キャリアコンサルタント試験で問われる「今ここ」を重視する理論や心理療法は、以下のようにまとめられます。
1. ゲシュタルト療法(パールズ)
- 特徴:「今・ここ」での気づきを重視し、クライエントが現在の体験に意識を向けて自己理解を深める療法。
- 技法:「エンプティ・チェア」(空の椅子に想像上の他者や自分を座らせて対話する)、役割交換法等が有名。
- 提唱者:フレデリック・パールズ
- 重要性:キャリアコンサルタント試験では「今ここ」を問う設問や用語が頻出【例:「今ここでの気づき」=ゲシュタルト療法】。
- キーワード:「今ここ」「気づき」「体験」「全体性」「統合」
2. 来談者中心療法(ロジャーズ)
- 特徴:「今ここ」のクライエントの体験や感情を尊重すること、「受容」「共感」「自己一致」が中核態度。
- 提唱者:カール・ロジャーズ
- キーワード:「自己一致」「共感的理解」「無条件の肯定的配慮」
3. 現実療法(グラッサー)
- 特徴:「今ここ」における現実的な行動や選択に焦点を当てる。過去や原因は掘り下げず、現状の課題解決を重視する。
- 理論的基盤:選択理論
- 提唱者:ウィリアム・グラッサー
- キーワード:「責任」「選択」「現実」「今ここで何ができるか」【前回ご案内内容参照】
4. マインドフルネス(現代では補助的に出題)
- 特徴:「今この瞬間」に意図的・肯定的に注意を向け続ける実践と理論。応用としてストレス対処や感情調整も含む。
試験でのポイント
- ゲシュタルト療法の「今ここ」は特に重要で、よく「パールズ=今ここ=ゲシュタルト」とセットで覚えることが推奨されています。
- 他にも来談者中心療法や現実療法など、「今ここ」に関連する治療法が選択肢に出ることが多いです。
- 技法やキーワード、理論と提唱者の組み合わせを押さえておくと効果的です。
まとめ一覧表
療法・理論 | 提唱者 | 「今ここ」的アプローチ内容 |
---|---|---|
ゲシュタルト療法 | パールズ | 「今ここ」での気づき・体験・統合 |
来談者中心療法 | ロジャーズ | 今現在の感情や体験の尊重(自己一致・共感) |
現実療法 | グラッサー | 現在の選択・行動と責任 |
マインドフルネス | カバットジン等 | 今この瞬間の観察・受容 |
試験対策としては、ゲシュタルト療法(パールズ)と「今ここ」、来談者中心療法(ロジャーズ)、現実療法(グラッサー)が問われやすいので、その特徴やキーワードをしっかり押さえておきましょう。