Contents
この記事について
オーディブルで聴いている「FULL POWER」から学んだことをアウトプットしていきます。
この「FULL POWER」は人間の環境にフォーカスを当てた本で、習慣に関する本と意味合いが近いので、習慣の本と一緒に読むと頭に入ってきやすいです。
今日は、私たちが、何気なく行っている行動のほとんどが環境がトリガー(きっかけ)になって行っているという部分に焦点を当ててみたいと思います。
悪い習慣がやめられない。と困っている方など、その行動をやめるヒントが見つかるかもしれません。
人間の行動の90%以上は無意識
最近、意識的に行動したのはいつ、どこで、どんなことでしょうか?
よくよく考えてみると、意外に意識して行動することって多くないはずです。
それもそのはず、人間の行動の90%以上は無意識に行われているといいます。
では、なぜ、無意識の行動が必要になるのか?
それは、脳思考領域の確保です。
人間は、何かを考えるとき、同時に2つのことを考えることは出来ません。
同時に考えることができると思っているのは、タスクを切り替えを早くしているだけで、1つのことを考えているわけではありません。つまり、マルチタスクの切り替えを素早く行っているのです。
なので、行動を意識的に行おうとすると、頭を使います。この頭を使っている最中は、他のことに集中できません。
これって危険なことですよね。
もし、もし原始の時代なら、歩いているところに意識を集中していたら、肉食動物への注意が行き届かず、自分の命が危険に晒されます。
ですが、歩くという行動を無意識化し、頭を使うことなく行うことが出来るようになると、危険を予測しながら歩くということが可能になります。この場合、危険予測が意識的に、歩くが無意識になります。(※そのうち、危険予測も無意識にできるようになっていくと思います。)
こんな具合に、人間は生きていくために、繰り返し行われる行動を無意識へ落とし込み、習慣化させることで、複数のことを同時で行う技術を身につけたのです。
現代人の多くは、生活のほとんどを無意識で行うことができます。
言い換えるならば、人間は習慣の生き物といえます。
意識している行動って何?
よくよく考えると、今こうしてタイピングしているのも、ある意味無意識です。一個一個のタイプに意識して打ってはいません。
こうなると、意識した行動する。と無意識の行動の区別がわからなくなります。
そもそも、生活の90%が無意識なら、意識した行動はレアですよね。
それでは、何が意識と無意識を分けるのか?
それは、「選択」です。
無意識の行動には、「選択」があリません。
1連の行動を流れるように行います。選択が無いからこそ脳の領域を使わずに済みます。
人間が「選択」をする時は、大抵、多くのことを考えます。
過去の記憶、未来の予測、類似行動の情報など、色々なことを総合的に勘案して1つの選択肢を選びます。
めちゃくちゃ頭使ってますよね。
ケーキ屋さんで、どのケーキが良いか選んだ場合、「選択」しているので意識して選んでます。
毎日、食べているお昼の日替わり定食を選ぶ行動は、恐らく無意識でしょう。
無意識に落とし込まれてた行動は環境がトリガーとなり発動する
この無意識の行動の多くは、環境がトリガーとなって引き起こされます。
ここで言う、環境は、時間であったり、人であったり、場所、その前の行動、など様々なことを指します。
上述した通り、無意識の行動には「選択」はありません。
やる、やらない。が基本的に無いのです。
なので、何かしらのきっかけ(トリガー)が必要になってきます。
多くの場合、日常生活に必要不可欠な行動(環境)に紐付いていることが多いです。
例えば、寝る、起きる、食べる、排泄、出勤、入浴、などです。
これらの行動がきっかけとなり、色々な無意識行動がセットになって行われています。
例えば、
朝起きたら(朝起きるというルーティン=環境)、タバコを1本吸う。
朝起きる→タバコを吸う。が1セットになります。
または、歯磨き後にフロスをする。も長年続けれいる人は無意識にやっているでしょう。
余談ですが、自分もフロスをしているのですが、フロスを始めた頃は、歯の間に糸を通す感覚が掴めなくて、凄く時間がかかりました。鏡で自分の歯を見ながらじゃないと上手く糸が入り込まず大変だったのを覚えています。
ですが、それが繰り返されえると、意識せずとも短時間でフロスを終えることができるようになります。目を瞑っても出来ますね。
ご自身の1日の生活に、ルーティンとセットになっている行動がどのくらいあるか考えてみて下さい。
そして、その中に、自分がやめたいな。と思っているような行動がありませんか?
もし、あるならば、環境とセットになってしまっているので、意志の力だけで、その行動を止めようとするのは難しいかもしれません。
場所は大きな行動のきっかけとなっている
環境の1要素である場所は、無意識を発動させる大きなトリガーとなっているんです。
タバコの例で考えます。
いつもの自分の部屋で、朝起きたら、1本タバコを吸う。
自分の部屋で朝目覚めたら、タバコを吸いたくなるのです。
これが、旅先の禁煙の部屋だったり、タバコを吸わない友人の部屋だったりしたら、恐らく、自分の部屋で目覚めるよりタバコを吸わないと思います。
なぜなら、そこに「選択」が発生するからです。
禁煙だから吸えない。けど、ルール破って吸ってしまおうか?と言う選択や、
友人の家がタバコ臭くなるな。けど、吸いたいから吸う?友人に怒られるかも。
などとと、色々考え、意識しますよね。
ある実験では、喫煙者の多くは、飛行機の中ではタバコを吸いたくならないというデータもあるようです。
悪い習慣を断ち切るには
無意識下まで落とし込まれた、悪い習慣を改善するにはどうしたら良いか?
答えは、環境を変える。と言うことです。
言い換えれば、無意識の行動の中に、「選択」をする余地を与える。ことです。
無意識で行われている環境を見直し、場所、人、時間など色々なファクターを分解し、そこを「選択」が必要な行動に入れ替えます。
先ほど書いた、場所を変えただけで、「選択」が起きるように。
そして、他の行動に上書きすることで、既存の無意識行動が改善されるといいます。
その時、新しく上書きする行動が、自分の望む行動であれば、それは、あなたに取って「良い習慣」になるでしょう。
キーポイントは、続けること。
繰り返し、繰り返し行われないと、無意識まで落とし込まれませんので、ここが重要です。
行動の度に「やる」or「やらない」の選択をしていてはいつまで経っても無意識には到達しません。
無意識まで落とし込むためのルールがあるのですが、今回の記事で書くと長くなるので、また別の記事で書きたいと思います。
筋トレを続けたいならトレーニングルームを作れ!
これを筋トレに応用してみます。
自分はトレーニングルームを作って、そこで筋トレをするようにしました。
毎日、決まった時間に、決まった部屋で筋トレをするのです。
そうすると、その時間に部屋に入ると筋トレしなきゃ。って気分になります。
しかも、曜日でやることを決めているので、「選択」の余地は殆どありません。
決まった時間に、部屋に入る。この行動ができれば、トレーニングは終わったような物です。
ただし、疲れている時など、普段と違う状況が出てくると、「選択」が始まります。
今日は疲れているから、やらなくていいよね?明日やればいいよね?って。
でも、こんな時も、我慢して疲れていても、これだけはやる。と決めて繰り返していれば、それだけは、やるようになるはずです。
気をつけなければいけないは、トレーニングの質を下げると言う行動も無意識になる可能性があることです。
疲れていれば、質を下げても良い。と言う行動が結びつくと、その度に下げるようになるでしょう。
良い行動も、悪い行動も無意識に落とされてしまうことをしっかり理解して、日々の生活をしなければいけませんね。
まとめ
いかがでしたか?
意外と自分の行動を振り返ることって少ないですから、意識的に無意識行動を見つめると、面白い発見がありますよね。
今、意識した行動だ。とか、今の行動は意識できているな。とか考えることって、メタ認知の一種で自分を客観的に見る能力でもあります。
この能力は、前頭前野が大きく関わってきていて、この前頭前野は、人間の思考に大きく影響を与える脳の部分です。
この前頭前野が衰えると、やる気が減少したり、切れやすくなったりすると言われますので、自分をエネルギッシュに保ちたい。と考えるならば、意識的に無意識を見つめるのも良い頭のトレーニングになるのでは無いでしょうか?
最近は「習慣」をテーマにした本を中心に読んでいるので、その辺りの話題が多くなると思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また次の記事で。