この記事について
今回は、喜多川泰さん著の「運転者」を読んで感じたことを書きます。
喜多川泰さんの本は、「手紙屋」から読み始めたのですが、人を前向きにさせてくれる作品が多く、どの作品にも人生をどう生きるかのヒントのようなものが多くあると感じて、今、読み漁っています。
どれも小説となっていて、とても読みやすいです。
本を読むのが苦手な人も読めると思いますので、是非一度読んで見てください。
ちなみに、自分は読むというより、オーディブルで聞いています。
1週間に1作品、聴き終わるペースで聞いています。
あらすじ
あまり、多くを書くとネタバレになりますので、サラッと大枠だけ。
人生に行き詰まった主人公がある日、偶然?乗った不思議なタクシーに乗ったことをきっかけに、自分の人生と向き合い、本当に自分のやりたいことを見つけていく。
そんなストーリです。あっさりしすぎ?
話の展開が面白く、あっという間に読み終えてしまいました。
チャンスを得たければ常に上機嫌でいること
主人公は保険営業マンなのですが、物語の中で自分の抱える顧客から大量に契約解除をされてしまい、この先の生活に苦慮します。最初の頃の主人公は、いつでもイライラしていて、攻撃的で不機嫌、少し嫌なやつだな。と感じる人物でした。
確かに、人生がうまくいっていない時に機嫌良くなんて出来ないので仕方ないかとも思います。
さて、いきなりですが、「チャンス(幸運)」ってどうやってやってくると思います?
この本でそうバッチリと答えを言っていたかわかりませんが、他の書籍でも同じようなことを言っています。
答えは、「人」です。「人」が「チャンス(幸運)」を持ってくるんのです。
これを聞いた時には、「へ?」みたいな感じで実感湧きませんでしたが、最近の自分に起きたことや、これらの本を読んでいくうちに納得してきました。
人が持ってきた「チャンス(幸運)」は、いつそれが、形として芽を出すかは誰にもわかりません。その人と出会った時にそれはわからないのです。
逆にいうと、結果が出てからではないとそれがチャンスだったかはわからないということ。
では、どうするか?というと、「沢山の人と出会う」ということになります。
でも、ただ、沢山の人と出会うだけではダメなのです。ここに「上機嫌で」という指示付きです。
さらに、「上機嫌のフリ」はダメです。
皆さんが、誰かと会う時、機嫌の悪い人と長く付き合いたいと思いますか?自分の本心を話したいと思います?
不機嫌な人は、チャンスが来ないように、不機嫌という番犬を飼っている状態なんです。
ここまで考えると、色々なことが腑に落ちます。
よく、まず行動しろ。と言われます。
行動の先には多くの場合「人」がいます。
行動することで、「人」と出会い、その結果「チャンス」が増えているのだと思いました。
そして、ポジティブであれと言います。ポジティブな人は、いつも上機嫌です。
前向きに、まず行動しろ。という一文には、こんなカラクリがあったんですね。
自分なりに納得できた気がします。
運の悪い時と運の良い時
人には持っている運の量があると、この本では考えています。
小さい時からコツコツと貯めればその分だけ、運は溜まります。少しずつですが、確実に。
でも、今日、明日に一気に大きな運を得ることは、ほとんど出来ないのです。
※ないわけでは無いのですが、それはこの本の大事な部分でもあるので、その方法は本を読んで確かめてください。
だから、日々、コツコツと貯めることが必要となります。
自分は、この運=努力だと考えました。
地道な努力をすることで、運が溜まり、その努力が実った時、溜めていた運が使われているのだと。
運はお金のように、使えばなくなります。
だから、運がいいことは実は複雑な気持ちで捉えられています。
こんなつまらないことで、運を使っちゃった。ってね。
でも、この考え方だと、自分が不運であることをある程度許容できるようになると思いました。
今は、「運を貯めているところだ。まだ使うべき時ではない」と。
そして、この貯めた運は自分だけのためでなく、次の世代にも引き継がれるという考え方をしています。
だから、自分がした努力は自分の代では使えなくても、次の世代で使ってもらえる。
無駄な努力なんてものは何処にもない。
この言葉を後押しする考え方ですね!
そして、運をいつ使うか?ですが、それのキーとなっているのが「人」なんだと思いました。
運が使えるチャンスがなければ、当然運は貯まったままなのです。
努力して運を貯めて、人と出会って運を使う。そして、余った運を次世代へ繋ぐ。
まとめ
運転者=運を好転させる者という意味でこの言葉を使っています。
運というものを違った角度から考えられる良い作品だと思います。
物語も感動的で凄く面白かったです。喜多川さんの作品で感動しなかったものはないのですが。
先日、読み終わった「スタートライン」なんかは、青春時代の恋愛が物語のベースになっていて、40代のおじさんが読んでも引き込まれてしまうような物語でした。
どこかで聞いたことあるような出来事が書かれているのですが、その気持ちがわかるが故にのめりこんでしまいました。
恋愛とはだいぶ遠い場所にいる自分ですが、高校生の頃のピュアな気持ちになれて1冊でした。
と、「運転者」の話ではなく、「スタートライン」の話で盛り上がっちゃいましたね。
次は、「賢者の書」について書こうと思ってます。これも喜多川さんの作品です。その次くらいに「スタートライン」について書こうかなと考えています。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、次の記事で。