国家資格キャリアコンサルタント実技(面接)試験について
この記事について
2024年12月、一念発起してキャリアコンサルタント資格の取得を目指し、1年間取り組んできました。
2025年11月~12月に試験があり、今回はその実技試験について感じたことをまとめてみます。
試験結果について
すでに、過去記事で結果はお伝えしておりますが、2025年11月試験に無事「合格」することができました。
学科と実技(面接)は平均点以上でしたが、論述が平均点を下回っていました。
12月17日に結果が発表され、掲載サイトを確認する際には手が震えました。
面接試験の出来が納得いかず、全く自信がなかったので「落ちたかもしれない」と思っていたのです。
合格を知った瞬間は驚きで力が抜け、少ししてからじわじわと喜びがこみ上げてきました。
本当は、一緒に励まし合ってきた仲間と喜びを分かち合いたかったのですが、仕事中で、すぐ話せる距離にもいなかったため、一人で静かにその喜びを噛みしめました。
この1年、資格取得に全力を注ぎ、生活の優先順位をすべて試験中心に置いてきたので、努力が報われたのが本当に嬉しかったです。
面接試験結果について
面接試験の得点は70点を超えていました。
周囲の受験者を見てみると、60点台の方が多く、70点台は少数だったため、一定の評価をいただけたのだと思います。
ただ、「どの部分を評価されたのか」が明確ではないため、再現性がなく、これから受験される方に的確なアドバイスをしにくいのが正直なところです。
また、自分では手応えのなかった面談だったので、この結果はいまでも不思議に感じています。
面談試験で評価されたポイント(考察)
おそらく、「システマティック・アプローチに沿って、主訴の確認と問題の共有ができたこと」が評価されたのではないかと思います。
というより、思い当たるのはそこくらいです。
関係構築については、多くの受験者が行っているように「伝え返し」などの基本的技法を使いながら、言語的な追跡を意識し、相談者の話を遮らず尊重する姿勢で臨みました。
このあたりは他の方と大きな差はなかったと思います。
一方で、できなかったこともありました。
それは「相談者の思いを深く傾聴し、本当のこだわりを確認する」ことです。
なぜそれにこだわっているのか、という主題を十分に掘り下げられなかったため、全体としてややビジネスライクで浅い面談になっていたと感じます。
キャリアコンサルティング協議会の評価基準が、比較的プロセス重視であると噂で聞いたことがありますので、もしそのようなことであれば、それが幸いしたのかもしれないとも思います。
もしJCDAのように「経験」に重点が置かれた評価基準であれば、その過去の経験に寄り添えなかった自分は、合格できなかった可能性もあったと思います。
面談試験を終えて感じたこと
試験を終えて振り返ると、自分が最もできなかったのは、クライアントの「(A)資格を取得する」という思いを十分に傾聴しなかったことでした。
クライアントは「資格を取得する(A)」か「友人に誘われた会社で働く(B)」かという、いわゆる二重接近回避型葛藤の中で悩んでいました。
本来であれば、「なぜ(A)をそれほど望んでいるのか」「その思いはどれほど強いのか」を丁寧に確認すべきでした。
その思いを理解しない限り、クライアントにとって(A)がどのような意味を持つのか、共感的に把握することはできません。
面談中、私はクライアントが「資格を取りたいけれど難しいから諦めようと思う」と語る場面を通して、
「諦めたくないのに諦めざるを得ない」という状況までは把握できました。
そして、「なぜ諦めざるを得ないのか」についても明確にすることができたと思います。
つまり、問題の把握まではできたのです。
しかし、クライアントが「どうしてそこまでこの資格にこだわっているのか」という思いの部分が全く見えませんでした。
それを尋ねないまま試験を終えてしまい、さらに口頭試問でも触れられず、気づいたのは帰りの電車の中でした。
考えれば考えるほど、そのことが重大な失敗だったように思えてきて、
「やってしまった」「絶対に不合格だ」と強く感じ、1週間以上は何も手につかない状態になってしまいました。
「1年、あれほど頑張ってきたのに、こんなに簡単に終わるのか…」と何度も頭をよぎりました。
これまで他の資格試験を受けたときは、手応えからある程度合否を予測できましたが、
キャリアコンサルタント試験は合格基準がつかめず、発表までの期間は本当に長く感じました。
自分を立ち直らせたもの
そんな“廃人”のような日々から抜け出せたきっかけは、12月に予定していた2級キャリアコンサルティング技能士試験でした。
この2級試験は、当初“国キャリ(国家資格)のおまけ”くらいの気持ちで、記念受験として申し込みました。
国キャリ試験で培った知識と経験をそのまま活かした方がよいと判断したためです。
本来は、「国キャリに合格して勢いよく2級へ挑戦する」つもりでしたが、
面談試験の手応えが悪かったため、計画は大きく狂いました。
しかし「申し込んでしまった以上、やらなければならない」と自分に言い聞かせ、
まずは取り組みやすい学科試験から再開して、少しずつ試験モードを取り戻していきました。
もし2級の受験を申し込んでいなかったら、どうなっていたか分かりません。
あのまま結果発表まで、気力の抜けたままだったかもしれません。
そう考えると、この“次の目標”があったおかげで、自分を立て直すことができたのだと思います。



