過去問関係

第31回 キャリアコンサルティング技能検定 2級学科試験 解答(問1〜5)

この記事について

第31回 キャリアコンサルティング技能検定 2級学科試験 回答解説を作成しました。

解答は出ていますが、解説がなかったので自分で解答解説作成しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしていこうと思います。

問1

正解は4

選択肢1:不適切
このパッケージは賃金上昇の好循環を実現することを目的としており、賃金上昇を抑制する方向性は示されていません

選択肢2:不適切
このパッケージでは、「賃金上昇を伴う円滑な労働移動の支援」が重要な柱の一つとなっており、労働移動をせずにキャリアアップする仕組みを優先するという記述は適切ではありません。

選択肢3:不適切
ハローワークのオンライン相談を縮小するという方針は示されていません。むしろ、デジタル技術を活用したサービスの拡充が進められています。

選択肢4:適切
このパッケージでは、労働者の適切な職業選択を促進するため、企業情報の開示に関するガイドラインの整理が含まれています。これは、各種法令等により開示が求められてきた企業情報等を整理し、労働者の職業選択に資する取り組みの一環です。

問2

正解は3

「企業のキャリア形成支援施策導入における現状と課題」

選択肢1:不適切

キャリアに関する相談を行うしくみがあると答えた企業の割合は、無回答をのぞくと、「1000 人以上」34.7%、「300~999 人以下」23.1%、「100~299 人以下」「50~99 人以下」22.0%の順に高く、概ね従業員数の多い企業ほど、キャリアに関する相談を行うしくみがあることが示された。(P124)

選択肢2:不適切

キャリア相談担当者の配置状況について示した。担当者の配置状況について回答が多かったのは「社内に他業務と兼任のキャリア相談の担当者がいる」66.3%であり、大きく差が開いて「社内に専任のキャリア相談の担当者がいる」 10.7%「一部、社外のキャリア相談の担当者に委託している」 7.6%が続いていた。多くの企業において担当者は兼任となってり、人事部門の担当者がキャリア相談も兼任していることが想定される結果であった。(P115)

選択肢3:適切
「利用者へのキャリア面談・相談」 32.5%
が最も多く、「キャリア支援制度の設計・企画」 23.4%、「キャリア支援制度の見直し・課題の抽出」21.3%が続いていた。(P118)

選択肢4:不適切

「仕事への意欲が高まった」37.9%「自己啓発する労働者が増えた」33.8%となっており、相談を実施した企業は、仕事への意欲の向上や従業員の自己啓発の増加といった効果を感じていた。一方で、回答が少なかった項目には、「メンタルヘルス上の理由による長期休業等が減った」10.1%、「労働者が主体的に職業生活設計を行うようになった」15.4%があり、メンタルヘルスによる休業や主体的な職業生活設計に関する効果は感じにくい可能性がある。(P121)

問3

正解は1

選択肢1:適切

ブルースティンは、貧困問題を抱えるクライエントが精神的な健康問題を抱えている可能性があると考えました。彼の社会正義論では、経済的な不平等が心理的な健康に与える影響を強調しており、貧困が精神的健康に悪影響を及ぼすことが示されています。

選択肢2:不適切

ブルースティンは、社会的問題を持つ人に対して集団支援の重要性を強調しており、同じ問題に直面している人々とのつながりが孤独感の軽減に寄与すると考えています。したがって、個別支援よりも集団支援の方が有益であるとされます。

選択肢3:不適切

ブルースティンは、社会的富の拡大の観点から、特に社会経済的地位が低い人々へのキャリア支援が重要であると考えています。彼は高い地位の若者よりも、貧困層や社会的に不利な立場にある人々への支援を重視しています。

選択肢4:不適切

ブルースティンは、キャリアの問題をクライエントの置かれた文脈から切り離して考えることは重要ではないとしています。彼は、個人のキャリア形成にはその背景や環境が深く関与するため、それらを無視することはできないと述べています。

問4

正解は2

選択肢1:不適切

ここで説明されている理論は、実際には國分康孝の「コーヒーカップモデル」です。ジェラットは、意思決定理論を提唱しましたが、①リレーション、②問題把握、③問題解決のステップを繰り返す理論ではありません。

選択肢2:適切

アン・ローは、親の養育態度と職業選択の関連性を研究しました。彼女の理論では、親の養育態度を情緒型、拒否型、受容型の3つに分類し、これらがパーソナリティ特性の形成に影響を与え、結果として職業選択に影響を及ぼすと考えました。

選択肢3:不適切

スーパーは確かに「キャリアの虹」という概念を提唱し、9つの役割を示しています。また、心理社会的発達段階ではなく、ライフステージを5つに分けています。

選択肢4:不適切

ホランドのパーソナリティ理論は6つの類型を提唱しています。選択肢では5つの類型しか挙げられておらず、「現実的」タイプが欠落しています。

問5

正解:3

選択肢1:不適切

クランボルツの理論では、むしろ予期せぬ出来事をキャリア開発の機会として積極的に捉えることを推奨しています。

選択肢2:不適切

クランボルツの理論では、未決定や不確実性を問題として扱うのではなく、むしろ新たな可能性を探る機会として捉えることを提唱しています。

選択肢3:適切

クランボルツの理論は、予期せぬ出来事や機会を積極的に活用し、キャリア開発に生かすことを提唱しています。この理論では、偶然の出来事を学習の機会として捉え、新しい経験や活動を通じて成長することを奨励しています。

選択肢4:不適切

クランボルツの理論は、予期せぬ出来事を避けるのではなく、むしろそれらを積極的に活用することを推奨しています。

2級技能士 解説リンク集

この記事が良いと思ったら
↓❤️クリックをお願いいます。ブログ運営の励みになります。

↑この記事が良いと思ったら
❤️クリックをお願いします。ブログ運営の励みになります。