第36回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験 解答(問31〜35)
この記事について
「第36回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験」(令和8年6月実施)の解答解説を作成しました。
過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。
解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。
1記事5問ずつアップしています。
問31
正解:1
選択肢1:不適切
「性自認(ジェンダー・アイデンティティ)」とは、自分自身の性別をどのように認識しているか(男か、女か、あるいはそのいずれでもないか等)を指します。記述にある「恋愛感情や性的な関心・興味が主にどの性別に向いているか」は「性的指向(セクシュアル・オリエンテーション)」の説明です。
選択肢2:適切
クライエントがカミングアウト(自らの性的指向や性自認を明かすこと)を行っている場合、クライエント自身のセクシュアリティの探求や受け入れのプロセスを尊重し、寄り添う傾聴姿勢が極めて重要です。
選択肢3:適切
自分と異なる性的指向を持つクライエントに対し、自身の困惑や戸惑いから安易・拙速にリファー(他の専門機関等への引き継ぎ)を行うと、拒絶されたと感じさせて信頼関係を大きく損なう恐れがあります。支援の限界を見極めつつも、まずは受容的な姿勢で慎重に対応することが求められます。
選択肢4:適切
キャリアコンサルタント自身が持っている性やジェンダーに対する無意識の偏見(バイアス)や価値観を自覚(自己理解)しておくことは、適切な支援を行うための必須要件です。
問32
正解:4
選択肢1:不適切
カウンセリングにおける「明確化」とは、クライエントの曖昧な発言や入り組んだ話の真意・感情を整理し、わかりやすくクライエントにフィードバックすることで、相互の理解を深める技法です。カウンセリングの効果自体を明確にするものではありません。
選択肢2:不適切
カウンセリング(特に初期)では、過度な質問や安易なアドバイスの繰り返しはクライエントの主体的な洞察を阻害するため不適切です。傾聴と受容を中心とした展開が基本となります。
選択肢3:不適切
傾聴の目的は「励ますこと」ではなく、クライエントをありのままに受容し、クライエント自身が自己理解を深められるよう支えることにあります。
選択肢4:適切
「感情の伝え返し」は、クライエントが表現した(あるいは言葉の背後にある)「今、ここ」での感情をキャッチし、そのまま鏡のように打ち返すことで、クライエントが自身の感情を再確認・受容できるようにする技法です。
問33
正解:1
選択肢1:適切
ジョブ・カードを作成・更新する過程を通じて、これまでのキャリアの振り返り(棚卸し)が行われ、自身の強み・課題や価値観が明確になり、将来のキャリアプランの明確化につながります。
選択肢2:不適切
ジョブ・カードはすべての経歴を「網羅的に記録して提出する」ための単なる履歴書代用品ではなく、必要に応じて応募書類(職務経歴等)のベースとして編集・活用するものです。
選択肢3:不適切
ジョブ・カードの主な目的は職業能力の開発やキャリア形成の支援であり、「ストレス要因の特定」を直接の目的とするものではありません(ストレス診断等ではありません)。
選択肢4:不適切
ジョブ・カードは「本人の所有物」であり、本人の主体的なキャリア発達のために作成されるものです。管理監督者が一方的に加筆修正や管理を行うためのツールではありません。
問34
正解:1
選択肢1:適切
構成的グループ・エンカウンター(SGE)において、リーダーはエクササイズやプログラムをスムーズに進行させる「推進者」であると同時に、自己開示や他者受容の姿勢を示す「あり方のモデル(模範)」としての役割を担います。
選択肢2:不適切
心的外傷(トラウマ)や強い心理的パニック等のおそれがある場合は、単に見守るだけでなく、安全確保のためにエクササイズの即時中断や個別フォローなどの適切な介入を行う必要があります。
選択肢3:不適切
構成的グループ・エンカウンターでは、参加者が安心して課題に取り組めるよう、エクササイズの狙いや手続き、ルール(守秘義務など)をあらかじめ明確かつ丁寧に説明することが不可欠です。
選択肢4:不適切
プログラムを予定通り進めること(時間厳守や消化)よりも、参加メンバーの心理的安全やその場で生じる体験・プロセス(気づき)を重視することが最優先されます。
問35
正解:2
選択肢1:不適切
構成的グループ・エンカウンター(SGE)のエクササイズは、体験を通して自分や他者への気づきを得ることを目的としており、あらかじめ決められた「唯一の正解」というものは存在しません。
選択肢2:適切
「役割交換(ロール・リバーサル)」は、モレノ(Moreno, J. L. )が創始したサイコドラマ(心理劇)における中心的な技法であり、相手の立場に立って演技を行うことで相互理解や洞察を深めます。
選択肢3:不適切
グループワーク・トレーニング(GWT)では、タスク(作業)を達成するための具体的な課題(タスク)が与えられ、明確な「正解」や「達成基準」が設定されているエクササイズが多く用いられます。
選択肢4:不適切
インプロ(即興演劇)はラボラトリー式体験学習から生まれたものではなく、演劇の即興表現の技法から発展したものです。ラボラトリー式体験学習の代表例はTグループなどです。
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