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この記事について
過去にミッドライフクライシスについて記事を書きましたが、キャリアコンサルタント資格に必要な知識の中に同様な理論がありましたので、シェアしようと思います。
知らないことは恐怖となります。
知っていたら、怖くありません。
なぜ、中年に危機が訪れるのか、一緒に見ていきましょう。
中年の危機(ミッドライフクライシス)
一般的に知られている、中年の危機は、主に40代から50代の人生の中盤に経験される心理的な状態を指します。
この時期、多くの人が自分の人生や アイデンティティについて深く考え、葛藤や不安を感じるようになります。
人生の四季と人生の過渡期
レビンソンは人生を4つの段階で成り立っているとし、それを人生の四季としてとらえました。
人生の四季
- 春 児童期と青年期 (0-22歳)
- 親や社会に保護されながら生きる時期
- 夏 成人前期 (17-45歳)
- 自分で人生を切り開いていく自覚が芽生える時期
- 大人としてのアイデンティティを確立していく
- 秋 中年期 (40-65歳)
- 自分らしさの模索と葛藤を経験する時期
- 肉体や生活環境の大きな変化を経験する
- 冬 老年期 (60歳以降)
- 死を受容しつつも、新たな生への希望を獲得する時期
人生の過渡期
レビンソンは、それぞれの季節に過渡期があるとしています。過渡期とは、人生の重要な転換点や節目を指し、約5年間続くとされています。
主な過渡期は以下の3つがあります。
- 成人への過渡期 (17-22歳)
- 人生半ばの過渡期 (40-45歳)
- 老年への過渡期 (60-65歳)
これらの過渡期は、人生の発達を促進すると考えられています。
人生半ばの過渡期
特に重要とされるのが「人生半ばの過渡期」(40-45歳)で、これはいわゆる、中年の危機のことです。
レビンソンは、この時期には
- 自分の人生や価値観を深く見つめ直す時期
- 肉体的・精神的な変化を強く意識する
- これまでの生活構造や価値観が崩壊する可能性がある
というような特徴があるといいます。
ミッドライフクライシスの時の記事にも書いたのですが、振り返って考えると、このような特徴が自分にもあったと思います。
過渡期の課題
レビンソンは、特に人生半ばの過渡期において
- 若さと老い
- 破壊と創造
- 男らしさと女らしさ
- 愛着と分離
というの4つの対立する課題に直面すると指摘しています。
これについても、自分の状況と照らし合わせて考えてみます。
若さと老い
まだまだ、若いと思っているけども、身体能力的に衰えていることを受け入れなければいけないシーンは沢山ありました。
この現実を受け入れるのが非常に難しい。
筋トレをこのころ始めたのも、その抵抗の為なのではないかと思います。
年齢はただの数字であって、年齢そのものが身体能力を低下させているわけではない。抗うことは出来るはず。そう考えるようになりました。
自分にとって、筋トレが1つの解決方法だったのかもしれません。
破壊と創造
自分の自己概念において破壊と創造がなされたかと思います。
今までの価値観を一度全部壊し、ゼロから積み上げるイメージで「自分とは」に向き合いました。趣味や、仕事との向き合い方、人生についてなど、ありとあらゆるものの定義をし直した感じです。(定義し直している最中です)
男らしさと女らしさ
この部分については、一番イメージが湧かなかったです。。
レビンソンは何をイメージしたのでしょうか?
愛着と分離
これは、子どもについて思い当たる節があります。
今まで、こどもは親にべったり。いつでもどこでも、子どもが周りにいました。
生活は当然子ども中心。
ですが、40歳過ぎてから、子どもが周りにいなくなる時間が増えてきました。
いまでは、子どもと一緒に出かけることが珍しく、貴重な時間だなと感じるようになりました。
子どもが小さい頃の写真をみて、懐かしく思い、悲しくもなりましたが、結局、今の時期も、10年後振り返った時、きっと10年後の自分はうらやむのだろうと思い、「今を精一杯楽しんで、10年後の自分を嫉妬させてやろう」と思うようにしています。
まとめ
今回は、レビンソンのキャリア発達理論の特に、人生半ばの過渡期をベースに自分について振り返ってみました。
知らないことは恐怖となります。
でも、このような心境の変化がこのようにやってくるのだということを知っていれば、怖くは無くなりますよね。
しっかり勉強して、楽しい人生を過ごしましょう。