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この記事について
私の30代後半から、現在までの人生の選択について振り返ると、クランボルツの計画的偶発性理論が成り立ちそうだと思ったので、私の人生と計画的偶発性理論について書いていこうと思います。
今のままではいけないと考えているけども、どうして良いかわからない人に何かのヒントとなればいいなと思います。
計画的偶発性理論とは
計画的偶発性理論は、キャリア形成に関する革新的な考え方で、1999年にスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授によって提唱されました。
この理論の核心は、個人のキャリアの約8割が予期せぬ偶発的な出来事によって決定されるという考えです。
この理論の提唱者であるクランボルツは、与えられた機会を試すことで、新たな学習の機会が得られるれ、学習の結果、キャリアが良い方向に向かうことを生涯にわたって主張し続けた人物。
迷ったら嫌な方を選ぶ
私は、この理論をキャリアコンサルタント試験の勉強をする前まで知りませんでした。
ただ、巷には、「積極的にチャレンジ。」「考えるより、まず行動」というような、漠然として行動指針があるのは知っていました。
自己啓発の本なども読むと、同様な内容が書かれていて、チャレンジすることには肯定的でした。
私がしてきた判断の中で、「迷ったら嫌な方を選ぶ」ということをなるべく心がけていました。
それには、チャレンジという部分もありますが、今までの選択の中で、「嫌な方」を選んだ結果、満足感が高い成果を得ているということが大きな理由です。
嫌なことの多くは未知が含まれている
自分なりに、なぜ満足感が得られるのか振り返ると、今までの自分にはない、刺激が得られるからです。
知らない人と会話をして知らない世界に触れたり、やったことのないことを試みたり、その選択をすることによって、普段の自分の生活では触れることのできなかった体験をすることができます。
それが、自分の新しい知識となり、今までの知識と混ざりあり、また、新しい考え方が生まれたりします。
少し、自分の考え方が変わることで、行動も少しずつ変わります。
その様が、客観的に自分を見た時に、少し成長したと感じるのです。
アインシュタインの名言
これらに関連して、思い出す言葉があります。
アインシュタインの言葉とされる
「狂気とは即ち、同じことを繰り返し行い、違う結果を期待すること」
という名言です。
昨日と変わらない今日を過ごし、明日が変わることを期待することほど、愚かなことはないということです。
変わりたければ、変えなければいけない。
変わることは、ストレスだけれども、それを引き受けなければいけない。
その先には、きっと新しい自分が待っている。
*この名言は、実は、アインシュタインが言ったものではないという説もあるようです。
計画的偶発性理論の主要な特徴
- 偶発性の重視: 従来の計画的なキャリア形成とは異なり、予期せぬ出来事や機会を重視します。
- 積極的な姿勢: 単に偶然を待つのではなく、チャンスを積極的に創出し、活用することを推奨します。
- 柔軟性: 固定的な目標設定よりも、環境の変化に応じて柔軟に対応することを重視します。
大事なのは、偶然を待つのではなく、偶然を作り出すこと。
自ら、未知に飛び込むことが重要ということです。
また、その未知の先で得た、知識、経験を取り入れ、自分の目標を微調整していくことに、この理論の肝があります。
私も、キャリアコンサルタントの資格など取るなんて、微塵も思っていませんでしたが、なんやかんやで、今ここにいます。
計画的偶発性理論を実践するための5つのスキル
計画的偶発性理論を実践するために、クランボルツは以下の5つのスキルを提唱しています。
- 好奇心: 新しい学習機会を常に探索する
- 持続性: 失敗にめげず努力を続ける
- 楽観性: 新しい機会を前向きに捉える
- 柔軟性: 状況に応じて考え方や行動を変える
- 冒険心: 結果が不確実でもリスクを取る
要は、チャレンジをするのに必要な能力がこの5つであるということです。
振り返えって考えてみると、「嫌な方を選択する」私のマインドは、上記の5つがあったように思います。
まとめ
今回は、グランボルツの計画的偶発性理論について、私の人生の振り返りを兼ねて書いてみました。
今まで自分でしてきた選択に、一定の合理性があったことに驚きました。
「嫌な方を選択」するときは、すごく悩みます。
なんてったって、嫌なんですから。
でも、選んでしまえば、進むんです。進むしかなくなるんです。
自分の意思だけでは動けないのですが、選択してしまうと、運命にあと押されたように力強い力で、背中を押されている感覚になります。
嫌なのは選択する時だけで、進んでしまえば、ただ目の前のタスクをこなすことに必死になって、嫌だということを考えなくなります。
今、迷っていることがあるのなら、是非「嫌だと思う方」を選択してみてはいかがでしょうか?