この記事について
今回は、1級ホルダーの方から1on1で指導いただきました。
その時は気づかなかったのですが、きっとこれはスーパーバイズのうちに入るんじゃないかなと思います。
今回は、第34回のケース事例の加藤さんのケースでロープレ指導していただきました。
2級ロープレは通算3ん買い目となります。
学びの深い、有意義な時間でした。
全編では、「ありたい姿」についてと、目標の関係などを記事にしています。
後編では、2級の面談と国キャリの面談の違いについて記事にしていきます。
ケース分析
2級の面接試験は国キャリとは違い、ケース事例が事前に5つ用意されています。
その中の1人と面談する流れとなります。
今回のセッションでは34回試験の中の加藤さんの事例でロープレをお願いしました。
その際に、まず、ケース事例から何が読み取れるかということを問われました。
字面で書かれていることで想像できることを話しました。
このケースは、子育てのため時短勤務をしている女性で、今までは子育てが一段落するまでは、時短制度を使って仕事をしようと思っていたところ、このままでいいのだろうかという迷いを抱えているものでした。
私は、急になぜ、このままでいいのだろうか、という迷いが生まれたのか見当もつかず、おそらく、仕事に対する魅力がこのクライエントの中で増したのだろうなという位しか想像つきませんでした。
その時、スーパーバイザーから、この人の今の年齢と、子供を産んだ年齢、それと子育てが終わる年齢を考えてみて。と言われ、ハッとしました。
このケースは、大卒後13年間、同じところで勤務し、35歳で第一子出産、3年後の38歳で第二子出産、そして、現在44歳。
時短勤務が終わる時期は、下の子が小学生終わるころの今から約7年後。
そうなると、クライエントは51歳くらいとなります。
そこから、フルタイムとして仕事に戻った時の自分と、「ありたい姿」の自分との間にギャップを感じ、このままで良いのだろうか?と感じたのではないかと、推測できました。
目から鱗でした。
年齢だけでも、これだけのことが想像できるのかと。
あとは、ここから、聞かなければいけないことはなんとなくわかります。
- そう考えてしまうトリガーのような、何か原因があったのか。
- どのようにありたいのか。
- ロールモデルは?
- なぜ、動けないのか。
- 子育てについてはどう考えているのか。
- 周辺のサポート体制は?
などなど。
これだけで、脳内ロープレができるなと思いました。
余談ですが、人それぞれ、その年齢について、多様な解釈を持っています。
30歳だから、20代なら、40歳だと・・・・。
この年齢の部分は、自分の価値観とリンクさせてしまいやすい部分ですので、しっかりクライエントの価値観を確認していう必要がありますね。
伝え返しはほどほどに
もう1つ国キャリとの大きな違いがあります。
それは伝え返しです。
自分でもロープレする時は伝え返しを意識してやっていましたが、伝え返しは大事ですが、ポイントを絞ってする必要があるとアドバイスを頂きました。
何でもかんでも、丁寧に伝え返しをしていては、面談が進まず、目標設定まで辿り着かないとのことです。
ただ、重要な部分、クライエントの価値観が現れている会話などについては、丁寧に意図を持って伝え返しをするといいようです。
2級の過去問の資料の中に、試験管からの傾向という資料があり、試験の所感のようなものが書かれていますが、その中にも、ただのオウム返しで関係構築について
表面的なスキル(相槌、伝え返し)を実行しただけで関係構築ができていると誤解しているケースが見受けられました。
このようにしていることから、伝え返しをしただけで関係構築ができていると思うのは、ダメだということです。
ですので、ポイントを絞り、技法の効果と、クライエントの会話の状況を考え、技法を選択していく必要があるのだということです。
国キャリの目的は、関係構築がメインであるなら、伝え返しは基本となるので、良いのでしょうか、もう一段レベルが上がると、もう少し、上手にその技法を使いなさいということですね。
国キャリと2級同時受験だと、だいぶ混乱してしまいますね。
ただ、国キャリでも伝え返しが少ないからといって試験には落ちないと思うと言われました。
しっかりと、意図を持って伝え返していることが面接官に伝われば問題ないとのことです。
確かに、伝え返しをすることが目的ではなく、関係構築することが目的であるならば、そうですね。
数打てば当たるという戦法か、確実に当てるという戦法かという違いですね。
目標設定から方策の決定は論述を参考に
目標の合意ができたら、方策を決定するのですが、ここの方策については、CCから提案しても良いみたいです。
まず、問題の共有をします。
この問題の共有については、その時までにどのようなラポールが築けているかで言い回しが変わってきます。
ストレートに言えば、○○についての理解が進むと悩みは解決しそうですが、どうですか?というように伝え、それについて合意を得ます。
合意を得たら、その理解を進めるための方策を提示します。
Aという方策、Bという方策、Cという方策の3つを考えたのですが、この中だとどれが一番取り掛かりやすそうですか?
と、提示した中からクライエントに選んでもらうようにします。
ここで、どれも渋るようでしたら、「再度、できそうなことを考えていきましょう」と仕切り直しをします。
まとめ
今回のセッションで、2級の面談のスタンスと、流れを理解することができました。
闇雲に走ろうとしてので、とても良いタイミングで的確な指導だったと思います。
正しく学んでいかないと、遠回りになってしまう。だから正しく学ぶことが重要。
と今回のスーパーバイザーが言われていました。
学科はともかく、実技は正解がどこにあるか分かりませんからね。
クライエントが一歩進める状況を一緒に作ること。
これが正解なのだろうなと感じます。




