第35回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験 解答(問1〜5)
この記事について
「第35回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験」(令和7年12月実施)の解答解説を作成しました。
過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。
解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。
1記事5問ずつアップしています。
問1
正解:3
「日本人の意識」調査を元にした「45年で日本人 はどう変わったか」(NHK放送文化研究所、2019年)
選択肢1:不適切
「父親は仕事に力を注ぎ、母親は任された家庭をしっかりと守っている」という家庭像を理想とする人の割合は、1973年以降減少傾向にあります。2008年以降においては、「父親はなにかと家庭のことにも気を使い、母親も暖かい家庭づくりに専念している<家庭内協力>」という家庭像を理想とする割合が最も多くなっています。(P11)
選択肢2:不適切
子どもに高等教育を受けさせたいと考える人の割合は、回答者自身の学歴が高いほど高い傾向があり、回答者の学歴に関わらず一定ではありません。(P15)
選択肢3:適切
1970年代に最多であった「余暇も時には楽しむが、仕事のほうに力を注ぐ」という「仕事優先型」の意識は1970年代後半から減少し、1988年の調査以降は「仕事にも余暇にも、同じくらい力を入れる」という「両立型」の意識が最多となっています。(P25)
選択肢4:不適切
職場の人間関係については、「なにかにつけ相談したり、助け合えるような付き合い」を望む割合は一定数あるものの、「あまり堅苦しく無く話し合えるようなつきあい」という関係を好む人の割合が調査開始当初から一貫して最多であるが、近年は「あった時に、あいさつ程度の付き合い」を好む人がの増加が目立つ。(P29)
問2
正解:2
選択肢1:適切
必要な時にキャリアコンサルティングを受けることができる環境を整備するため、オンラインなどのICT(情報通信技術)を活用した相談体制を推進することは、「第11次職業能力開発基本計画」においても強調されている重要な施策であり、記述は適切です。
③ 在職者をはじめとする労働者が身近に、必要な時にキャリアコンサルティングを受ける ことができる環境を整備するために、オンラインを活用したキャリアコンサルティングを 推進する。(P11)
選択肢2:不適切
企業に関わるキャリアコンサルタントは、労働者のキャリア支援に加えて、キャリアコンサルティングを通じて得られた知見を活かし、当該企業における人材育成の取組の改善や組織課題の解決に向けた提案を行うなど、組織への働きかけを行うことが重要な役割とされています。労働者のキャリア支援に「専念する」として、組織への提案を否定する記述は、現代のキャリアコンサルタントの役割として不適切です。
⑥ 企業に関わるキャリアコンサルタントについては、労働者のキャリア意識の形成や職業 生活を通じたキャリアプランの作成を支援することに加え、当該企業における人材育成の 取組の改善や組織課題の解決に向けた提案を行うなど、キャリアコンサルティングを通じ て得られた知見を当該企業の関連する制度やその運用、さらには組織活性化による生産性 向上に活かすための専門性の向上を図る。(P18)
選択肢3:適切
キャリアコンサルティングで把握した労働者のニーズや課題は、企業の採用、配置、育成、評価などの関連する制度やその運用を改善するための重要な情報源となります。個人のキャリア形成支援と組織の発展への貢献は両立するものであり、この記述は適切です。
⑥ 企業に関わるキャリアコンサルタントについては、労働者のキャリア意識の形成や職業 生活を通じたキャリアプランの作成を支援することに加え、当該企業における人材育成の 取組の改善や組織課題の解決に向けた提案を行うなど、キャリアコンサルティングを通じ て得られた知見を当該企業の関連する制度やその運用、さらには組織活性化による生産性 向上に活かすための専門性の向上を図る。
選択肢4:適切
公的職業訓練は、受講者が自己の職業生活設計に沿った職業の選択・決定ができるよう支援することが目的の一つです。そのため、訓練受講前(動機づけ、目標設定)から訓練期間中(進捗確認、修正、就職準備)を通じて、的確なキャリアコンサルティングを実施することは必須であり、記述は適切です。
・ 一人ひとりの職業生活設計に沿った職業の選択に資するよう訓練受講前から訓練期間 中を通じて的確なキャリアコンサルティングを実施する。 (P23)
問3
正解:2
選択肢1:不適切
これは、「同一性達成(Identity Achievement)」の状態を指します。危機(探索)を経て、明確な選択(コミットメント)を行い、安定した自己認識を持っています。
選択肢2:適切
これは、「モラトリアム(Moratorium)」の状態を指します。危機(探索)の途上にあり、自己の価値観や職業的選択肢について積極的に試行錯誤(探索)しているものの、まだ決定(コミットメント)には至っていません。
選択肢3:不適切
これは、「早期完了(Foreclosure)」の状態を指します。探索のプロセスを経ることなく、親や周囲など外部から与えられた価値観や役割をそのまま受け入れ、決定(コミットメント)を行っています。
選択肢4:不適切
これは、「同一性拡散(Identity Diffusion)」の状態を指します。自己の将来や価値観に対する関心も低く、探索(危機)も決定(コミットメント)も行っていません。
問4
正解:1
解説: ジョブ・クラフティング(Job Crafting)とは、従業員が自分の仕事の境界や人間関係、認知を能動的に再構築し、自身の仕事に対する意味や同一性を変える行動を指します。レズネスキーとダットン(Wrzesniewski & Dutton)は、この行動を以下の3つのタイプに分類しました。
( A ) タスク・クラフティング(Task Crafting)
自分で自分の仕事に対してタスクを追加または削除することで、職務の活動形式や範囲、量を調整することです。これは、仕事の内容や範囲を変える試みです。
( B ) 関係性クラフティング(Relational Crafting)
自分で、同僚や上司、顧客との日常的なやり取りの質や量を改善することです。これは、仕事上の人間関係や交流の境界を変える試みです。
( C ) 認知クラフティング(Cognitive Crafting)
仕事をより肯定的に解釈するために、仕事が社会や地域、顧客に対してどのように貢献しているかという観点から仕事の意味を捉え直すことです。これは、仕事に対する認識や見方を変える試みです。
したがって、(A) タスク・クラフティング、(B) 関係性クラフティング、(C) 認知クラフティングの組み合わせである選択肢1が適切です。
問5
正解:4
選択肢1:不適切
キャリア教育 -児童・生徒・若者を社会に対応できる大人に育成するには-
「キャリアはノンフィクションの仕事体験物語である」と述べたのは、ディビッド・ジェップセン(Dr. David A. Jepsen)です。スーパーは発達的自己概念論(ライフ・キャリア・レインボー)を提唱しました。
選択肢2:不適切
職業選択に長い年月を通した発達過程が見られることに注目し、それを理論化した最初の人々は、主にギンズバーグ(Ginzberg, E.)です(1951年)。ジェプセン(Jepsen, D. A.)は、「地方出身者のキャリア形成」というタイトルで地方の高卒者を30年に亘り縦断的に研究し、研究論文を継続的に発表している。個々のキャリアを理解するためにケーススタディとナラティブ・アプローチを縦断的に行っている。
選択肢3:不適切
発達理論を整理し、「キャリアの虹」(ライフ・キャリア・レインボー)という生涯発達の概念を提示し、人は生涯において9つの大きな役割(子、学生、余暇人、市民、労働者、配偶者、家庭人、親、年金生活者)を演じるとしたのは、スーパー(Super, D. E.)です。
選択肢4:適切
クランボルツ(Krumboltz. J. D.)は、計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)を提唱しました。これは、人のキャリアの多くは予期せぬ偶然の出来事によって形成されるため、意図的に偶然の機会を増やし、それに備えること(探究心、持続性、楽観性、柔軟性、リスクテイキングの5つのスキル)がキャリア支援の重要な要素であるとしており、記述は適切です。
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