この記事について

「第35回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験」(令和7年12月実施)の解答解説を作成しました。

過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしています。

問6

正解:2

ホランド(Holland, J. L.)は、個人のパーソナリティ(興味)と職業環境を6つのタイプ(RIASEC)に分類しました。VPI職業興味検査は、この理論に基づいて作成されています。

( A ) 現実的(Realistic) 

機械、道具、物を対象とする具体的で実際的な仕事や活動(例:技術者、農林漁業など)に対する興味を示します。

( B ) 慣習的(Conventional)

 定まった方式や規則、伝統に従って行動するような仕事や活動(例:事務、経理、管理事務など)に対する興味を示します。

( C ) 社会的(Social)

 人と接したり、教えたり、助けたり、奉仕したりする仕事や活動(例:教育、福祉、カウンセリングなど)に対する興味を示します。

( D ) 企業的(Enterprising)

 企画や組織運営、経営、他者の説得や指導などのような仕事や活動(例:経営者、営業、政治家など)に対する興味を示します。

したがって、(A) 現実的、(B) 慣習的、(C) 社会的、(D) 企業的の組み合わせである選択肢:が適切です。

問7

正解:2

選択肢1:不適切 

クランボルツの理論は、個人の行動や意思決定を「学習」の積み重ねとして捉えるものです。「直感を結び付けて解釈した結果」とする記述は、クランボルツの学習理論的なアプローチとは異なります。

選択肢2:適切 

自己観察汎化(Self-Observation Generalizations)とは、自分自身の学習経験を評価し、「自分は~が得意だ」「自分は~という価値観を持っている」といった自己評価(自己概念)を形成することを指します。これは課題アプローチスキルを通じた学習の結果として導き出されるものであり、記述は適切です。

選択肢3:不適切

 ハップンスタンス・ラーニング理論(計画された偶発性理論)では、変化の激しい社会において「一つのキャリアを決定すること」を最終目的とはしていません。むしろ、生涯にわたって学習し続け、予期せぬ出来事をチャンスに変えながらキャリアを切り拓いていくプロセスを重視します。

選択肢4:不適切

クランボルツは、職業選択に影響を与える要因として「遺伝的特性(生得的なもの)」も挙げていますが、それ以上に「環境的状況」「学習経験」「課題アプローチスキル」を重視しています。人は学習によって変化し、新しいスキルや興味を獲得できると考えているため、記述は不適切です。

問8

正解:1

選択肢1:適切

論理療法では、不合理な信念(イラショナル・ビリーフ)を検討し、それを修正するために、カウンセラーがクライエントに対して論理的に問いかけや反論を行う「論争(dispute)」という技法を用います。

選択肢2:不適切

論理療法において心理的苦痛をもたらす原因として着目するのは、合理的信念(ラショナル・ビリーフ)ではなく、事実に反した論理の飛躍がある不合理な信念(イラショナル・ビリーフ)です。

選択肢3:不適切

ABCシェマ(理論)において、C(Consequences)は、出来事(A)を特定の信念(B)で解釈した結果生じる「感情的・行動的な結果(反応)」を指します。「原因となる出来事」を指すのはA(Activating event)です。

選択肢4:不適切

論理療法(REBT:論理情動行動療法)を創始したのは、エリス(Ellis, A.)です。ベック(Beck, A. T.)は「認知療法」の創始者です。

問9

正解:1

選択肢1:適切

系統的脱感作法は、ウォルピ(Wolpe, J.)によって開発された技法で、パブロフの古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)の原理(逆制止の原理)に基づいています。不安を感じる対象に対して、リラックス状態を対呈示することで、不安反応を消去していきます。

選択肢2:不適切

 モデリングは、バンデューラ(Bandura, A.)が提唱した観察学習(社会的学習理論)に基づく技法です。他者(モデル)の行動を観察し、それを模倣することによって新しい行動を獲得します。

選択肢3:不適切 

シェイピング(逐次近似法)は、スキナー(Skinner, B. F.)によるオペラント条件づけの原理に基づく技法です。目標とする行動を細分化し、段階的に強化を与えることで、複雑な行動を形成していきます。

選択肢4:不適切 

応用行動分析(ABA)は、オペラント条件づけの理論を応用し、行動の「前後の状況」を分析することで、不適切な行動を減らし、適切な行動を増やす手法です。

問10

正解:3

人材版伊藤レポート2.0

選択肢1:適切 

「人材版伊藤レポート2.0」では、業務が多忙で学習時間が確保できないという課題に対し、現職の労働時間の一定割合をリスキルや学びの活動に充てることを認める(「Googleの20%ルール」のような仕組み)などの工夫を求めており、記述は適切です。

工夫3:現職に関わらず社員がリスキルに挑戦できる機会の提供(P59) 

⚫ 社員が現職の内容に関わらずリスキルに挑戦できる機会を提供することで、 社員による主体的なリスキルを促されるよう、現職の労働時間の一定割合 をリスキルに活用できるルールを設定する。 

選択肢2:適切 

社内だけでは得られない高度な知識や経験を習得させるため、サバティカル休暇や大学・大学院への留学といった社外での学習機会を戦略的に活用することが、人的資本の価値向上につながると推奨されています。

(4)社外での学習機会の戦略的提供(サバティカル休暇、留学等)(P61)

 ① 本取組の概要

⚫ CEO・CHROは、社員が社外で学習する機会を戦略的に提供し、リス キル・学びを促す。
⚫ その際、一定期間職場を離れて学習等に活用するための長期休暇(サバテ ィカル休暇)の導入や、国内外の大学・大学院での留学等、様々な方策が 考えられるが、既存の学習支援制度を含めて、自社にとっての意味合いを見直す。

選択肢3:不適切 

レポートでは、リスキル中であっても「社内とのつながりを維持し続けること」が重要視されています。社外で得た知見をどのように社内で活かすかという接続(エンゲージメント)を維持するため、定期的な面談やコミュニティへの参加などを通じて接点を持つことが望ましいとされており、同僚との接点を持つべきではないとする記述は不適切です。

工夫2:サバティカル休暇や留学期間中の、会社への知識・経験の還元(P62)

⚫ サバティカル休暇や留学で得た知識・経験を社内のメンバーに伝播する効 果を期待し、その期間中に、社員が自らの学びを共有する場を設ける。
⚫ また、サバティカル休暇や留学からの復帰後に、その学びを会社の業務に どのように活かすことができるかを社員自身が検討し、他の社員と議論す る機会も設ける。

選択肢4:適切 

社内起業(イントレプレナーシップ)や出向起業の支援は、社員に経営者視点やゼロからビジネスを構築する経験を積ませる有効なリスキルの手段として位置づけられており、記述は適切です。

(5)社内起業・出向起業等の支援 (P63)

① 本取組の概要

⚫ CEO・CHROは、社員の知識・経験を多様化し、周囲も含めた人材育 成効果を高めるため、社内での起業や、出向という形での起業に挑戦する 機会を、選択肢として社員に提供する。 

② 本取組の重要性 

⚫ 社内起業・出向起業等の支援により、社員が、会社全体を統括する経験や、 ビジネスモデルや事業プロセスを創造的に考える経験を積むことができる。

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