キャリア形成・リスキリング支援センターは、厚生労働省の委託事業として設立され、個人(在職者)、企業・団体、学校関係者を対象に、キャリア形成やリスキリング(学び直し)に関する無料支援を提供しています。
主なサービス内容
- キャリアコンサルティング
国家資格を持つキャリアコンサルタントが、ジョブ・カードを活用して個別面談を実施し、個人のキャリア課題の整理や解決を支援します(1人あたり約60分)。
対面もしくはオンラインで受けられます。 - ジョブ・カードの活用
ジョブ・カードは、生涯にわたるキャリアプランニングや職業能力の証明を目的としたツールで、「キャリア・プランシート」「職務経歴シート」「職業能力証明シート」の3種類があります。これを用いて自己理解やキャリア設計を進める支援を行います。 - 企業・団体向け支援
採用・人材育成・評価のサポート、キャリアコンサルティングの実施、セルフ・キャリアドックの導入支援、雇用型訓練など、組織の活性化や従業員の成長・モチベーション向上を支援します。
セルフ・キャリアドックは、年齢やキャリアの節目にキャリア面談や研修を行う制度で、主体的なキャリア形成促進を目的としています。 - 個人向けセミナー・イベント
ジョブ・カード活用セミナー、応募書類の書き方セミナー、自分の未来を考えるリスキリングセミナーなど、多様なテーマで無料セミナーを全国で開催しています。 - 学校関係者向け支援
学生のキャリア形成支援として、キャリアセミナーやキャリアコンサルティングを提供し、進学や就職、自己理解の促進を支援します。
これらはすべて無料で提供され、全国47都道府県に設置された支援センターで利用可能です。企業の費用負担はなく、厚生労働省の予算により運営されています。
この事業の目的は、生涯を通じたキャリア形成や能力開発を支え、急速に変化する社会・労働環境に適応できる人材育成を推進することにあります。
利用者は自分のキャリアプランを見直し、必要なスキルを身につける機会を得ることができます。