この記事について
ツバキ文具店での一節に、「人が書いた文字は、その人を表す」を聞いて、字を自分で書くことについて考えてみました。
なぜ、「字を書くこと」に注目したかというと、理由は大きく3つあります。
1つ目は、自分を知ることができる
2つ目は、文字について、興味が湧くこと
3つ目は、自分の思いを込められること
以下に細かく説明していきます。
自分を知ることができる
生まれてから、死ぬまでどのくらいのものを産み出すことができるでしょうか?
絵や音楽など、芸術関係に携わっていれば、もしかしたらそれなりにあるのかもしれませんが、一般的なサラリーマンで何かを世の中に産み出すということは、あまり多くないと感じます。
ですが、「ツバキ文具店」を読んで気付かされました。
自分の各自は、音楽や、絵のように、自身が産み出す芸術的なものと同列に考えても良いのではないかと。
人それぞれ、各自に個性があります。
自分の字は、他の人の字と混ざっていても一目でわかります。
文字を書いているときの感情が、文字に影響を与えることもあります。
それは、短期的な感情でもあるし、長期的な感情の影響も受けていることもあります。
そう考えると、今の自分を理解するために、文字を書くということは非常に有効のように思います。
迷っている時、悲しい時、嬉しい時、その時々の文字の印象と、自分の心を照らし合わせて、今の自分を理解する。
そんな風に文字を使うことができるのではないかと思います。
字に興味が湧く
普段、どのように文字を書いていますか?
「ツバキ文具店」を読む前の自分は、読めれば良いという感じで文字を書き殴っていました。
ほとんど、略字で、ハネやトメ、ハライ、など意識しておらず、書き焦りもあり、画数の多い感じは、何だかうまく書けませんでした。
何というか、早く書き上げたいという感情に支配され、振り返って見てみると、汚物のような文字だと思います。
丁寧に一画ずつ書くことを意識すると、ハネやトメ何度をなぜ意識しないのかが何となくわかるような気がしました。
でも、慣れていなさすぎて、気を抜くと止めない、跳ねない、で文字を書いてしまいます。
字1つ1つに、綺麗に見える書き方や、大きさなどがあり、非常に興味深いです。
想いを込めることができる
自分の分身であるからこそ、自分の想いを込めることができる。
これは、デジタルではなかなか難しいことではないでしょうか。
本当の自分の気持ちを伝えたい時に手紙を送ることは非常に有効な手段であると思います。
人に感謝を伝える時のために、感謝の気持ちを込められた文字を書けるようになりたいなと思います。
その際に、その気持ちにあった、文房具や切手、便箋などを選ぶと、更に気持ちを込めることができるのではないかと思います。
まとめ
デジタル技術が進む中、アナログに字を書く必要性がどんどん減っています。
しかし、デジタル的な世の中で、人と人の心の距離は遠くなったように感じます。
それは、きっと人と人との間のデジタルの壁がそうさせているのだかなと感じます。
この壁は、生活を便利にしてくれる一方、人と人の心の距離を大きく開らかせていきます。
デジタルが悪いのではなく、その良さと悪さを知り、バランスを考えて人間にとってどう扱うのが良いかを考える必要があると多います。
そう言う意味で、アナルグに字を書き、自分の表現する方法はデジタル社会において、良いバランサーとなるのではないかと思います。
このような考えを持つことができたのは、「ツバキ文具店」を読んだからこそなのだと思います。
このような、きっかけをくれた「ツバキ文具店」に感謝。