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この記事について
ローバート・キヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで感じたことを全3回にして記事にしていきます。
今回は、この本の第二の教えである「お金の流れの読み方を学ぶ」に焦点を当てて記事にしてみました。
ベストセラーでもある当書については、読んでいなくても名前くらいは耳にしている人も多いのでは無いでしょうか?
少し前ですが、YouTubeの広告にも一時期出てましたよね。
資産形成を考えると、読むべき本として上がってくる、当書で理解したマネーリテラシーを整理していこうと思います。
この本から得られるもの
- お金持ちの思考
- お金持ちの行動
- お金持ちの税金の考え方
とにかく、お金持ちの思考や行動がわかります。
普通に生活しているだけでは、その考え方に触れることは難しいと思いますので、是非この本を読んでその思考に触れお金持ちへの一歩を踏み出してください。
著者のプロフィール
ロバート・キヨサキ
起業家・投資家・教育者
「金持ち父さん」シリーズの著者
今回紹介する「金持ち父さん貧乏父さん」意外にも数多くのお金にまつわる書籍を執筆してる。
世界中の多くの人々のお金に対する考え方に疑問を投げかけ、その考え方を変えた。ロバートの考え方は社会通念と対立することも多いが、率直な、時として不遜で勇気ある発言をするとの定評がある。彼はまた、ファイナンシャル教育の大切さを情熱を持って語る提唱者として広く知られている。
金持ち父さん貧乏父さん より
「お金の流れの読み方を学ぶ」を読んでの考察
金持ちは資産を買う
お金持ちとお金持ちでない人の決定的な違いは、何を買うか。です。
結論から言うと、お金持ちは資産を買います。お金持ちでない人は、負債を資産だと勘違いして買います。
恐ろしいですね。自分は資産だと思っていたものは、実は負債だなんて。
それでは、資産とは何か?と言うことになります。
- 資産は、お金を生むもの
- 負債は、お金を減らすもの
この本では、こんな感じで定義しています。
マイホームは資産?負債?
例えば、マイホーム。これは日本では資産になるか?負債になるか?
一見、資産と思いますよね。自分も暫くはそう思っていました。
でも、日本のほとんどのマイホーム、特に一軒家は負債と言えます。
なぜか?
日本では住宅の価値は年々下がる傾向にある
住宅を購入した場合、日本のほとんどの地域では価値は上がらず、むしろ時間と共に価値は低減していきます。極端な話、購入した途端に、価値は2割程度減ります。
これは、購入した時より価値が低下することを意味するので、住宅を買わずに現金を持って5年経過するより、住宅を購入して5年経過した時の資産は、住宅を購入した時の方が少なくなっていることになります。
そう考えると、自分の資産を減らすものとなり、住宅は負債ということになります。
イギリスなど、住宅の価値が年々増える国もあり、古ければ古いほど価値が高くなるようであれば、それは資産となります。
日本でも、一部地域などは開発等で土地の価値やマンションの価値が上がることがありますので、その家屋については資産となりえます。
所有しているだけでお金がかかる
価値の低減以外にも、住宅は所有しているだけでもお金がかかります。
言うまでも無いと思いますが、固定資産税、住宅ローン、住宅ローンに関わる金利、維持費などなど。
この面から考えても、お金が所有者の元から去っていきますので、資産とは言えないでしょう。
FPという立場から考えても、お金に余裕を持たせたいと考えるのであれば、住宅の購入という選択は多くの場合、生活費に対する固定費の割合が高くなり、その期間が長期間に及び、ライフプランを硬直化させるため、最良の選択とは言えないと思います。
ただし、賃貸と住宅購入については、別の視点では賃貸では得られない効果が多いとも思っていますので、一概にどちらが良いとは言えないとは思っています。
実際、自分も住宅を購入していますが、後悔はしてません。ただ、これらの知識が購入前にあったらもう少し悩んでいたかも知れませんが。
資産となるもの
では、具体的には資産になるものとは何か?
この本では、以下のものが列挙されていました。
- 株
- 債券
- 収入を生む不動産
- 手形・借用証書
- 音楽、書籍の著作権、特許権
- その他、価値のあるもの、収入を生み出すものなど
株や債券は、配当のようなインカムゲインが得られます。場合によってはキャピタルゲインで価値そのものが上がるかも知れませんね。
自分なりに「資産」とは何かを考えてみる
この本では、持ち家は資産ではない。収入を生む不動産は資産であるといいます。
ということなので、持ち家派として自分なりに少し持ち家について考えてみたいと思います。
まず、日本という地域において、先のも述べたように住宅の価値は概ね低減します。
それは、収入を生む不動産も、マイホームも同様です。
持ち家はほとんどの人がローンを組んで購入すると思いますので、それが毎月支出として出ていきます。
一方、賃貸だった場合、毎月家賃がかかります。
賃貸の場合は、家賃と契約更新料等が住宅費の大部分となりますが、持ち家の場合は、固定資産税、住宅ローン、維持費が住宅費の構成項目となります。それを足し合わせて比較した結果、賃貸よりも持ち家の方が合計額が低いならば、その差分が持ち家を購入した際の収入となると考えることが出来ます。
住宅費は生きていくには必ず必要になる支出ですので、上記な条件が満たされれば、持ち家が資産となる可能性がないこともなさそうです。(賃貸を選択するより持ち家の方が固定費が下がりその差額を収入と考える)
比べる対象としていた賃貸住宅をローン期間中(恐らく15年程度)住み続けるという前提で、賃貸住宅の固定費を下回る物件があればの話ですが。
ただし、前提条件がある上、持ち家は条件を柔軟性が無く条件を変えることができません。一方、賃貸の方は物件を変えることで、いつでも持ち家のパフォーマンスを超えることが出来るので、持ち家が資産となる場合は相当に小さい気がします。
持ち家を投資と考える上で、何より厄介なのは、一度投資すると容易に戦略を変えられないというのと、リターンが低い、値上がり益が期待できない。という部分です。この点から考えても、良い投資対象にはならなそうですね。
これらの考察から、概ね、持ち家は負債寄りとなりそうです。
まとめ
今回は「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで上で、資産と負債について考えました。
その中でも、持ち家に焦点を絞って記事にしてみました。
ライフスタイルによって大きく側面を変える持ち家。
恐らく多くの人の人生で最大の買い物になると思われるイベントであるので失敗はしたくないですよね。
また、上述しましたとおり、持ち家購入後はライフスタイル変更の柔軟性が落ちます。
しっかりとしたライフプランを作成した上で購入をしなければいけませんね。
たまには、FPっぽく記事を書いてみました。
次回は、同じく「金持ち父さん貧乏父さん」から「自分のビジネスを持つ」について考えてみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また次の記事で。