神経性やせ症(拒食症)には主に2つのタイプがあります。
摂食制限型(Restricting Type)
- 主に食べる量を制限して体重を減らそうとするタイプです。
- 過食や嘔吐、下剤の乱用などの排出行動は見られません。
- 体重減少は、食事制限、断食、過剰な運動などによってもたらされます。
- 主に自己コントロールにより食事量を極端に減らす傾向があります。
過食・排出型(Binge Eating/Purging Type)
- 食事制限はあるものの、過食(短時間に大量の食物を摂取する)や排出行動(自己誘発性嘔吐、下剤や利尿剤、浣腸の誤用)が繰り返されるタイプです。
- 過食後に体重増加を防ぐために、嘔吐などの排泄行動を行います。
- 摂食制限型よりも行動が複雑で、身体的にも心理的にもより深刻な症状を示すことが多いです。
いずれのタイプも、体重が極端に低い状態が続くことが特徴で、ボディイメージの歪みや強い太ることへの恐怖心が根底にあります。
病型は経過中に変化することもあるため、治療やケアには個別の対応が必要です。



