過去問関係

第26回 国家資格キャリアコンルタント試験 学科試験 解答解説(問6〜10)

この記事について

第26回 国家資格キャリアコンサルタント試験 解説を作成しました。

過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしています。

問:6

ハックマンとオルダムが提唱した職務特性理論は、仕事の設計が従業員のモチベーション、満足度、パフォーマンスに与える影響を説明するモデルです。この理論は、特定の職務特性が従業員にとって重要な心理状態を生み出し、それが成果や満足度に結びつくという考えに基づいています。

正解:4

選択肢1:不適切

選択肢2:不適切

選択肢3:不適切

選択肢4:適切

自分自身で意思決定し、仕事を進める自由度。自律性が高いほど、従業員は責任感とコントロール感を持ち、満足度が向上します。

問:7

正解:2

選択肢1:適切

職業選択は自己概念の表現であり、個人が自分自身をどのように理解し、評価するかがキャリア形成に大きく影響します。

選択肢2:不適切

キャリア発達には、親の社会経済的背景、知的能力、価値観、経験など、多様な要因が関与します。教育レベルや与えられた機会だけで決定されるわけではありません。

選択肢3:適切

スーパーは個人と職業との関係を動的に捉えました。

選択肢4:適切

スーパーは「ライフ・キャリア・レインボー」を用いて、時間(人生段階)と役割(家庭人、労働者など)の次元を統合したモデルを提唱しました。このモデルは個人が生涯にわたり複数の役割を担いながらキャリアを形成することを示しています。

問:8

ジェラットの意思決定理論における「予期システム」「価値システム」「基準システム」について説明します。

1. 予期システム:選択肢とその結果を予測するプロセス。

可能な選択肢をリストアップし、それぞれの選択肢がもたらす結果を予測します。
結果がどの程度起こり得るか(確率)を判断します。

2. 価値システム:選択肢を自分の価値観や目標に照らし合わせて評価するプロセス。

各選択肢が自分にとってどれだけ望ましいかを評価します。
自分の興味や関心、価値観に合致しているかどうかを判断します。

3. 基準システム:最終的な意思決定を行うための基準を設定するプロセス。

予測された結果と価値評価に基づいて、選択肢を比較・検討し、最も適したものを選びます。
意思決定の際には、目的や目標との整合性が重視されます。

正解:2

選択肢1:不適切

ジェラットのモデルでは、「予測システム」、「価値システム」、「決定基準」の3つのシステムが提唱されています。

「調整システム」という概念は含まれていません。

選択肢2:適切

ジェラットの「予測システム」は、選択肢とその結果、およびそれらに関連する確率を予測するプロセスを指します。

選択肢3:不適切

「価値システム」は、目標や目的に基づいて選択肢を評価するものですが、それ自体が「決定基準」とは異なります。

選択肢4:不適切

問:9

正解:3

選択肢1:不適切

エリクソンの発達理論によると、「世代性(Generativity)」対「停滞(Stagnation)」は壮年期(40~65歳頃)の発達課題であり、老年期(65歳以上)の課題は「自我統合(Integrity)」対「絶望(Despair)」です

選択肢2:不適切

「人生半ばの過渡期(Midlife Transition)」はレビンソンが提唱した概念ですが、この時期の課題として挙げられるのは「若さと老い」「創造と破壊」など相反する感情や価値観との統合であり、「地位や利益を保持すること」はスーパーのキャリア理論における維持段階の課題に該当します

選択肢3:適切

岡本祐子氏は中年期におけるアイデンティティ危機とその再体制化プロセスについて研究し、これを「岐路としての中年期」として位置づけています。このプロセスでは、危機を契機に自己を問い直し、アイデンティティを再構築する段階が含まれます

選択肢4:不適切

「キャリア成熟」は主に青年期から成人初期にかけて重要な概念であり、高齢期ではありません。また、高齢期においてスーパーが重視したのは「下降段階」におけるキャリア活動からの引退や役割変化です

問:10

正解:3

選択肢1:適切

ブリッジズ(Bridges, W.)のトランジション理論では、変化のプロセスは「終わり」から始まるとされます。新しい段階に進むためには、過去の状況やアイデンティティを手放すことが必要です。

選択肢2:適切

「終わり」はブリッジズ理論において重要なステージであり、これまでの役割や環境から離れる過程は象徴的な死と表現されます。この段階では喪失感や不安が伴うことがあります。

選択肢3:不適切

ブリッジズ理論における中間段階(ニュートラルゾーン)は、必ずしも「自由で充実した時」ではありません。この期間はむしろ混乱や不確実性、不安を伴うことが多く、新しい方向性を模索する過程とされています。

選択肢4:適切

「始まり」の段階では、中間段階で得た洞察や自己理解を基に、新しい行動や目標に向かって進むことが特徴です。力や目標達成のためのスキル。これには情報収集力や意思決定力などが含まれます。

国家試験 第26回 問1〜50解説リンク集

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