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【キャリコン】各理論のキーワード #1

この記事について

キャリアコンサルタントの学科試験には、数多くの理論とその提唱者が出題されています。

かなりの量の理論を覚えなければいけないので、備忘記録として記事にします。

提唱者と理論、あとは、提唱者を連想するためのキーワードなどを書いていきます。

ギンズバーグ

職業選択に関する発達理論を提唱した経営学者。

ギンズバーグの理論は、職業選択が長期的な発達プロセスであるという考えに基づいている。

理論の特徴

  1. 職業選択には一般的に10年以上もかかる発達的プロセス
  2. プロセスは非可逆的
  3. プロセスは、個人の欲求と現実の妥協を持って終わる

後に理論を修正

職業選択が単一の決定ではなく、生涯にわたる継続的なプロセスであることを強調

  1. 職業選択は、生涯を通して行われる。
  2. そのプロセスは、後戻りも可能だが、時間や経費などの損失を受ける。
  3. 職業選択は、個人的要因(興味・能力・価値観)と現実的要因(雇用機会)の最適化の過程である。

キーワード

  • 職業選択は長期的な発達的プロセス
  • 非可逆的

ロー

幼児期の家庭環境や親の養育態度が個人のパーソナリティ形成に大きな影響を与え、それが将来の職業選択を方向づける。

ローの中心的な考え方は「早期決定論」と呼ばれている。

理論の特徴

  1. 幼児期の影響: 幼児期の家庭環境が将来の職業選択に大きな影響を与える
  2. 親の養育態度: 親の子供への接し方が、子供のパーソナリティーの形成と職業選択に関連している
  3. マズローの影響: ローはマズローの欲求階層説を取り入れ、幼児期の欲求不満の在り方が進路選択を方向付ける

親の養育態度を3つのタイプに分類し、それぞれが子供の将来の職業志向に影響を与えるとしました。

  1. 情緒型(過保護か過剰欲求要求): ヒト志向。サービス関連職を好む傾向。
  2. 拒否型(拒否か無関心): モノ志向。科学的、機械的職業を好む傾向。
  3. 受容型(愛情をもって受容): ヒトとモノのバランスの取れた職業を好む傾向。

キーワード

  • 職業選択
  • 親の養育態度
  • 早期決定論

パーソンズ 【特性・因子理論】

心理学の認知的不協和理論を応用したキャリア意思決定理論。

  • 人々は測定可能な固有の能力や特性を持っている。
  • 個人の特性と仕事の内容が一致するほど、仕事満足度と業績が高くなる。
  • 個人は自分の能力や特性に最も適した職業を選択する。

理論の特徴

懸命な職業選択は以下の3つのステップを踏むことによって行われる。

  1. 自己分析・自己理解: 個人の適性、能力、興味、目標、強み、弱みを明確に理解すること。
  2. 職業・職務分析、職業理解: 仕事の要件、成功条件、利点、欠点、報酬、機会、将来性などの情報を収集すること。
  3. 理論的推論: 自己分析と職業分析から得られた情報を基に、両者の関係を論理的に考察すること。

支援のための7段階

上記①から③のステップを達成するための7つの支援

  1. 個人資料の作成
  2. 自己分析
  3. 選択と意思決定
  4. 支援員による分析
  5. 職業についての概観と展望
  6. 推論とアドバイス
  7. 選択した職業への適合

キーワード

  • マッチング
  • 個人の特性と職業の要件
  • 100年以上前の理論
  • GATB(一般職業適性検査)で応用
  • 7つの支援

エリクソン

心理社会的発達理論は、人間の発達を生涯にわたる連続的なプロセスとして捉え、個人と社会の相互作用に焦点にした。

理論の特徴

エリクソンは人生を8つの段階に分け、各段階で特定の発達課題(心理社会的危機)がある。

  1. 乳児期(0-1歳): 基本的信頼 vs 不信
  2. 幼児期初期(1-3歳): 自律性 vs 恥、疑惑
  3. 幼児期後期(3-6歳): 積極性 vs 罪悪感
  4. 学童期(6-12歳): 勤勉性 vs 劣等感
  5. 青年期(12-20歳): アイデンティティ vs 役割の混乱
  6. 成人初期(20-40歳): 親密性 vs 孤立
  7. 成人中期(40-65歳): 生殖性 vs 停滞
  8. 成人後期(65歳以上): 統合 vs 絶望

キーワード

  • 心理的発達理論
  • 8つの段階
  • 発達課題(心理社会的危機)
  • 連続的なプロセス