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金持ち父さん貧乏父さん Ⅲ【お金のためではなく学ぶために働く】

この記事について

ローバート・キヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで感じたことを全3回で記事にしていきます。
今回は第3回目、この本の第六の教えである「お金のためではなく学ぶために働く」に焦点を当てて考えていきます。

今回で「金持ち父さん貧乏父さん」についてのレビューは終わりになります。

まだまだ、沢山伝えたいことがあるのですが、それは実際に本を読んで確認してみてください。

本のレビュー

この本から得られるもの

  • お金持ちの思考
  • お金持ちの行動
  • お金持ちの税金の考え方

とにかく、お金持ちの思考や行動がわかります。

普通に生活しているだけでは、その考え方に触れることは難しいと思いますので、是非この本を読んでその思考に触れお金持ちへの一歩を踏み出してください。

著者のプロフィール

ロバート・キヨサキ

起業家・投資家・教育者

「金持ち父さん」シリーズの著者
今回紹介する「金持ち父さん貧乏父さん」意外にも数多くのお金にまつわる書籍を執筆してる。

世界中の多くの人々のお金に対する考え方に疑問を投げかけ、その考え方を変えた。ロバートの考え方は社会通念と対立することも多いが、率直な、時として不遜で勇気ある発言をするとの定評がある。彼はまた、ファイナンシャル教育の大切さを情熱を持って語る提唱者として広く知られている。

金持ち父さん貧乏父さん より

「お金のためではなく学ぶために働く」を読んでの考察

広く浅く学ぶ

この本では、お金持ちになりたければ、専門家になるのではなく、色々な分野に広く精通し、多くの知識を習得しなさいと言っています。

専門家が陥る罠

専門家は素晴らしい技術や深い知識を持っています。

個々の技術や知識は素晴らしいのですが、それ単体ではお金にならないのです。

それを価値に変える。魔法が必要です。

この魔法というのがセールスとマーケティングです。

どんなに良いものでも、それを欲しいと思う人に届かなければ無価値です。

その届ける技術を専門家の多くが持っていないと主張します。

だから、それをお金に変えることが出来ず、それを売れる人間が裕福になっているのです。

コミュニケーション能力を基礎とした、セールスとマーケティングが最も重要

この本では、広く浅く多くのことを学ぶ必要があると主張していますが、その中でも最も重要なのがセールスとマーケティングの技術だと言います。

そして、この技術の土台となるものがコミュニケーション能力です。

このコミュニケーション能力は、自分以外の人間と意思を疎通させる能力です。

大きな仕事や、事業は1人では出来ません。自分が持ち合わせていない専門的な知識や技術も必要になってくるかもしれません。

誰かの力と借りなければいけなくなる時が必ずきます。

そんな時に必要になるが、この能力というわけです。

このコミュニケーション能力を土台とした、セールス、マーケティング技術を使って、自分が持っていない能力を持つ人達を集めチームを作り、大きな価値を作ることも可能になります。

先にも述べたように、専門家はここでチームの一員として働かされてしまうんですね。

この構造が大事なんだと思いました。

もらう前に「与える」

お金持ちは、貰う前に「与える」とこの本では言っています。

GIVERの精神。「GIVE AND TAKE」や「世界は贈与でできている」でも散々出てきました。

それだけ、大事な行動なんですね。

なぜ、まず与えることが大事なのかは、この本には詳しくは書いてありません。

ただ、お金持ちの多くはまず「与えている」と言っています。

なぜ、与えることが自分にとって良いことになるのかは、上述した、「GIVE AND TAKE」や既にレビューした「世界は贈与でできている」を読むと理解できると思います。

一見、損をしているようだけど、巡り巡って自分のところに大きくなって返ってくることを説明してくれている本なのでオススメです。

稼ぐために働くのではなく、学ぶために働け

仕事ってお金を貰うためにしている。という人がほとんどでは無いでしょうか?

自分もその一人です。

ですが、著者は、お金のためではなく、学ぶという視点で仕事をしろ。と主張します。

お金を稼いでいるのではなく、学んでいるという考え方で仕事をすると、どうなるでしょうか。

ここから書くことは、この本に書いてあったことではありませんが、ダニエル・ピンク著の「モチベーション3.0」や、セネカの「人生の短さについて」から

お金(給料)というのは、外的なモチベーションです。外的なモチベーションは枯れやすいし、その行動を味気のないつまらないものにしてしまいます

逆に、内側からくる動機、内的モチベーションは枯れにくく、その行動を行うことでモチベーションを高めるという特徴があります。

この内的モチベーションは、自分がこうしたい、こうなりたい、やりたい。というように、自分の内側からくる欲求のことで、知識や技術の習得はこちらに入ります。

余談ですが、「誰かに認められたい」は、承認を貰うということから、外的欲求になるため、外敵モチベーションになります。

自分で完結するか、しないか。がキーポイントになるんだと思います。

学ぶことを目的に仕事をすると、それは内的欲求になりますので、仕事へのモチベーションが上がり、必然的に仕事のクオリティも上がり、会社での評価も上がることでしょう。

決して、無気力なサラリーマンにはならないはずです。

そして、多くのことを学ぶには、多くの分野の仕事をすることであり、転職を勧めています。

日本とアメリカでは転職に対する考え方が違うので、同じように日本で通用するかと言ったら、そうはならないと思いますが、日本でも少しずつ、転職に対する考え方が変わってきていますので転職によって広く浅く知識をつけることは可能でしょう。

また、それ以外でも、違う分野の部署への異動などの方法が考えられますね。

でも、今のポジションを捨てて、転職や異動をして、1から全て覚え直さなきゃいけない。って考えると尻込みしちゃいますよね。

でも、それが大事みたいです。

成功者は他人がやりたがらないことをする」なので、きっとそこに成功に秘訣があるのでしょう。

まとめ

全3回目にわたって「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでの自分なりに気になったことを深掘りしてみました。

いかがだったでしょうか。

第3回目は、お金持ちの仕事の捉え方が理解できたのではないかと思います。

こうやって、アウトプットをしていくと、なんだか、何処かで出てきた内容が、あちらこちらに散りばめられていて、著者によって、見る角度や言い回しが違うだけで案外、同じことを言っていることが多いんだな。って感じます。

成功の秘訣、なんてものは、既に自分が当たり前に知っていることなのかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また次の記事で。