行政関係資料

景気動向指数(先行指数・一致指数・遅行指数)まとめ

概要

景気動向指数(CI・DI)は、日本の景気の現状や先行き、事後的な動きを把握するために、内閣府が毎月公表している主要な経済指標です。景気動向指数は以下の3つに分類されます。

  • 先行指数(Leading Index):景気に先行して動く指標群。将来の景気動向を予測する目的で使われます。
  • 一致指数(Coincident Index):景気とほぼ同時に動く指標群。現時点での景気の状況を把握するのに用いられます。
  • 遅行指数(Lagging Index):景気に遅れて動く指標群。景気の動きを事後的に確認するために使われます。

指数の主な採用系列

先行指数(例)一致指数(例)遅行指数(例)
新設住宅着工床面積生産指数(鉱工業)第3次産業活動指数
東証株価指数有効求人倍率常用雇用指数
新規求人数(学卒除く)耐久消費財出荷指数実質法人企業設備投資
実質機械受注労働投入量指数家計消費支出
消費者態度指数投資財出荷指数法人税収入
マネーストック商業販売額(小売・卸売業)完全失業率
日経商品指数営業利益(全産業)きまって支給する給与(製造業)
東証株価指数輸出数量指数消費者物価指数
投資環境指数最終需要財在庫指数
中小企業売上げ見通しDI

(2024年6月時点の例)

最新値(2025年4月速報)

指数名最新値(2025年4月)5
先行指数103.4
一致指数115.5
遅行指数110.8(2025年2月値)

※遅行指数の最新値は2025年2月時点のもの。

遅行指数・一致指数の基準年について

指数について

  • 景気動向指数(CI)は、各指数(先行・一致・遅行)ともに、基準年の平均値で割り100をかけることで「基準年=100」となるように算出されています。
  • 現在の基準年は2020年であり、これは先行指数だけでなく一致指数・遅行指数にも共通です。
  • 100を上回ると基準年(2020年)と比べて景気が拡張している、100を下回ると後退していると判断されます。

参考

  • 先行指数・一致指数・遅行指数のいずれも、基準年は景気動向指数の見直しごとに変更されることがありますが、2025年現在は「2020年=100」が最新の基準です。

指数の使い方

  • 先行指数:数か月先の景気動向を予測するために利用されます。
  • 一致指数:景気の現状把握に最も重視されます。
  • 遅行指数:景気の転換点や事後的な確認に用いられます。

まとめ

景気動向指数は、景気の現状や将来の動向を総合的に把握するための重要な指標であり、経済政策や投資判断などにも幅広く活用されています。

↑この記事が良いと思ったら
❤️クリックをお願いします。ブログ運営の励みになります。