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社会認知的キャリア理論(SCCT)

この記事について

レント、ブラウン、ハケットが提唱した、社会認定的キャリア理論(SCCT)についてのまとめです。

この理論は、パンデューラの自己効力感や三社相互作用の考え方に基づいています。

三者相互作用

三者とは人、環境、行動こと。

従来は「人と環境」の相互作用によってキャリア選択が行われるとしていたが、ここに、行動が加わる。

  • 個人は物事の捉え方を変えて行動する。
  • 行動は、環境に変化を与える
  • 環境は人の感情や思考、行動に影響を与える。

結果期待

学習経験は認知に大きな影響を与えるが、結果期待の形成にも重要な役割を果たします。

また、学習経験は自己効力感を獲得するために必要な経験です。

自己効力感

実行前の「それが可能である」という主観的予測。

結果期待

結果に対する「実行したらどうなるか」という主観的な予測。

結果には、以下の3つがある。

  1. 物理的成果(金品など)
  2. 社会的成果(地位や承認)
  3. 自己評価成果(目標達成に対する自己満足)

この3つのうちの、自己評価成果は、特に持続力を高める効果がある。

結果期待は、それを実行する前の推進力となる。

SCCTモデル

人が主体的に認知を変えることで、個性や、生活環境に恵まれなかったとしても、如何様にも行動と結果は変えられる。

認知は、学習経験の影響を受ける。つまり、学習経験が重要である。

まとめ

この理論は、パンドューラの自己効力感と三者相互作用をもとに理論化されたものです。

特に学習経験をが自己効力感と結果期待に影響を与える大事な要素であるとしています。

SCCTが問題で出されたら、「学習経験」「パンデューラ」「自己効力感」「結果期待」を連想できるといいですね。