レスポンデント条件付け(古典的条件付け)と三項随伴性

レスポンデント条件付け(古典的条件付け)は、三項随伴性ではありません。

三項随伴性(three-term contingency)は、オペラント条件付けに特有の概念です。

これは「先行刺激(弁別刺激)」→「行動(オペラント行動)」→「結果(強化刺激や罰)」という3つの要素が時間的な順序で連鎖する関係性を指します。

条件付けの種類主要な構成要素三項随伴性か
レスポンデント条件付け(古典的条件付け)条件刺激(CS)→無条件刺激(US)→反応(UR/CR)×
オペラント条件付け先行刺激(A)→行動(B)→結果(C)

レスポンデント条件付け(古典的条件付け)は、「刺激(条件刺激や無条件刺激)」と「反応(生理的な反射)」の2項関係で成立します。

つまり、「刺激→反応」という単純な連鎖であり、行動の結果がその後の行動に影響を与えるという「結果」の要素は含まれません。

一方、オペラント条件付けは「行動の結果(強化や罰)」がその行動の将来の発生頻度に影響を与えるという三項随伴性の枠組みで説明されます。

「古典的条件付けは、自分の意思でコントロールできない不随意による受動的な学習反応ですが、オペラント条件付けは自分の意思でコントロールできる中枢神経系が関与する随意反応によって主体的に行われる学習反応です。」

無条件刺激(unconditioned stimulus, US)

無条件刺激(unconditioned stimulus, US)とは、生まれつき備わっている反射的な反応(無条件反射)を必ず引き起こす刺激のことです。

たとえば、

  • 犬にとってのエサは、唾液分泌という反射を自然に引き起こします。このときのエサが無条件刺激です。
  • 人間にとっての酸っぱいレモンも、口の中に唾液が出る反射を生じさせるので、無条件刺激となります。

無条件刺激の特徴

  • 学習や経験に依存せず、先天的に反応を引き起こす
  • 反応の例:食べ物による唾液分泌、痛みによる逃避反応など。

古典的条件づけ(パブロフの犬の実験)では、「無条件刺激(エサ)」と「中性刺激(ベルの音)」を繰り返し対提示することで、やがて中性刺激だけで無条件反応(唾液分泌)が起こるようになります。

エサを与えられるとイヌは唾液を流す。これは生まれつき備わっている反応で,無条件反応と呼ばれる。唾液を流すという反応を引き出すエサという刺激は,無条件刺激と呼ばれる。

このように、無条件刺激は生得的な反射を自動的に引き起こす刺激であり、条件づけの基礎となる重要な概念です。

まとめ

  • レスポンデント条件付けは「刺激→反応」の2項関係であり、三項随伴性ではありません。
  • 三項随伴性は「先行刺激→行動→結果」の3項関係で、オペラント条件付けの特徴です。