この記事について

「第15回 1級キャリアコンサルティング技能検定 学科試験」

の解答解説を作成しました。

過去問を解いた際に調べたこと内容を記入しています。

解答は自分で調べたので、間違いがあるかもしれません。
間違え等を見つけた場合は、お知らせください。

1記事5問ずつアップしています。

問21

正解:4

「心理的負荷による精神障害の認定基準」(厚生労働省、2023年)

選択肢1:不適切

精神障害の労災認定基準において、心理的負荷の評価期間は「発病前おおむね6か月の間」です。

(改正前)
悪化前おおむね6か月以内に「特別な出来事」(特に強い心理的負荷となる出来事)がなければ業務起因性を認めていない

(改正後)
悪化前おおむね6か月以内に「特別な出来事」がない場合でも、「業務による強い心理的負荷」により悪化したときには、悪化した部分について業務起因性を認める

選択肢2:不適切

心理的負荷の評価は、個人の主観ではなく、「同種の労働者」(当該労働者と職務、地位等が類似する通常の労働者)がその出来事をどう受け止めるかという客観的な基準によって判断されます。

精神障害を発病した労働者が、その出来事及び出来事後の状況を主観的にどう受け止めたかによって評価するのではなく、 同じ事態に遭遇した場合、 同種の労働者が一般的にその出来事及び出来事後の状況をどう受け止めるかという観点から評価する。

選択肢3:不適切

長時間労働がある場合も、その時間数だけでなく、仕事の内容や責任の重さ、トラブルの有無など、他の出来事とあわせて総合的に評価されます。

心理的負荷の全体を総合的に評価して「強」と判断される場合には、認定要件2を満たすものとする。

認定要件2
対象疾病の発病前おおむね6か月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること。

選択肢4:適切

労災認定の対象となる精神障害には、ICD-10(国際疾病分類)第5章「精神および行動の障害」に分類される、うつ病、急性ストレス反応、神経症性障害などが含まれます。

ICD-10における神経症性障害(F40-F48)は、「神経症性障害、ストレス関連障害、および身体表現性障害」として分類される、主に不安、恐怖、ストレス反応、身体的症状、解離性症状を伴う一連の疾患群です。

本認定基準で対象とする疾病(以下「対象疾病」という。)は、疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10回改訂版(以下「ICD-10」という。)第Ⅴ章「精神及び行動の障害」に分類される精神障害であって、器質性のもの及び有害物質に起因するものを除く。

選択肢5:不適切

ハラスメントのように繰り返される出来事は、発病の6か月より前に開始されていても、一連の行為として開始時からのすべての行為が評価対象となります。

ハラスメントやいじめのように出来事が繰り返されるものについては、前記(2)カのとおり、繰り返される出来事を一体のものとして評価することとなるので、 発病の6か月よりも前にそれが開始されている場合でも、発病前おおむね6か月の期間にも継続しているときは、開始時からのすべての行為を評価の対象とすること。

問22

正解:5

選択肢1:適切

「抑うつ気分」は、うつ病の主要な診断基準(DSM-5等)の一つです。

選択肢2:適切

「興味または喜びの著しい減退」も、抑うつ気分と並ぶ主要な症状です。

選択肢3:適切

食欲の減退だけでなく、過食などの「増加」も症状として認められます。

選択肢4:適切

「易疲労性(疲れやすさ)」や「気力の減退」は、身体的なエネルギーの低下として頻繁に見られます。

選択肢5:不適切

「多弁(しゃべりすぎる)」や「多動(活動的すぎる)」は、うつ病とは対照的な「躁(そう)状態」(双極性障害など)に見られる特徴であり、うつ病の典型的な症状としては不適切です。

問23

正解:4

選択肢1:不適切

「令和 6 年度業務災害に係る精神障害に関する事案の労災補償状況」(厚生労働省)

精神障害の労災支給決定件数で最も多い「具体的な出来事」は、近年では「上司からのパワーハラスメント」が最多となっています。

支給決定件数は、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」224件、「仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった」119件、「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」108件の順に多い。

選択肢2:不適切

「令和 6 年度仕事と介護の両立等に関する実態把握のための調査研究事業報告書労働者アンケート調査結果」(厚生労働省)

介護を行っている労働者の多くは仕事との両立に悩みつつも、実際に勤務先に相談できている割合は11.9%である。(P217)

選択肢3:不適切

ストレスチェック制度において、事業者は労働者に対し年1回の実施義務を負いますが、労働者の受検自体は義務ではありません

選択肢4:適切

身体疾患(がん等)の多くは私傷病として扱われますが、精神疾患は職場の対人関係や業務量といった「業務要因」が発症や悪化に強く関連していることが多く、両立支援においてもその点の考慮が不可欠です。

選択肢5:不適切

「令和 6 年労働安全衛生調査(実態調査)」(厚生労働省)個人調査 

労働安全衛生調査(実態調査)において、ストレスの相談相手として最も多いのは、「家族・友人」「同僚・上司」であり、保健師・看護師等の専門職を挙げる割合はそれらに比べると少数です。

現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレス(以下「ストレス」という。)について相談できる人がいる労働者の割合は94.6%[令和5年調査94.9%]となっている。

ストレスを相談できる人がいる労働者について、 相談できる人 (複数回答) をみると、 「家族・友人」が68.6%[同71.7%]と最も多く、次いで「上司」が65.7%[同61.3%]となっている。

問24

正解:5

選択肢1:不適切

エリクソンはフロイト(Freud, S. )の精神分析理論を発展させた人物です。ホールはエリクソンよりも後の時代の研究者(プロティアン・キャリア等)です。

選択肢2:不適切

エリクソンは乳児期から老年期まで、人生の全生涯(8段階)にわたる発達課題を提唱しました。

選択肢3:不適切

各発達課題は「信頼 対 不信」のように対立する概念が拮抗しており、課題を肯定的(ポジティブ)な側面で乗り越えることによって、固有の「力(徳)」を獲得できるとしています。

選択肢4:不適切

フランクルのロゴセラピーはエリクソンの理論を直接継承したものではありません。エリクソンの流れを汲むのは、アイデンティティ概念を実証的に研究したマーシャ(Marcia, J. E. )などです。

選択肢5:適切

アイデンティティ(自己同一性)は、環境が変化しても自分は自分であるという「連続性」と、他者とは異なる一人の人間であるという「斉一性(一貫性)」の感覚を指します。

問25

正解:2

選択肢1:不適切

グラットンは、これまでの「教育→仕事→引退」という3ステージモデルから、複数のステージ(エクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカー等)を移行する「マルチステージ」への移行を提唱しました。

選択肢2:適切

ハヴィガーストが提唱した老年期の発達課題には、「肉体的な強健さと健康の衰退への適応」「隠退と収入の減少への適応」とともに、「配偶者の死への適応」が含まれています。

https://shasha-blog.com/2026-2-14

選択肢3:不適切

レビンソンが挙げた「人生半ばの過渡期」における4つの対極的な矛盾(課題)は、「若さと老い」、「男らしさと女らしさ」、「愛着と分離」、および「破壊と創造」です。「統合と拡散」はエリクソンのアイデンティティ論の用語です。

選択肢4:適切

スーパーのライフ・ステージにおいて、解放(衰退)段階では、能力の減退を受容し、退職の準備や新しい役割(ボランティア等)を明らかにすることが課題とされます。

選択肢5:不適切

能力の低下に合わせて仕事の性質を変えるのは「解放(衰退)」段階への移行期であり、維持段階は、現在の地位や成果を保持し、確立した場所を維持しようとする段階を指します。

リンク集

https://shasha-blog.com/1-15-26-30

この記事が良いと思ったら
↓❤️クリックをお願いいます。ブログ運営の励みになります。