LEARNING

環境が私たちに与える絶大なる影響

この記事について

前回の記事から引き続き、環境と成長とうテーマで、「FULL POWER」という本を参考に、環境が私たちにどのように影響を与えているのか?について書いて考えていきたいと思います。

環境と人間の間にある相互作用

人間は環境に影響を与えることが出来るということについては、直感的に理解できます。

10年前と比べても環境は相当変化しています。

その変化の多くは人間の影響からです。

ですが、多くの人は、自分のパーソナリティが環境から影響を受けているとは、直感的には感じていないと思います。

ヒーローは生まれながらにしてヒーローなのではない

「FULL POWER」の中でヒーローの例えがありましたので紹介します。

多くの人が、ヒーローはヒーローになるべくして生まれてくると考えます。

しかし、ヒーローとは実は、環境が産んだものなのです。

ヒーローが必要となる状況があり、ヒーローとなる人物が自分の能力を最大限発揮したことによって、ヒーローになり得たのです。

過去の偉人たちの多くにも、これは当てはまります。

その偉人たちが過ごした時代のその環境でなければ、もしかしたら、その偉人たちの輝かしい功績はなかったかもしれません。

住んでいる場所で収入が決まる

また、こんなデータもあります。

アメリカの研究で、地域と収入を調べたところ、地域によって収入の格差が現れたという調査結果もあります。

更に、年収の伸び率にも大きな差がありました。

収入の低い地域では、年収が殆ど増えなかったのです。

年収の高い地域では低い地域より、チャンスが多かったり、ビジネスをするのに効率的であったりなど、色々な理由があると思いますが、環境は確実に収入に影響を与えていそうですね。

自分は自分が一緒にいる時間が多い5人の平均となる

自分は、自分が共に過ごす時間が多い人5人の平均になる。という研究結果があります。

体重や思考、行動など、5人の平均となるようです。

これも、凄く面白い研究結果ですよね。

自分の周りにいる人間も自分にとって見れば環境の一部として影響受け、逆に自分も他人へ影響を与える環境にになっているということです。

理由は単純で、一緒にいる時間が多いということは、話題は必然的に共通のものになるだろうから、思考も似たものになります。そして、長い時間を過ごすということは、食事も共にしているので、体型も必然的に似てしまいます。

多くの人は能力を必要としない環境で暮らしている

多くの人は、非凡なのではないと著者は言っています。

ただ、能力を必要としない環境で、能力を発揮せずに暮らしているだけなんだと。

今の自分以上の能力が求められる環境へ自分の身を投じれば、能力は発揮されるものなのです。

凄く、夢のある話ですね。

自分はいつも「何も取り柄のない普通の人間」と思って過ごしていたので、このような勇気の出る言葉をもらえるとやる気が出ますね!

環境は自分で選択できる

重要なのは、何も考えなくて良い環境に身を置くという選択を止めること。

なりたい自分になれるような環境を自分で選択できるかが鍵となってきます。

車を手放すという選択

過去の記事でも書きましたが、自分は最近、車を手放しました。

この選択も環境を変える選択だったかと思います。

この選択には、金銭的に余裕を作りたい。自分の時間を増やしたい。という想いから選択したものでした。

今考えてみると、それは環境を選択したことになりそうですね。

その時は、環境を変えようとは意識していませんでした。ただ、目標に向けて自分ができることを考えた結果の行動でいたが、結果的に環境を変化させていましたね。

車を手放してからの環境と自分への影響

車を手放したことで、通勤のために毎日12000歩、歩くようになりました。

また、電車の中は、読書の時間としています。

車通勤では得られなかった、勉強時間と運動量を得ることができました。

これは、意思の力だけで毎日やろうとすると、相当な労力ですよね。

特に毎日12000歩、歩くなんて辛いですよね。

また、生活資金にも余裕が生まれ、その資金を有効利用するために色々、勉強するようになりました。

意識を高めてくれるコミュニティに参加する

「FULL POWER」で、アメリカのあるコミュニティが紹介されていました。

入会するのに2.5万ドルを年会費として払い、会員は1年で自分の年収を年会費10倍の25万ドルアップさせないと退会となってしまるコミュティです。

25万ドルUPって・・・・。

これ凄くないですか?こんなコミュニティがあるなんて。

そのコミュニティに参加すれば、その目標を達成できるほどのスキルやネットワークを得ることができると言っていますが、流石にリスクが大きすぎますよね。

でも、このリスクこそ人間の成長には大事だと言っています。

この会費の10倍を達成させるには、今自分がやっていることでは到底無理です。

1から考え直さなければいけないというところが重要なのです。

今の環境から無理矢理出させ、25万ドルの年収アップさせるために必要な環境へ身を投じさせるのです。

その高いレベルの環境が自分を変えていき、高みへと引き上げてくれるのです。

ここまで、極端に高いレベルへいきなり突入するのは難しいですが、自分なりに背伸びした環境に身を置くことで自分を成長させることができそうですね。

自分への投資は環境を変える有効な手法

自分へ多額の投資をすることで、後に引けなくすることは有効な手法です。

これは、心理学でいう、サンクコストの罠をうまく利用しています。

サンクコストの罠とは、人間は一度投資をしてしまうと、その投資が損であったとしても、中々その投資を止めることができない。という心理的罠を言います。

ただただ、ダイエットしよう。と考えて、家で筋トレを始めるより、パーソナルトレーナーに前金で支払いをしてしまった方が途中で辞めるのはもったいないので、当然長続きするし、やはり個別指導なので効果も高いと思います。

もしくは、ジムのある通りへ通勤経路を変えて、そこのジムを年間契約するというのも良い方法かもしれません。これも、契約したから、トレーニングは辛くて嫌だけど、会費もったいないから行くか。となるだろうし、更に、ジムに行けば、自分を鍛えようと一生懸命頑張っているトレーニーたちがいて、それを見て刺激を受けると思います。そして、自分も頑張らなきゃ。モチベーションが上がり、更に頑張れるかもしれません。

ダイエット以外で考えると、資格の試験を早い段階で申し込むことです。

申し込むことで、やらなきゃ行けなくなります。試験までのカウントダウンが始まるので否が応でも勉強しなきゃいけなくなります。

3級のFP試験を受けるときは、何も勉強していないのに取り敢えず、試験に申し込むことを始めました。

申し込まなかったら、恐らく、次の試験にしよう。って後回しになっていたかもしれません。

そして、3級を取得した後、この3級の知識が勿体無いので、2級も取ってしまおう。と考えて2級取得までしました。

3級を申し込んだ当初は、2級取得は考えていませんでした。

そして、FP資格で勉強したことで視野が少し開け、色々やってみようかな。という感情が強まりました。

まとめ

環境の力。

侮れませんよね。

自分もこの本を聴くまで、環境を意識することは然程ありませんでした。

もっと上手に環境をデザインすれば、もっと効率よく成長できていたかもしれませんね。

ただ、1点注意が必要です。

環境を変えて、レベルの高い環境に身を置くことは、相当なストレスとなります。

成長は簡単には出来ないということですね。

植物も風の強い地域の木の根は深く張ります。風に負けて折れる木も中にはありますが、結果的にその環境に適応した木が強くなり生き残ります。人間も同様ということです。

自分の経験上、その時、大変だった仕事、嫌だった仕事は、後々、振り返ってみると自分に与えたインパクトが多く、学ぶことが多かったと感じるものが多いです。

その経験から、最近では、その時は嫌でも将来のために、あえて困難な方を選択するように心がけています。

ですが、弱い人間なので、その選択をする際に凄く迷います。

そんな時に、困難な選択肢を選ぶための一押しが欲しいな。といつも感じてしまいます。

ここに意思力が必要になってくるんではないかと個人的に感じています。

最後まで読んでいただきありがとうござます。

また次回の記事でお会いしましょう。