統合的心理療法

統合的心理療法とは、単一の心理療法学派に固執せず、多様な学派(例: 認知行動療法、精神力動療法、人間中心療法など)の理論・技法をクライエントのニーズに合わせて体系的に統合し、より効果的な治療を提供するアプローチです。

主な統合方法

  • 理論統合: 異なる学派の理論を分析・修正し、新たな一貫した枠組みを構築。
  • 技術生態的統合: クライエントの状況に応じて技法を選択・組み合わせ。
  • 共通要因アプローチ: 各療法に共通する治療要素(共感、関係性)を活用。

ランバート(Lambert, M. J.)の円グラフ

ランバート(Lambert, M. J.)の円グラフ(通称「Lambertのパイ」)は、心理療法の治療効果要因をメタ分析で示し、共通要因(作業同盟などの関係性)が30%、治療外要因(クライエントの自然回復力など)が40%を占め、技法固有要因はわずか15%に過ぎないと結論づけています。

円グラフの内訳

  • 治療外要因 (40%): クライエントの自我強度や環境変化(例: 時間経過による自然寛解)。
  • 共通要因 (30%): 作業同盟、共感、期待の醸成など全療法に共通する関係性要素。
  • 期待効果 (15%): プラシーボや治療への希望。
  • 技法 (15%): 各アプローチ固有の理論・介入。