この記事について

サビカス キャリア・カウンセリング理論(<自己構成>によるライフデザインアプローチ)から引用し自分なりにまとめています。

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今回は、<ライフ・レポートを共に修正する>より、以下の文章についてじっくり考えていきたいと思います。

再組織された意味体系によって、多くの場合、何を優先するかが明確になり、新しい目標が定まる。カウンセラーが必ずしなければいけないことは、クライエントにキャリアストーリについての新しく伸展した展望を語らせることによって意味の精緻化と増幅が生まれるようにすることである。

サビカス キャリア・カウンセリング理論 P178


「新しく伸展した展望を語らせることによって意味の精緻化と増幅が生まれる」というのは、人に新しい見通しや可能性を言葉にしてもらうと、その人の中で考えが具体化し、重要性や意義がよりはっきり強く感じられるという意味です 。

これまで漠然としていた将来像を、「こうなりたい」「こう進みたい」と話してもらう。
その話を、ただ聞くだけでなく、質問しながら少しずつ掘り下げる。

すると、本人の中で願望が整理され、言葉が増え、目標の輪郭がくっきりする。

思考を言語化することで内容が整理され、説得力や実感が強まります。

単に「前向きな話をさせる」というより、

新しい可能性を語る行為そのものが、意味づけを深め、動機づけを強める

ということです 。

クライエント自身で語る

カウンセラーが作成したライフ・レポートをクライエント共に修正し、修正したライフ・レポートをクライエント自身の言葉で語ってもらうことで、クライエントがクライエント自身の力で世界を作り直す過程となります。

クライエントの言語の限界は、クライエントの世界の限界である。

サビカス キャリア・カウンセリング理論 P178

新しい言葉により、新しい可能性を開き、新たな世界を踏み出す力になる。

ストーリーに支えられた力強さ

過去のマイクロナラティブを束ね、現在に軸足を置いたマクロナラティブを形成し、そのマクロナラティブによって未来を歩む力を得る。

過去の経験が、今の自分に必要であったと思える物語が、自分の存在を許されているように感じるかも知れません。

今こうして自分がここにいるのは、必然で、全ては無駄ではなかったという物語は、これから未来に向けて進むための大きな力になると思いました。

このカウンセリングの過程で自己明確化が起こると、クライエントは自分自身に対しても、カウンセラーに対しても、自分の意思をはっきりと表明できるようになるようです。

人が過去をどのように解釈するかで、得られる力が変わる。

過去の経験が変わったわけではない。

ただ、今現在から過去をどう捉えるか。

過去は決まった形をしていないということですね。

どのような形にするかは、その人次第ということなんですね。