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この記事について
「不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる」鈴木 裕著 を読んで気付いたことなどを書いていこうと思います。
この記事を読むことで、「不老長寿メソッド」の大まかな内容と自分なりに感じた大事なポイントが理解できます。
アンチエイジングについて、興味がある方に読んで欲しい1冊です。
本の構成としては、
Part1で理論編として、なぜ苦痛と回復が必要なのかが書かれています。
Part2、3は実践編として正しい苦痛の与え方、正しい回復の仕方が書かれています。
Part4では、ロードマップ編として、タイプ別のアンチエイジング方法が提案されています。
今回はPart2の実戦編の正しい苦痛についてをまとめてみたいと思います。
著者について
鈴木 祐(すずき ゆう)
1976年生まれ 慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在は書籍や雑誌の執筆を手がける。
著書
「最高の体調」「ヤバい集中力」他多数
不老長寿メソッド かんき出版
本の概要 実戦編 正しく苦しむ
前回の記事で書いたとおり、アンチエイジングには、苦痛→回復→苦痛・・・というループが必要になります。
この本では、
- 運動によって外部からダメージを与える。
- 毒とファスティングで内側からダメージを与える。
- 体だけではなく、精神にも負荷を与えてダメージを与える
ことを提案しています。
運動で外側から体にダメージを与える
運動が体に良いことは言うまでもありませんね。
ですが、運動習慣のない人に、いきなり運動しなさい。と言っても、なかなか難しいですよね。
やらなきゃいけないの知っているんですが、辛いのがわかっているので中々、手が出ません。
そんな人のために、段階的に運動習慣をつけて行く方法をこの本は紹介してくれています。
ステップ1 運動しているという意識をする
ステップ1は、運動していると意識する。です、
プラセボ効果って知っていますか?
これは、実際は効果のないものを効果のある薬だと偽って被験者に投与したところ、良い効果が得られたという、勘違いからくる効果です。
これ、意外に侮れないんです。
実は、運動にも効果があるようです。
例えば、普段の家事で掃除機をかける、お風呂掃除をする。この行動をただの家事として行うのと、これらの行動を1回につき○○カロリー消費できる立派なエクササイズだと言い聞かせて行うのとでは、同じ行動であるにもかかわらず、後者の方が効果が高かったという研究結果があります。
なので、全ての行動に「これは立派な運動」「今、脂肪燃焼させている」と意識して行動するだけで、普段より運動効果が上がると言うことです。
これなら、普段の行動と何も変わらないので、第1歩目としては、凄くハードルの低い一歩となって始めやすいのではないでしょうか。
筋トレでも鍛えたい部位を意識して筋トレすると効果が上がるって言いますが、これが影響しているんすかね。
ステップ2 日常の行動量を増やす
ステップ2は、普段の行動でより多めに行動を増やすと言うことです。
流石に第1ステップほどノンストレスでは無いですが、トレーニングするために特別に時間を作る必要もないので、やろうと意識すれば簡単かと思います。
例えば、普段エレベーター、エスカレーターを使っている場合、階段を使う。とか、少し遠回りして会社に行く。坂の多い通勤経路を選択する。デスクワーク中、腹筋に力を入れてみる。とか、足上げながらデスクワークをするなど、普段の生活で運動となりそうな行動を積極的に取り入れていくことです。
ポイントとしては、一気に運動量を上げるのではなく、無理ない範囲で少しずつ上げていくことです。
一気に負荷を上げすぎると続きませんからね。
最初のうちは1週間に1回一駅歩きをして、徐々に週2回、3回と増やしていくように自分が嫌にならない運動量を探しながら、慣れてきたら少し辛いくらいの負荷を与えて、正しく体にダメージを与えてあげましょう。
普段の行動の負荷を上げる
ステップ2では運動の量を増やしましたが、ステップ3では、1回の負荷を上げるです。
例えで言うと、普段、歩いて職場に行っている場合は、早歩きをする。とか、爪先立ち歩きを常にするとか、普段の行動の負荷を1.5倍くらいを目安に行うと良いみたいです。
驚くことに、普段の行動の1.5倍を意識して行動すると、それだけで質の高いエクササイズと同等の効果が得られるというデータもあるようです。
つまり、運動する時間がなくとも運動したと同じ効果が得られるので、運動のする時間の無い人いんは朗報ですよね。
これ以外にも、段階的に負荷を上げた運動方法が紹介されていますが、それについては、実際にこの本を読んで確認してみてください。
体の内側は、毒とファスティングで苦しめる
運動は外側からの苦痛でしたが、内側からも適度に痛めつけてあげましょう。
と言うことで、毒と空腹で攻めます!
最高の毒はポリフェノール
毒と言っても色々あります。
この本では、特に植物が外敵から自分の身を守るために作り出す成分(毒)が良いとしています。
その中でも特にポリフェノールが一番効率が良いみたいです。
なぜ、毒で若返るのかというと、前回の記事でも書きましたが、ポリフェノールは人体にとっては毒として働くのですが、それを抑制しようと細胞の活性化のスイッチが押されます。
すると、細胞たちは、その毒に対抗しようと頑張って働き、同じような毒攻撃に備えます。結果的に、ちょっと強くなります。これが、細胞の若返りのメカニズムみたいです。
ポリフェノールは、スパイスやハーブ類に多く含まれています。あとは、ブルベリーなどのベリー類、コーヒーやお茶などにも多く含まれてますね。ほかには、カカオなどにも含まれています。
読んでいて、疑問に思ったことがあるんですが、これを食べ続けるのは良いのですが、この毒に対する耐性が付いたら、ダメージが与えられず、回復しないんじゃ無いかと思ったんですが、どう言うメカニズムなんですかね・・・。
ファスティングで細胞を活性化
最近は、断食が結構一般的になってきているんじゃないでしょうか。
自分の周りでも、ダイエットのために、16時間断食や、プチ断食をしている人をチラチラ見かけます。
細胞は、飢餓状態になると、少ないエネルギーで効率よく動けるようにしようと細胞が活性化します。この時に、細胞レベルでアンチエイジンが起きます。
自分も「空腹こそ最高の薬」を読んで、16時間断食を1ヶ月ぐらい実行しました。
心地の良い空腹感を味わえたり、食の楽しみを再認識したり出来たので良かったと思います。
そして、体に良いと言うことなので、そのまま続けても良かったのですが、筋肥大を目的にトレーニングをしている場合、これは相反する行動になるのでは?と思って、今は週末のみ16時間断食を行うようにしています。
この本では、段階的に無理なくファスティングができるように、数種類のファスティング方法が書かれています。断食をやってみたいと思っている人は、ここだけ読んでも参考になると思います。
断食しても筋肉が減らない方法があれば良いんでけど、きっと無理ですよね・・・。
ストレスには若返るストレスと、老けるストレスの2種類がある
ストレスは悪いもの、極力無い方が良い。
そんなイメージありますよね。
ですが、この心の負荷であるストレスには実は2つの種類があります。
- 老けるストレス
- 若返るストレス
老けるストレス
一般的に言われる使われるストレスという言葉は、これを指していることが多いと思います。
これは、人間関係で発生する不満や、将来の不安など、気がついたら繰り返し考えてっているような慢性的なストレスのことです。
この説明だけで、あまり体によくないと思いますよね。
このストレスは、しつこく心にまとわり付き、心を痛めつけ、少しずつ若さを奪っていきます。
特に、金銭的なストレスの影響は大きく、この老けるストレスを日常的に蝕まれている人は、見た目も老けて見えるという研究結果もありっます。
なぜ、老化させるのか?という理由ですが、メンタルの悪化でホルモンバランスが崩れた結果、体内に炎症が怒り、その炎症が慢性化することで、全身の機能低下を招いているようです。
若返るストレス
このストレスは、目標を達成するために必要な精神的な不快感です。
物事のあらゆる事には、上達をしようとしたら、それなりの努力が必要になります。
この努力をするときに、多くの場合は代償を払います。
その時の苦痛がこれにあたります。
練習するときは、ほかに楽しいことがあったとしても、それを我慢して練習しますよね。
ダイエットも、食べたいものを食べずに我慢し、きついトレーニングをしますよね。
でも、それを我慢して、目標を達成した時はとても心地の良い気分になります。
その時、あなたは細胞から若返ってます!
目標のために我慢をして苦痛を味わうと「ホルミシス効果」が発動するみたいです。
この本では、「スーパーエイジャー」の紹介がありました。
スーパーエイジャーとは若い人と同じレベルの脳と肉体を持ち続ける高齢者のことです。
身の回りでもいませんか?特に職人さんとかで、生涯現役って言ってるような人。すごく若々しくってエネルギッシュじゃ無いですか?
いつまでも仕事をしている人って、若々しく見えますよね。
逆に、仕事を辞めた途端、老け込んでしまう人もいますよね。
スーパーエイジャーは、日常的に自分には少し難しい仕事などにチャレンジする過程で、「若返るストレス」を味わい、脳を成長させているみたいです。
何かにチャレンジすることって、辛いけど自分を成長させてくれて、しかも若さまで与えてくれるんですね。
まとめ
この章では、実際の運動の仕方や、ファスティングの方法、ポリフェノールの多い食品の列挙など、具体的に書かれていますので、それを参考にしながら、無理なく自分のペースで進めることができると思います。
心のストレスの与え方も、簡単なやり方から、徐々に高負荷まで、具体的に書かれています。
自分は、運動などはある程度自分でメニューが組めているので必要ないと思いましたが、心のストレスの与え方は凄く参考になりました。
鍛えたいけど、どうやって鍛えたら良いかわからなかったので、これを参考にして鍛えてみようかと思っています。
利き手でない方で字を書いたり、日常生活を暮らしてみるっていうのも、一定のストレスになって良いみたいです。これは凄く簡単なので、すぐに出来ますね。
少し長くなってしまいましたが、今回はこの辺りでお終いにします。
最後まで読んでいただき有り難うございました。
また、次回の記事で。