この記事について
とてもニッチな理論家ですが、学科勉強をしている過程で出てきたので、備忘録としてまとめます。
ニッチですが、選択肢の1つとして、もしかしたら出てくるかもしれません。
ティンクレッジの理論
ティンクレッジ(リリアン・ディンクレッジ)の理論は、人の意思決定プロセスを「8つのスタイル」に分類し、意思決定を計画的に行うために「7つの段階」を踏むことを重要視した心理学的理論です。この理論は特にキャリア形成や就職活動などの場面で活用されています。
意思決定の7つの段階
- 決定事項の明確化
- 情報収集
- 選択肢の明確化
- 根拠の評価
- 選択肢の中から最終選択
- 行動
- 決定と結果の検討
8つの意思決定スタイル
- 計画型:上記7つの段階を体系的に踏み、計画的に意思決定を行うスタイル。最も望ましいとされる。
- 苦悩型:選択肢の決定段階で悩み過ぎて決められない。
- 衝動型:計画的プロセスを踏まず、衝動的に最初に見つけた選択肢を決める。
- 直感型:自分の経験や直感に基づき即断する。
- 従順型:他人に決定を任せてしまうスタイル。
- 延期型:恐怖ややる気のなさから決定を先送りにし続ける。
- 運命論型:意思決定は自分ではコントロールできず運命任せと考える。
- 無力型:恐怖や無力感から行動できない。
まとめ
この理論は、意思決定を計画的に進めることの重要性を説き、不適切な意思決定スタイル(例えば衝動型や延期型など)の特徴や弱点を理解したうえで、より良い決断をしていくための指導に使われます。
就職やキャリア選択の場面では、計画型を目指し情報収集や選択肢検討など7段階を踏むのが望ましいとされていますが、状況や本人の性格によりスタイルが変わることもあるため、一概に「計画型以外は悪い」とはされません。