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この記事について
今日も「科学者たちが語る食欲」から、前回の記事で触れました超加工食品にターゲットを絞って書いていこうと思います。
特に何も考えずに食べていた食品。実は、危ない食品かもしれません。
この記事を読むことで、きっと食品表示をしっかり見る習慣がつくきっかけにになるかもしれません。
NOVAシステムによる加工食品の分類
食品加工の性質によって4つに分類した「NOVAシステム」と呼ばれる分類方法があります。
- グループ1 食品の長期保存、簡易調理のための加工
- グループ2 下ごしらえ、風味づけのための加工
- グループ3 缶詰、瓶詰
- グループ4 超加工食品 ペンキやシャンプーと同じ「工業製品」
この4つに分類されます。
グループ1からグループ3までは、加工食品であっても、そこまで危険な加工はされていないようです。簡単な説明は以下のとおりです。
グループ1は、乾燥させたり、焙煎したり、真空パックしたりなど組織の変化をほどんどしない加工方法です。
グループ2は精製、抽出、圧搾など、機械的加工によって製造されるもので、バターやオイル、砂糖、塩など
グループ3はグループ1の食材にグループ2の食材を加えて作るもので、缶詰、瓶詰やチーズやパンなど
これらのものは、昔から使用されてきた加工方法で、比較的安全なものが多いようです。
それでは、問題のグループ4を見てみましょう。
グループ4 超加工食品
シャンプーやペンキと同じ「工場製品」に位置付けられています。
製造過程は、工業生産された、トウモロコシなどの高収量作物をデンプンや糖、タンパク質などの成分に分解し、加水分解など科学的装飾され、工業加工され、食感や味を良くしたり、賞味期限を延ばすために科学添加物を配合されて作られます。ここで添加されるものの多くが農産植物由来ではなく、石油などの産業に由来する科学物質であると言います。
こうやって見ると、ガッツリと変化を加工されているのがわかりますね。
そして、最も注意しなければいけないのが、石油由来の科学物質です。
食べ物に石油由来のものが使われているんですね。あまり気にしていませんでしたが、添加物ってもう少し気をつけないといけないものだったようです。
自分はカロリーやタンパク質などは気にしていましたが、添加物はほとんど気にしていませんでした。
有害だとわかっても2年間は使用が認められる
この添加物については、有害な、無害の線引きが非常に難しいようです。
それゆえに、有害とわかってからの処理が後手に回ることも多そうです。
びっくりなのが、アメリカのFODが添加物の使用禁止を決定したとしても、その禁止決定から、なんと2年間も食品添加物を使用可能のようです。
2018年にFODが発癌性の証拠が得られたとして、合成香料として使われていたベンゾフェノンをはじめとする8種類の添加物の使用を禁止しました。
ベンゾフェノンについては、食品に直接触れるゴムの製造に使用することされも禁止されているほど、危険なものなのですが、禁止の決定から2年間は使用を許可されてしまうため、その添加物が添加された食品は危険だとわかってはいても、人々の摂取をすることを止めることはできません。
さらに、タチの悪いことに、超加工食品にそれらが添加されているかどうかも知ることはできません。
なぜなら、食品メーカーは、「合成香料」以上の表示義務は課されていないからです。
危険な食品が出回っているがそれを知る術もなし。もう、怖くって超加工食品食べられません・・・・。
どうやって危険な食品を避ける?
オーストラリアでは加工食品の61%がグループ4の超加工食品に分類されるようです。
おそらく、日本でもその数字に大きな差はないのでは?と思います。
このように、危険か危険でないかわからない、かつ、合成香料のように危険だとわかっていても避けることの出来ない食品が含まれる「超加工食品」の中から、人体に悪影響を及ぼさない食品を選んで食べるというのは至難の技のように思えます。
そうなると、極力、超加工食品を摂取しない方が健康には良い気がします。
安くて旨いは危険のサイン?
今の食環境では、安くて、旨い食品が数多くあります。
ですが、製造過程で、製造コストを低く設定するためにタンパク質を減らしているということを前回の記事で書きました。また、長持ちするように保存料を添加することもコストを下げる要因となります。そして、そのタンパク質の代わりに旨みを感じる添加物を加え、食感を良くすために食物繊維や微量栄養素を排除した食品は、安くて、旨い食品になります。
超加工食品を食べ続けるループにハマる
スーパーで美味しそうだな。って感じた、安いと感じる食品の表示を見てみてください。
きっと添加物たっぷりの食品なはずです。
この超加工食品は食べれば食べるほど、食べる量が増えるループにハマります。
- 超加工食品を安くて旨いから、買う
- お腹が満たされないから食べすぎる。
- 体重が増える
- 体重が増えると基礎代謝も上がる
- 1日に必要なタンパク質量が増える
- 同じ量を食べてもタンパク質量が増えているので、さらに食べる量が増える
- さらに「超加工食品」を買うことになる
こう見ると、完璧なループになってますね。見事です。
そして、このループの罠が至るとこにある。
そう考えると「食」というものを、もう少し考えた方がいい気がしませんか?
まとめ
自分はこの本を読んで、添加物の怖さを知りました。
今まで、体に悪い。くらいには知っていましたが、国も認証しているものだし、そんなに悪いものが出回っているはずない。と思っていました。
ですが、そんな簡単な話ではないようですね。
トランス脂肪酸のように後から危険だ。と認定されるものもあるので、今食べているものが危険と認定されることも大いにあり得ます。
なので、自分は極力、添加物を摂取するという選択を避けようと思いました。
0には出来ないと思いますが、可能な限り避けようと努力します。
少し、高くても無添加のものや、添加されていない食材で料理をするなど、自分の食環境を自分で変えようと思います。
簡単ではないですが、努力する価値はあると感じます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。