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この記事について
ロープレ面談実施後の振り返りを綴っています。
本日は、29回目のオンラインロープレに参加した時の感想を書きます。
今回は、オンラインロープレ(通算12回目)です。
大体、週に2回から3回のロープレをしています。
ロープレ回数
- 対面:17
- オンライン:12
- 通算:29
今回の面談の課題
主訴を捉える
前半の伝え返しはクライエントの言葉を丁寧に拾う。後半はキーポイントを押さえた伝え返し。
今回のケースは昇格できずに悩んでいる。というものですが、内実は、上司から適正に評価されていないことに対する憤りが主訴というものでした。
概ね、主訴は捉えらることができましたし、伝え返しも、前半丁寧に、後半はキーポイントを掴んでということを意識してできました。
面談の進め方
今回の面談の進め方を整理しました。
ステップ1 来談目的の確認
来談目的は、クライエントの使った言葉と同じ言葉で、できるだけ丁寧に伝え返しをし、何に対して悩みを持っているかを確認します。
ステップ2 関係構築(悩みの気持ちに寄り添う)
自分の場合、まず悩みに寄り添いたいなと思います。不安だったり、焦りだったり、そのような気持ちをまず吐露していただきたいという思いを持っています。
自分が相談者なら、外堀からより、まず、この不安な気持ちを聞いてほしいと感じるからです。
2級面談の場合は、こちらからその気持ちについて聞き始めますが、国キャリの場合は、ケースの背景もわからないので、相談者に話しやすい所から話してもらい、一番話したい部分をその会話から特定します。
ステップ3 関係構築(共感的理解に理解する)
一番話したい部分の気持ちにかかわる部分について、なぜそのように感じるのか。そのように感じる具体的な出来事があったかを確認します。
具体的な出来事を話してもらうことにより、レポート的な会話から、ライブ的な会話に変わり、クライエントは、時をその出来事が起きたときまで遡って話をすることになるので、当時の感情などが吐露されやすいというメリットがあります。
このライブ的な会話から、レポート的な会話からでは拾えない、細かい感情を拾うように努めます。
このライブ的な会話からは、1次感情(喜び、悲しみ、怒り、不安、驚き、嫌悪、恐怖)が出てくることが多いです。
今回のケースでも、1次感情を拾うことができました。
一次感情は生得的かつ単純な反応ですが、二次感情は一次感情同士が複合したり、社会的・文化的要因が加わったりして形成される、より複雑な感情です。一次感情は「本当に感じている素直な感情」「最初に感じる直接的な反応」と言えますので、この感情を理解することは、より深くクライエントを理解できているといえるかと思います。
ステップ4 (主訴の見立て)
悩みについて深く寄り添うことができたら、「ありたい姿」と「現在の姿」を明確にするような質問をしていきます。
多くの場合、「ありたい姿」と「現在との姿」にギャップがあり、ここが悩みの原因となっていることが多いと思います。
「ありたい姿」になれない状態に悩んでいて、現在の状態にとどめているものを何とかしたいというのが、主訴であることが多いかと感じます。
一般化することは好ましくありませんが、人が悩む構造というのは、概ね、このようなことが多いのではないでしょうか?
リンク「人が悩む構造の基本メカニズム」
ステップ5(主訴の合意)
主訴の見立てがついたら、適宜、クライエントに確認し、面談の方向性を共有していく。
まとめ
最近は、こんな感じで面談を進めています。
このように進めるように意識してからは、無駄な質問や、主訴とは違う部分での気持ちの確認などは少なくなってきたかと思います。
ですが、いまだに大外れではないものの、若干、主訴がズレたまま面談を進めてしまうことがあるので、注意していきたいです。



