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この記事について
「不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる」鈴木 裕著 を読んで気付いたことなどを書いていこうと思います。
この記事を読むことで、「不老長寿メソッド」の大まかな内容と自分なりに感じた大事なポイントが理解できます。
アンチエイジングについて、興味がある方に読んで欲しい1冊です。
本の構成としては、
Part1で理論編として、なぜ苦痛と回復が必要なのかが書かれています。
Part2、3は実践編として正しい苦痛の与え方、正しい回復の仕方が書かれています。
Part4では、ロードマップ編として、タイプ別のアンチエイジング方法が提案されています。
今回はPart1の理論編をまとめてみたいと思います。
著者について
鈴木 祐(すずき ゆう)
1976年生まれ 慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在は書籍や雑誌の執筆を手がける。
著書
「最高の体調」「ヤバい集中力」他多数
不老長寿メソッド かんき出版
鈴木祐さんの書籍は、この本以外に「ヤバい集中力」を読みましたが、どちらもとても読みやすい本です。
読書にあまり慣れていない人でも、あっという間に読めてしまうと思います。
難しい言葉は、ほとんど使われていませんし、よく理解できる親切な本だと思います。
本の概要 理論編
この理論編を一言で説明するなら、
肉体は、体に苦痛を与え、回復させる。そしてそれを繰り返すことで、若返る。
だから、体を正しく傷つけ、正しく回復させろ!と提案しています。
そして、この理論編では、なぜ苦痛と回復が大事か?苦痛と回復が人体に与える影響などが書かれています。
この理論編で自分が大事だと思った部分を抜粋してました。
ホルミシス
これは、「ホルミシス」と言う考え方が元となっていて、「ホルミシス」とは、「多すぎれば有害、適量であれば有益に働く作用」のことです。
人体には、次のようなメカニズムが備わっています。
- 損傷が生じると、傷ついた箇所を修復するために体の細胞が働きます。
- その修復の過程で現状より少し強い状態で回復させる。
- 少し強くなったことで将来の同等の損傷に備えることができる。
これ、どこかで聞いたことありませんか?
自分が知っているのは、骨折とか筋トレです。
骨折した際、少し骨が強くなるって聞いたことあります。また、筋トレで筋繊維を一旦切断し、その筋繊維が回復するときに、次は切断されないよう強くなって回復する。こんなこと感じで知識として持ってました。
まさに、このメカニズムですね。
若返りのスイッチは人体へのダメージ
このメカニズムを利用してアンチエイジング。若返りを図るという構図です。
若返りのスイッチは体へのダメージということになりますね。
ダメージを負うことで回復し、その結果強くなる=細胞が若返るという論理です。
なんか、サイヤ人みたいですね。笑
- 体に損傷
- 人体に炎症反応が起こる
- 人体の炎症抑制システムが起動
- 炎症が抑えられる
- 炎症に少し強くなって回復
これは、適度な炎症の場合であって、炎症抑制システムでは手に負えないほどの炎症が長期間続くと、逆に血管や細胞を傷つけてしまい、老化の原因となってしまうので、そのダメージの強度が重要になってきます。
昔から言われていますが、多ければいいというものでは無い。「中庸」が大事ということですね。
ポリフェノールは実は「毒」だった
この理論編では、普段からだに良いと思って摂取しているポリフェノールは実は人体には酸化作用を与える毒でなんです。
えー!!そうなの?って感じですよね。体に良いと思っていたものは真逆の毒。だなんて。
ポリフェーノールの酸化作用に対抗しようとして、人体の炎症抑制スイッチがオンになります。次回から同じような毒(酸化)に対抗できるように抗酸化能力を備えて細胞たちが傷ついた細胞が回復します。結果、体は抗酸化体制が少し上がるというメカニズムです。
ポリフェノール自体が抗酸化効果があるのだと勘違いしてましたよね。
ここでは、ポリフェノールを例に出しましたが、カテキンとか、カフェインとかも同じメカニズムで人体に作用していると考えられています。
そう考えると、摂取する量って凄く大事ですよね。
心も適度なストレスで強くなる
心のストレス。これにあまり良いイメージないですよね。
心のストレスはない方が良い。そんな感じがして、心にストレスは御法度というのが現在社会の常識ではないでしょうか。
ですが、心も上記で示した肉体と同様に、適度なストレスによって良い影響が確認されています。
これは「心的外傷後成長」という現象で、ネガティブな経験をして適度なストレスを味わった場合、既存の考え方などが一変し、新しい考え方や、柔軟な考え方ができるようになるということです。
しかし、適度なストレスというのが重要で、極度に高いストレスを与えるとPTSDを発症する可能性があるので注意が必要です。
ここでも、適度が重要ということですね。
回復させることが超重要
ダメージを与えて、回復させて、またダメージを与える。という繰り返しがアンチエイジングの流れであるので、回復はとても重要な役割を担っていることになります。
筋トレとか始めた当初は、休むと筋肉が減ってしまうかも。って考えて休息日なしで、ガシガシやっていましたが、ダメな例ですね。
まぁ、トレーニング初期だったこともあって、負荷が少なかったので、もしかしたら次のトレーニングまでには回復していたという可能性も無きにしも非ずですが。
今は部位毎に、2日空けてトレーニングをしています。そして、日曜日は基本的に完全オフ日として、トレーニングメニューを入れてません。
ここで、メンタルも体も休ませるようにしています。
筋トレはストレス解消に最適!
心の回復には、ストレス解消をすること。と考えますよね。
一般的には、体を休ませるためになるべく動かないようにする、とか、好きなもの、甘いものを食べるとか、買い物をするなどが思いつきます。
ですが、これらは正しい心の回復方法では無さそうです。
上記に挙げた行為は、特に目標もなく、行為として実行するだけのものになります。ただ、これだけでは、一瞬の開放感などは得られるかもしれませんが、ストレスの対応方法としては良いものとは言えません。
では、何が良いのか?
それは、「コントロール感」です。
これは、物事に対して、何が必要で、そのために自分が何をするべきか、が明確にわかっている状態のことです。
例えば、疲れているなら、どういう疲れかを把握し、筋肉の硬直が原因であるならば、温泉に入って筋肉を温めた後にストレッチをしてホグす。という、自分なりの行動計画でストレスを緩和させることができます。
簡単に言えば、ポジティブに目標を持って自ら「休息をデザイン」することがストレス対策に有効だと言えます。
確かに、自分で決めて実行していることって、例えそれが忙しく、体に疲労感があったとしても、精神的には晴れ晴れすることありますよね。
そう考えると、筋トレは、最高なのではないかと思います。
自分が決めた目標のために、日々こなすべきメニューをこなしていく。この時に体へのダメージは蓄積されているかもしれませんが、精神的には回復しているのだと思います。
こう考えると、筋トレって、やっぱり凄いんですね!
まとめ
現代社会は、肉体的なストレスが少なく、自分で目標を立てなければ負荷を与えないでも生活が成り立ってしまいます。
それは、どういうことを意味するのか?
人体の老化が進む社会だと言えます。
エレベーター、エスカレーター、デスクワークの仕事の増加、在宅ワークで1日の歩数減少、交通機関の発達による運動減少。数えればキリがないほど、便利になり、その分、人間が動くということが少なくなりました。
一見、疲れることが少なくなって良いようにも見えますが、人間はそのように環境に適応するようにデザインされていません。
人間は以前、狩猟生活をしてきた時代と然程変わっておらず、動いて、休んで、若返る。を前提に作られています。
ですが、この若返りのスイッチが一向に押されない社会になってしまったことで、若返りのサイクルが起こらない状態です。
逆に、精神については、ストレスが過多となっています。しかし、その対処療法がわからない状態です。高負荷を与えて、回復させていない。というオーバーワーク状態です。
心も体も、老化が進んでしまっています。
でも、大丈夫です。
しっかりと今の現状を分析し、何をするかを明確にすればきっと光は見えるはずです。
この本は、そのための1冊になると思います。
このほかにも、たくさんの情報が詰まったていますで、気になる方は是非、実際に読んでみてください。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は、実践編について書いて行きたいと思います。
また、次回の記事で。