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第28回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験の解答解説を作成しました。

解答は出ていますが、解説がなかったので自分で解答解説作成しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしていこうと思います。

問:26

正解:1

選択肢1:不適切
乳児期における心理社会的危機は「基本的信頼 対 不信」であり、「自律性 対 恥・疑惑」は幼児期初期の課題である。​

選択肢2:適切
学童期の心理社会的危機は「勤勉性(産業性) 対 劣等感」であり、学校生活や学業を通じて自己効力感を獲得することが課題である。​

選択肢3:適切
青年期の心理社会的危機は「同一性 対 同一性拡散(役割の混乱)」であり、自己同一性の確立が重要な発達課題である。​

選択肢4:適切
成人前期の心理社会的危機は「親密性 対 孤立」であり、親密な対人関係の形成が課題となる時期である。

問:27

正解:1

選択肢1:適切
ハヴィガースト(R. J. Havighurst)は、発達課題(developmental tasks)という概念を最初に提唱した研究者であり、人生をいくつかの発達段階に区分し、それぞれの段階で達成すべき課題を示した。​

ハヴィガーストの発達課題とは、人間が成長の各段階で達成すべき課題のことで、6つの発達段階(乳幼児期、児童期、青年期、壮年期、中年期、老年期)に分かれています。これらの課題は「身体的成熟」「社会や文化からの期待」「個人の欲求」という3つの要素の相互作用によって決まるとされます。

各段階の主な課題は以下の通りです。

  • 乳幼児期(0〜6歳):歩行、言語習得、排泄のコントロール、性の違いの理解、社会的態度の初期形成など。生活習慣や基本的な身体的・言語的能力を身につける時期です。
  • 児童期(6〜12歳):読み書きや計算の習得、友達との関係構築、道徳性の形成、社会的役割の学習。学校生活を通じて社会の基盤を学びます。
  • 青年期(12〜18歳):親からの情緒的・経済的自立、職業選択の準備、異性や友人との関係づくり、人生観の形成。大人社会への準備期間です。
  • 成人期初期(18〜30歳):職業の確立、結婚生活、子育ての準備。社会的・家庭的責任の担い手となる時期。
  • 中年期(40〜60歳):職業生活の継続と発展、家庭や社会での役割の確立。次世代への関与も重要です。
  • 老年期(60歳以上):身体的老化や退職への適応、配偶者の死、経済的変化への対応。人生の総まとめと意義づけを行う段階となります。

これらの発達課題を順に達成することで、次の段階にスムーズに進むことができ、未達成の場合はその後の発達にも影響を及ぼすとされています。発達課題は個人と社会の相互作用の中で形成され、成長と社会適応の重要な指標となります

選択肢2:不適切
「人生半ばの過渡期」を提唱したのはレビンソン(Levinson)であり、成人前期から中年期への移行期を指す。ギンズバーグは職業選択理論を提唱した研究者であるが、この用語は用いていない。​

選択肢3:不適切
シャイン(E. H. Schein)は、生きている領域を大きく3つのサイクル(生物学的・社会的サイクル、家族関係サイクル、仕事・キャリアサイクル)に分けており、8つのサイクルとはしていない。​

選択肢4:不適切
「人は安定期と各段階の節目にある5年間の過渡期を繰り返しながら発達する」としたのはレビンソンであり、ハンセン(L. S. Hansen)が提唱した理論ではない。

問:28

正解:2(AとC)

選択肢A:適切
ブリッジズ(W. Bridges)はトランジションの特徴を4つの法則にまとめており、その中に「トランジションの初めの頃は、新しいやり方であっても昔の活動に戻っている」という法則がある。​

選択肢B:不適切
職業的発達段階に暦年齢にゆるく関連した「移行期」があるとしたのは、ドナルド・E・スーパー(Donald E. Super)です。スーパーはキャリア発達を「成長」「探索」「確立」「維持」「解放(衰退)」の5つの段階に分け、各段階の間に移行期(トランジション)が存在すると提唱しました。この移行期は暦年齢に完全に縛られず、個人の経験や環境の変化により生じるものとされます。

クルト・レヴィンは、マージナルマン(境界人・周辺人)の概念を提唱した人物です。​

選択肢C:適切
シュロスバーグは、成人の発達を考える際に「発達的視点」(発達段階という共通のステージの移行期としての転機)と「人生上の出来事の視点」(個々人の人生における独自の出来事としての転機)の2つの視点で転機(トランジション)を捉えました。彼女はまた、転機を人生における変化や移行期と捉え、その対処法として4つの視点(文脈的・文化的視点、発達的視点、ライフ・スパンの視点、転機の視点)を提唱しています。​

選択肢D:不適切
シュロスバーグは成人の発達を理解するために、
①「文脈的・文化的視点」(環境や文化が個人に影響を与える)
②「発達的視点」(共通した発達段階に基づく視点)
③「転機の視点」(人生の変化や出来事に注目)
に整理し、さらに
④「ライフ・スパンの視点」
も含めた4つの視点として体系化しています。

問:29

正解:4

選択肢1:不適切
シュロスバーグは、転機には予測できるものとできないものがあり、予期せぬ転機でもそれをいち早く終わらせるのではなく、自己のリソースや支援を活用しながら適切に受け止め乗り越えることが重要と考えている。​

選択肢2:不適切
ジェラットは意思決定プロセスを示しているが、転機の時期や内容をクライエントが制御可能にするとまでは述べていないため不適切。​

選択肢3:不適切
クランボルツではなく、シュロスバーグの4S理論である。転機を意識し、見定め、受け止めるプロセスを通じて乗り越えていくことが可能とし、積極的な適応行動を重視する理論を展開している。​

選択肢4:適切
ブリッジズの理論では、転機は「終わり」「ニュートラルゾーン(中立圏)」「始まり」という3段階の心理的プロセスで構成されており、成人が人生のさまざまな変化に適応していく過程を体系的に示している。

ブリッジズは特に、変化そのものではなく、その変化に対する心理的な移行過程(トランジション)に焦点を当て、個人や組織がどのようにこれを乗り越え、新しい自分や新しい状態に適応していくかを重要視しました。この理論は成人発達の視点から転機を理解する枠組みとして広く用いられている。

問:30

正解:2

選択肢1:適切
リハビリテーション・カウンセリングの理念では、障害を持つ人が無理に環境に合わせるのではなく、環境を変えて障害があっても生活しやすい社会を目指すことが重要とされている。​

選択肢2:不適切
リハビリテーション・カウンセラーが主導してサービスを提供するのではなく、本人や家族、環境も主体的に関わり、共同で支援していくことが基本理念である。主導的立場はとらない。​

選択肢3:適切
自己主張(セルフアドボカシー)は、障害を持つ人自身が自分の状況を説明し理解を求めることで、社会参加や生活の質向上を目指す重要な考え方である。​

選択肢4:適切
障害を持つ人の自立を支援し、自分の力で生きていけるようエンパワーメントしていくことはリハビリテーションの根幹の理念である。。

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