この記事について

「第15回 1級キャリアコンサルティング技能検定 学科試験」

の解答解説を作成しました。

過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしています。

問26

正解:1

選択肢1:適切

ジェラットは、情報の収集・評価・決定を繰り返す「連続的意思決定プロセス」を提唱しました。

選択肢2:不適切

ヒルトンの理論(認知的不協和理論の応用)を自身の理論に取り入れたわけではありません。ジェラットの後期理論は、客観的・合理的な決定だけでなく、直感や主観を重視する「積極的不確実性」を提唱したものです。

選択肢3:不適切

ジェラットが提唱したのは「積極的不確実性(Positive Uncertainty)」です。未来が不確実であることを受け入れ、合理性だけでなく直感や創造性を用いることを推奨しました。

選択肢4:不適切

クランボルツが挙げた影響要因は、①遺伝的特性・特別な能力、②環境的状況・出来事、③学習経験、④課題接近スキルの4つです。「後天的な特性」や「個人的な努力」という表現は不正確です。

選択肢5:不適切

クランボルツは、キャリアの未決定を「新たな学習のための準備状態」と捉え、肯定的に評価しました。従来の「未決定を減らす」という評価基準を、学習の機会を広げる方向へ転換させました。

問27

正解:1

選択肢1:適切

ブリッジズは、トランジション(転機)は常に「終わりの段階(何かを手放すこと)」から始まると説いています。

選択肢2:不適切

トランジション・プロセスの順序は、「終わり(終結)」→「ニュートラルゾーン(中立圏)」→「始まり(開始)」です。設問の順序は逆になっています。

選択肢3:不適切

「始まり」は期待だけでなく不安も伴う不安定な時期であり、プロセスは行きつ戻りつする(退行や停滞がある)流動的なものとされています。

選択肢4:不適切

ブリッジズは、外的な環境変化(チェンジ)と、それに伴う内面的な心理的再適応(トランジション)を区別しており、トランジションの本質は「内的な変換」にあるとしています。

選択肢5:不適切

ブリッジズの理論は、心理学的・精神分析的な視点に基づいています。社会認知的キャリア理論(SCCT)に基づいているわけではありません。

社会認知的キャリア理論(SCCT)への別記事リンク

問28

正解:2

「ひきこもり支援ハンドブック~寄り添うための羅針盤~」

選択肢1:不適切

ひきこもり支援における対象者とは、社会的に孤立し、孤独を感じている状態にある人や、様々な生きづら さを抱えている状態の人となります。それぞれ一人ひとりの状況は違いますが、具体的には
★何らかの生きづらさを抱え生活上の困難を感じている状態にある
★家族を含む他者との交流が限定的(希薄)な状態にある
★支援を必要とする状態にある
本人やその家族(世帯)です。
また、その状態にある期間は問いません。(P13)

選択肢2:適切

一方で、本人やその家族が、自ら社会との関係を拒絶し、ひきこもり状態にある場合や、生きる意 欲を失い、自ら健康を維持することを放棄してしまうといったセルフネグレクトの場合は、訪問や声か けをとおして関わりを持つことが求められます。しかし、その関わり自体が「侵襲性が高い(相手にと って負担が大きい)」ということを理解し、状況を見極めて対応することが求められます。ひきこもりながらも、生き続けていくために関わり「あなたに生きていてほしい」という思いを持って伴走してい く姿勢が重要です。(P13)

選択肢3:不適切

ひきこもり支援の第一歩は、本人の安心感の確保や信頼関係の構築(居場所づくり)であり、最初から社会参加や就労という高いハードルの成功体験を優先させるのは適切ではありません。

ひきこもり支援では、本人やその家族が、自らの意思により、今後の生き方や社会との関わり方などを 決めていくことができる(自律する)ようになることを目標とします。本人が社会参加を実現することや就 労することのみを支援のゴールにはせず、自律に向かうプロセスとしてとらえることが必要です。 ここで言う自律は、「自身を肯定し、主体的な決定ができる状態」のことを指します。支援する際には、 支援者も本人やその家族も、ともに「自律」することができるよう、互いにプロセスを共有していきます。 (P14)

選択肢4:不適切

家族もまた孤立し、疲弊しているケースが多いため、家族への相談支援や家族会の紹介など、家族を含めた包括的な支援が不可欠です。

本人やその家族は、複合的な課題を「それぞれ」感じています。最初に繋がるのは家族からの 相談が多いのですが、家族が感じている課題と、本人が感じている課題は必ずしも同じではあり ません。本人と家族の考え方や意向、悩み、感じている課題は同じようでいて、全く異なるというこ とを理解した上で、家族全体をとらえて適切な対応をすることが求められています。(P24)

選択肢5:不適切

「迷惑をかけない」という考えに同調するのではなく、本人が抱える自己否定感や生きづらさを認め、ありのままの自分を肯定できるよう受容的な姿勢で向き合うことが求められます。

ひきこもり支援は、人として社会との関係性の中で否定的にとらえられることなく、社会の一員 として尊重されるということを前提にしています。 ひきこもり状態にある人の中には、自分自身を「社会に迷惑をかける」、「生きている価値がな い」と考えている人も少なくありません。しかし、この社会に生きる価値のない人などは存在しない こと、ひきこもり状態は誰にでも起こりうることであり、人と人との関わりを通して生き続けていくた め互いに支え合える存在であるという「支援観」をもつことが重要です。 (P20)

問29

正解:4

「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(厚生労働省、 2024 年 厚労省HP)

選択肢1:不適切

主治医と産業医等の連携は、治療と仕事の両立を支援するために極めて重要であり、労働者の同意を得た上で適切に情報共有を行うことが推奨されています。

(8)両立支援にかかわる関係者間の連携の重要性
労働者と直接連絡が取れない場合は、労働者の家族等と連携して、必要な情報の収集等を行う場合があること。 特に、治療と仕事の両立支援のためには、医療機関との連携が重要であり、本人を通じた主治医との情報共 有や、労働者の同意のもとでの産業医、保健師、看護師等の産業保健スタッフや人事労務担当者と主治医との 連携が必要であること(P4)

選択肢2:不適切

関係者には、事業者、産業医、保健師、人事労務担当者のほか、主治医、看護師、MSW、両立支援コーディネーター、そして家族や地域資源も含まれます。

(8)両立支援にかかわる関係者間の連携の重要性
治療と仕事の両立支援を行うに当たっては、労働者本人以外にも、以下の関係者が必要に応じて連携することで、労働者本人の症状や業務内容に応じた、より適切な両立支援の実施が可能となること。
①事業場の関係者(事業者、人事労務担当者、上司・同僚等、労働組合、産業医、保健師、看護師等の産業保健スタッフ等)
②医療機関関係者(医師(主治医)、看護師、医療ソーシャルワーカー等)
③地域で事業者や労働者を支援する関係機関・関係者(産業保健総合支援センター、労災病院に併設する治療 就労両立支援センター、保健所(保健師)、社会保険労務士等)
また、労働者と直接連絡が取れない場合は、労働者の家族等と連携して、必要な情報の収集等を行う場合があること。(P4)

選択肢3:不適切

両立支援コーディネーターは、医療側と企業側の橋渡しを担うため、必要な範囲で医療情報を取り扱い、就業上の配慮に繋げる役割を担います。

「両立支援コーディネーター」は、労働者の同意のもと、 治療や業務に関する情報を得て、労働者の治療や業務の状況に応じた必要な配慮等の情報を整理し て本人に提供します。(P17)

選択肢4:適切

保健所や地域保健福祉センターなどは、地域における支援リソースとして連携先に含まれます。

③地域で事業者や労働者を支援する関係機関・関係者(産業保健総合支援センター、労災病院に併設する治療 就労両立支援センター、保健所(保健師)、社会保険労務士等)(P4)

選択肢5:不適切

労働者の意思を尊重することが基本ですが、生命の危険や緊急性が高い場合、あるいは事前の合意がある場合など、状況に応じて家族と連携することはあり得ます。「原則禁止」と断じるのは不適切です。

労働者と直接連絡が取れない場合は、労働者の家族等と連携して、必要な情報の収集等を行う場合がある。(P4)

問30

正解:1

選択肢1:適切

バズ学習は、蜂の羽音(Buzz)のようにガヤガヤと話し合うことから名付けられた手法で、6人程度のグループで6分間議論させるといった形式が代表的です。

選択肢2:不適切

グループワークの主たる目的は、多様な意見に触れることで多角的な視点を得たり、相互作用による学習効果を高めることにあり、単なる「時間短縮」や「議論の抑制」ではありません。

選択肢3:不適切

参加者の心理的安全性や発言のしやすさを考慮すると、まずは個人ワークで考えを整理し、次に少人数のペアやグループ、最後に全体共有という順序(スノーボール方式など)を取るのことが多いが、基本とまでは言えない。

選択肢4:不適切

グループワークは多数決で結論を出す場ではなく、対話を通じた合意形成やプロセスそのものに価値があるため、必ずしも奇数にする必要はありません。
グループ内ペアワークの実施も考えると偶数が望ましい。

選択肢5:不適切

アイスブレイクは、参加者の緊張を解きほぐし、コミュニケーションを活性化させる手法であり、人数にかかわらず有効です。特に少人数のグループワークを円滑に進めるためにも極めて重要です。せて仕事の性質を変えるのは「解放(衰退)」段階への移行期であり、維持段階は、現在の地位や成果を保持し、確立した場所を維持しようとする段階を指します。

リンク集

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