人生の正午
「人生の正午」とは、心理学者カール・ユングが提唱した人生観で、人生を一日の太陽の動きになぞらえたものです。
人生の正午は、ちょうど40歳から50歳前後の中年期にあたり、太陽が真上にある時間に例えられます。
この時期は、人生の前半(午前中)で培ってきた経験や価値観が頂点に達すると同時に、それまでの生き方や価値観が通用しなくなり、自己と向き合い人生の方向性を見直す重要な転換期です。
ユングは人生の正午を「人生最大の危機」とも捉えており、この時期に人は「中年の危機」を経験します。
社会的役割や外向きの価値観が変化し、自己の内面との葛藤が起こりやすい時期でもあります。
正午を迎えた後は、人生の午後となり、今まで積み重ねたものを統合し熟成させる段階へ進みます。
したがって「人生の正午」は、新しい生き方へ舵を切るタイミングであり、自己成長や自己実現の扉でもあるのです.。
まとめ
「人生の正午」とは40代から50代にかけての人生の転換点で、これまでの自分を振り返り、人生の後半に向けて価値観や生き方を見直し再形成する重要な時期を意味します。



