります。

労働力はお金を生みます。その視点からすれば、所有者へお金を持ってくるので資産と言えるでしょう。

では、あなたのビジネスとは何ですか?

そう聞かれた場合、みなさんは何と答えますか?

銀行員なら、銀行業。飲食店勤務なら飲食業。などと答えますよね。

でも、これらは仕事であって、あなたのビジネスではないのです。

雇われて仕事をしている以上、誰かビジネスのために一生懸命働いているということなんです。

他人のビジネスのために自分の大事な資産を使っていることになります。

なので、自分の最高の資産である労働力を最大限、自分のために使うためには、「自分のビジネス」が必要です。

現代の教育と自分のビジネス

自分のビジネスを持つということ。そんな発想ありましたか?

自分はこの歳になるまで全然選択肢にありませんでした。

ビジネスを持つということは、一言で言うと経営者になるということです。
雲の上の話ですよね。

でも、なんでそんな風に思うのか。

それは、現在の教育に問題があると著者は主張しています。

今の教育プログラムは、良くも悪くも雇われて働くことを前提としたプログラムとなっています。

特に、日本はそれが顕著なのではないでしょうか?

学校で教えられることは、平たく言うと、みんなと同じことが出来るかどうか?言われたことをきちんとこなせるかどうか?などに順序をつけています。
今考えてみると、会社で仕事をするのに必要な技術を徹底的に叩き込まれている感じはします。

そして、自分の場合、大学卒業までに起業を促すカリキュラムは皆無でした。

これでは選択肢に上がらないも当然ですね。選択肢に上がらない以上は、それを選ぶことなど絶対に出来ません。

会社員と起業

会社員として働く。ことと、起業してビジネスを起こす。という働き方には、どちらにもメリット、デメリットがあります。

業種などによって一概には言えませんが、傾向として会社員は安定しているが、収入はそこそこ(リスク、リターン小)、起業は会社員と比べて安定はないが、自由度が大きく収入もその分大きくなるなります。(リスク、リターン大)

このような特徴があるので、その人の生活環境やリスク許容度で取れる選択肢も変わってきます。

必ずしも両方の選択肢を天秤にかけて選べるというものでは無いのですが、自分で選びたかった。と今振り返ると思います。

選択できたとしても、起業という選択を選んだかというとわかりません。

でも、悩んでは見たかったと感じます。

【僕の幸福論】で書きましたが、大学を出て会社に入る。という一般的な幸せ像が自分の中に入り込んでいたため、その選択肢は見えませんしたし、教育プログラムからも、その道があることすら教えれもらえませんでした。

なので、この歳になって、その選択肢があったということに非常に驚きました。

これからは「自分のビジネス」を持つ時代

自分の学生の頃と比べれ、社会環境が大きく変わっています。

インターネットの発達や、SNSやYouTubeなど、自分を売り出すチャンスが多くなりました。

ひと昔より格段に、個人がビジネスをすることが容易な時代になっています。

自分のビジネスが必要な理由

会社が職員の面倒を最後まで見られる体力も無くなってきています。

その影響で、最近では、当時考えられなかった副業を許可する企業が増えてきています。

また、少しニュアンスが変わりますが、少し前までは退職まで会社に勤め、退職金と年金で老後を過ごす。というライフプランが基本でしたが、退職金の減少と年金の減額でそのライフプランが崩れ去ろうとしています。少し前に話題になった「老後2000万円問題」が語っていたのは、このことなのです。

もう、会社や国がおんぶに抱っこをしてくれない時代が到来したのです。

それは何を意味するのか?

自分で生き抜きなさい。という間接的なメッセージを送られているということです。

でも、多くの人は、そのメッセージに気づいていなようです。

金融庁もその警笛を鳴らすために「老後2000万円問題」を露にしたと思うのですが、世間の反響が大きすぎて問題提起できなかったのだと自分は思っています。

そのような流れから、作り出されたのがiDeCoです。

老後のお金が足らないから、足らなくなる分は、自分たちで何とかしてね。その代わり、税金は優遇するから。そんなメッセージが詰まった制度です。

そもそも、年金や退職金が減らなければ、こんな制度はできていなかったのでは無いかと思います。

頼れるのは自分のビジネス

こんな時代だから

頼れるのは「自分のビジネス」ということになりますよね。

会社や国に頼ることなく、しっかりと自分にお金を運んできてくれる「自分のビジネス」が、これからをよりよく生きる鍵になるのでは無いでしょうか。

こんなことを書いている自分は、ビジネスを持っているのか?と言うと、持っていません。

でも、その重要性は痛いほど理解しています。

なので、情報を集め試行錯誤している最中なのです。

大学くらいで一度、起業して感覚でもつかんで良かった。と思います。

右も左もわからない中、いきなり起業だなんて。普通なら諦めますよね。

でも、どう言う形で、どんなビジネスが出来るか、まだ全然検討もつきませんが、もがいて行こうと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

現役バリバリの会社員で、退職金の額や年金の額を気にして働いている人は多くないのでは無いでしょうか。

実際、自分もその一人で当然、年金と退職金で悠々自適な生活が可能だと思っていました。

よくよく考えると、年金、退職金は減る一方なのに、寿命は伸びると、泣きっ面に蜂状態なのです。

恐らく、これから状況はもっと悪くなっていきます。

だから、今から準備しなければいけないんです。

せっかく授かった尊い人生を最高に幸福に過ごすため。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は「金持ち父さん貧乏父さん」レビューの最終回で、「お金のためでなく学ぶために働く」について考えていきます。

それでは、次回の記事で。