この記事について
スーパーのキャリア発達理論と人生について考えて行こうと思います。
この理論は、キャリアという概念を仕事という狭義の意味から、人生全体へと広げたものになります。
生まれるから死ぬまでの過程で、仕事はその中の1部にしか過ぎない。という考え方です。
キャリア発達という言葉で、人が成長していくプロセスを示しています。
私も、キャリアを広義の意味で捉えることが必要だと思っています。
あなたにとっての仕事とは?
仕事は、人生の一部にしか過ぎず、そこにばかりフォーカスすると、それを失った時や、想像していたものでは無かった時のリカバリーが難しくなると考えるからです。
あまり人生について考えていなかったとき、自分は、会社で、係長になり、課長になり、部長にはなれるのかな~?みたいな感じで、それこそが今の人生の目的であるように生きてきた節があります。
単純に、周りの人がそうしているから、それを自分の価値観として生きてきました。
でも、そうじゃない。と最近は思います。
先にも述べたように、仕事は自分の中の人生の一部。
大切な一部であるけど、それが全てではない。
そう思っています。
そこに、スーパーの理論に共感する理由があります。
ライフ・スパン
スーパーは、キャリア発達は生涯を通じて継続するプロセスであり、人生の各段階で異なる課題に直面するといいます。
生まれてから死ぬまで、色々な立場や環境で、それぞれの課題を抱え、それを乗り越えながら成長していくとしています。
私も、振り返って考えてみると、学生の時は学生の、新入社員の時、夫になって、父親になって等々、さまざまなライフステージで、さまざま課題と向き合ってきたなと感じます。
その課題が今の自分を作っているのだと言われると、納得させられます。
ライフ・スペース
また、この理論では、個人は人生の中で複数の役割(子供、学生、労働者、配偶者、親など)を果たし、これらの役割が相互に影響し合います。
たとえば、親という立場での視点が、仕事に影響を与えたり、その逆もある思います。また、良い影響だけではなく、役割同士の求めるものがぶつかり、葛藤を生むこともあります。例えば、仕事と家庭の両立などがそれにあたります。
自己概念
それぞれのステージにおける課題と向き合いながら、自己概念を確立し発達させていくとしています。
自己概念とは、簡単にいうと「なりたい自分」です。
要は、それぞれの役割が持つ課題と向き合いながら、「なりたい自分」になるために成長していくという考えです。
人生の全ての出来事は、「なりたい自分」になるための過程ということです。
その中の1つの要素に、仕事も入っています。
なので、仕事をお金を稼ぐための作業と考えるような、人生の時間を切り売りするような行為と考えてしまうと、「なりたい自分」になるための大事なステージを有効に使えていないということになります。
仕事は人生の中で大きな部分を占める
多くの人の人生の大半は仕事をして過ごすことになると思います。
定年が伸びている現代において、これまで以上に仕事をして過ごす時間が増えることが想定されます。
人生の中の仕事に占める割合が大きすぎるがゆえに、無視ができないと思います。
なので、仕事を自分にとってどう定義し、その中でどのように成長するかをしっかりと考えない限り、きっと自分の人生が終わる頃に後悔をすると思います。
「なりたい自分」になるために、どう仕事と向き合うか。
非常に重要な問いかと思います。
自己概念の定義
この理論の中で、最も重要なのは、「自己概念」です。
自分がどうなりたいか、という「なりたい自分」をしっかりと持たなければ、仕事とどう向き合うかが決まりません。
ただし、私の経験上、この自己概念の定義が非常に難しい。
ここで役に立ったのが哲学書です。
私は、読書をしながら、少しずつ自分の自己概念の定義を進めています。
これが、自分だという、確たるものはまだないのですが、少しずつ形作られていると感じています。
まとめ
今回は、現在資格取得のために頑張っているキャリアコンサルタントの知識の中から、人生についてを考察してみました。
仕事をお金を得るためだけの手段と考えていた頃の時間が、非常に勿体無いと思います。
そのように考えて仕事をしていたにも関わらず、自分にはその仕事で得た知識や経験が沢山あります。
意識しなくても成長しているのです。
では、意識して仕事をしていたら、きっともっと多くのことを吸収できたと思います。
ですが、後悔したって何も始まりません。
今、この時に気づいたのですから、それでいいと思います。
今日が、私にとって一番若い日なのですから。