第35回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験 解答(問46〜50)
この記事について
「第35回 キャリアコンサルティング技能検定2級 学科試験」(令和7年12月実施)の解答解説を作成しました。
過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。
解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。
1記事5問ずつアップしています。
問46
正解:3
選択肢1:不適切
社外・社内を問わず、キャリアコンサルタントには厳格な守秘義務があります。面談を開始する際には、必ず相談者に対して守秘義務の範囲や制限について説明(宣言)し、信頼関係を構築する必要があります。
選択肢2:不適切
面談で知り得た「すべての情報」を人事部門と共有することはできません。相談者のプライバシー保護は原則であり、情報を共有する場合は、あらかじめ相談者の同意を得た範囲内、かつ組織の改善に必要な範囲(個人が特定されない形でのフィードバックなど)に留める必要があります。
選択肢3:適切
倫理綱領では、組織に対して働きかけを行う際、相談者のプライバシーに十分に配慮した上で、関係部門と連携し責任を持って対応することが求められています。これは個人の利益と組織の発展を両立させるための重要な指針です。
選択肢4:不適切
キャリアコンサルタントは、組織に所属している場合であっても、相談者の利益を第一に考える「中立的な立場」を保持するよう努める必要があります。自身が「組織側の立場に立つ」と説明することは、相談者が安心して話せる環境を阻害する恐れがあり、適切ではありません。
問47
正解:3
選択肢1:不適切
スーパービジョンは実務経験の長さにかかわらず、自己の相談業務を客観的に振り返り、質の向上を図るために継続的に受けるべきものです。指摘による一時的な自己評価の低下よりも、気づきを得て成長することの意義が優先されます。
選択肢2:不適切
一人のスーパーバイザーから継続的に受ける利点もありますが、複数のスーパーバイザーから異なる視点やアプローチを学ぶことも、キャリアコンサルタントとしての視野を広げる上で有効です。
選択肢3:適切
スーパーバイジーがスーパーバイザーを過度に理想化したり権威視したりすると、受動的になり自律的な判断ができなくなる(依存状態に陥る)恐れがあります。対等な専門職同士の契約関係として、適切な距離感を保つことが重要です。
選択肢4:不適切
スーパービジョンでは、面接技術だけでなく、スーパーバイジー(キャリアコンサルタント)自身の思考の癖や行動特性、逆転移などの人間関係上の課題も重要な対象となります。これらを検討することで、相談者への影響をより深く理解できるようになります。
問48
正解:3
選択肢1:適切
スーパーバイザーには、指導や評価を行う「教師的役割」、スーパーバイジーの不安を支える「カウンセラー的役割」、事例の進め方を共に考える「コンサルタント的役割」など、多面的な機能が求められます。
選択肢2:適切
スーパービジョンは、経験豊富な指導者(スーパーバイザー)から、具体的な事例に基づいたフィードバックを受けるプロセスであり、専門職としての資質向上を目的とした意図的な場です。
選択肢3:不適切
スーパービジョンの最終的な目的は、相談者(クライエント)に提供される支援の質を保証することです。スーパーバイジーの変容が、その先にいる相談者に対してどのような良い影響を与えるかを考えることは、スーパービジョンの本質的な要素です。
選択肢4:適切
キャリアコンサルタントが定期的にスーパービジョンを受けることは、自身の傾向を客観的に把握する「自己点検」の機会となります。これにより課題を明確にし、自律的に能力向上を図ることが専門職としての責務です。
問49
正解:2
選択肢1:不適切
スーパービジョンを受ける際、事例として相談者の情報を扱う場合には、原則として事前に相談者から承諾を得る必要があります。また、情報を提示する際は、個人が特定されないよう匿名化するなどの適切な措置を講じなければなりません。
選択肢2:適切
キャリアコンサルタントは、相談者との間で公私混同を避け、適切な専門的距離を保つ必要があります。友人関係や親族関係、金銭的な利害関係などの「多重関係」が生じると、客観的で公正な支援が困難になるため、これを避けるよう努めることが倫理綱領に明記されています。
選択肢3:不適切
守秘義務は、相談者のすべての個人情報および相談内容に対して課せられるものです。ただし、身体・生命の危険がある場合(自傷他害の恐れ)や法的義務がある場合などは、例外的に守秘義務が解除されますが、範囲がそれに「限られる」わけではありません。
選択肢4:不適切
相談者が未成年であっても、一人の人間としてプライバシーは尊重されるべきです。保護者から開示を求められた場合でも、相談者本人の同意を得ることなく面接内容を詳細に伝えることは適切ではありません。必要性がある場合は、相談者と協議した上で、共有する範囲を慎重に判断します。
問50
正解:1
選択肢1:適切
インフォームド・コンセントの核心は、相談者が十分な説明を受けた上で、自身の意思で相談を受けるかどうかを決定する「自己決定権(自律的選択)」を保護・尊重することにあります。
選択肢2:不適切
相談の枠組み(時間・料金等)だけでなく、キャリアコンサルティングの目的、範囲、守秘義務とその限界、個人情報の取り扱いなど、相談者が判断を行うために必要な情報を包括的に伝える必要があります。「十分である」と言い切ることはできません。
選択肢3:不適切
書面による署名は望ましい形式の一つですが、単に読み上げて署名を得るだけでは不十分です。相談者が内容を十分に理解し、納得していることを確認するプロセスが不可欠です。また、相談の進展に応じて、必要があれば随時再確認を行う柔軟性も求められます。
選択肢4:不適切
インフォームド・コンセントは、相談者の「理解」と「同意」があって初めて成立します。信頼関係があるからといって説明や同意のプロセスを省略することは、専門職としての倫理に反します。
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